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バカの正義  作者: 筑豊ナンバー
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バカの流儀(番外編)

大道を行くはずだった物語が、自ら路地裏に曲がったようなストーリーとくとご覧あれ。

高校の帰り道、部活が帰りで何時ものようなに、帰宅部部長の勇次郎としっしょになったわけだが…帰宅部の癖に遅いのは間違いなくいつもの理由だ。

 「今年で何回目?」

 「停学か?…大丈夫!まだ両手に収まる数だ。安心しろ。」

 普通なら退学だ。何を安心したらよいのか…頭が痛くなる。

 「良く退学になんないねえ。」

「ああ、田中先生には頭が上がらんよ。」

 「今回は、何やらかしたの?」

 「トラックには退かれそうになってた子供助けた。」

 「どうせ面の能力使ったんでしょ?」

 「いや、今回はガードレールを使って止めた。」

 「ガードレールって地面に固定されてる?」

 「ああ」

 「嘘つくな!」

 少なくとも常人は、コンクリートで固定されたガードレールを引抜き盾にすることはふかのうだ。

 「ちょっと鞄見せて」

 「ああ、いいけど?」

 間違いなく勇次郎の鞄には鬼の面が入っていると確信した。

 普通お面は、祭位でしか使わないし、使ったらいけない。だがこいつはばれなきゃよいと、人助けに使っている。

 そのせいでいつもの停学をくらっているのだ。

 勇治郎の鞄には、筆箱、教科書、ノート、白い粉、が入っていて、奥には隠すように鬼の面が入っていた。

 「こうゆうとこだよ。」

 「構わん、俺が停学になるだけで事故、事件が収まるならそれでいい。」

 「そうか…勇治郎らしいね。」

 滅茶苦茶だが、こう言うとこが好きで、こうやって友達でいるわけだからつい許してしまう。

 鞄にお面を直すとき、思い出した。とんでもないものをスルーしていることに。

 「この粉なに?どっから持ってきたの?」

 鞄には入っていた明らかにヤバそうな粉をみせる。

 「それは…キッチンから持ってきた…」

 「小麦粉じゃねえか!」

 気が抜けてしまう。とんでもないものを見てしまったと後悔したが、バカらしすぎる。

 「何で小麦粉常備してんの?」

 「こいつがねえと落ち着かねーんだよ。揉めば揉むほど身持ち良くなって…こいつがねえと生きていけねえ。」

 よだれをすすりながら笑って答えた。その姿は薬物中毒その物、もしくはそれ以上のたちの悪い何かだ。

 

 曲がり角をまがった。

 そこには不良と不良に絡まれる真面目そうな生徒がいた。

 「酒美!ここにいろ!コンビニいってくるから、やばくなったら時間を稼げ!」

 「え、ちょっと待て」

 普通なら、ここは主人公がいち早く止めに行くとこだろう。せっかくまともに活躍出来そうな場面が露骨にできたのに、こいつはなぜかコンビニに向かおうとしている。

 「何でコンビニ?」と聞いてみたが勇次郎は、不思議そうに答えた。

 「は?そりゃロケット花火買いに行くに決まってんだろ?」

 不思議そうにそう言い残し走り出そうとする勇次郎のかたをつかみ止める。

 「まてまて、普通に止めろ。」

 「は?普通だろ?俺やお前は正義感が強いから、そこにゴミがあれば拾うだろ?同じだ。不良がいたらロケット花火を打ち込む。」

 「…まさか他校の生徒にロケット花火打ち込んで停学食らったのって?」

 「俺だ。」

 駄目だ。こいつに任せたら世界が滅ぶ。

 「私が行くからいいよ」

 と呆れて歩き出すと。

 「待て、女の子にこんなことさせれない。真面目にやるからそこで見てろ。」


 「おい!クソガキども、近所迷惑だ。デカイ声出すんじゃねえ。」

 違う違うそうじゃない。

 「な!お前はロケット花火の勇治郎!」

 驚く不良達。

 いや、その前に何だその通り名。

 「うちのしまでちょうしこいてたら、山に埋めるぞ!」

 ヤクザかよ。

 「やって見ろや!一人で三人相手出来んのか?」

 格闘技素人でもわかることだが、相手は多いければふりになる。

 だが相手は勇治郎、ここはあえて、見るだけにしよう。

 お手並み拝見だ。

 「そうだな、三人も埋めるの面倒だから海に沈めてやる。」

 違う違うそうじゃない。

 「大西洋で良いか?」

 「なめてんのか?大平洋に決まってんだろ!」

 違うそこじゃない。ツッコミがずれてる。

 そんな口論を15分ほど続け、不良達は勇治郎の仲間になった。

 意味がわからんだろ?私にもわからん。

 絡まれていた生徒はいつの間にか逃げたのか居なくなり、平和に収まった。

 1つ不可解なことはコンビニで時間を潰していた間に、大きな爆発音がなり、戻ってみればちょうど勇治郎の上にある大きな雲に穴が開いていた事だ。

 この世にはい能力が存在する。能力はお面をつけることでお面にちなんだ能力が使える。

 勇治郎は、鬼の面、怪力になれる。

 これらのことを踏まえて考えると間違いなく能力を使って脅したと確信できる。

 案の定次の日勇治郎は停学をくらっていた。

 

 

 

 

生きてる理由が見つかりましたか?

死ぬことが怖くなくなったのなら幸いです。

人生楽しんだもの勝ち、楽しむときはそこそこバカになりましょう。

どうせ死ぬなら最後までしぶとく苦しもう、楽しもう、明日のエネルギーに代わったら幸いです。

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