天邪鬼な天気
天気雨は嫌いだ。
あの事を思い出すから・・・・・
―――あの日、君は自殺した。
僕が愛したあの人が死んだのだ。―――
そう、あのとき
僕の世界から色が失くなった。
なんとも形容し難いが、
強いて言うなら心臓を抉られるような
気分と言えば良いのだろうか
夢だったらと幾度となく願ったが、現実は変わらない。
君がいなくなっても、
世界はなにもなかったかのように廻っている。
まるで、君が居なかったかのように
二度と君に会えないなんて
気が狂いそう・・・・
気が狂いそうだ
けれども、どこか
ホッとしている自分がいる。
どうしてだろう・・・・
悲しいのになぜか清々しい気がするんだよなぁ・・・