表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

モンスター闘技場での予想当てだけで一攫千金でさらには伝説の武具をその景品として手に入れる!

ここはカジノ『カジノロワイヤル』。


『カジノロワイヤル』には、様々なゲームが用意されている。

スロットマシンや、ポーカーゲーム。さらには、ルーレットもある。

一攫千金を夢見て、今日も人々は集まる。


しかしこのカジノの一番の名物となっていたのは、実はモンスター闘技場だった。そんなモンスター闘技場での賭けに命をかける者たち。


そして、その男はなぜか他のスロットマシンや、ポーカーゲームや、ルーレットなどには目もくれず、

ひたすらモンスター闘技場だけに足を運び、そこでの賭けを生き甲斐とする。


その名は成金風魔(なりきん・ふうま)


「さあさあ!ここはカジノ・ロワイヤル!

そんなカジノ・ロワイヤルの一番の名物といえば、このモンスター闘技場だ!

どのモンスターが勝つか、的中させればガッポリもうかるぜ!」


一回目、予想を的中させる。


そのモンスターの倍率×金額=賞金がもらえるという仕組みだ。


すると、モンスター闘技場のオーナーが言う。


「どうだい?その賞金をそのまま次の試合の賞金として賭けますか?」


またまた賭ける。が、ここでハズしてしまえば水の泡。


的中させると、またまた倍率×金額=賞金となる。そうしてどんどん金額が増えていく倍々ゲーム。


モンスター闘技場だけでいったいどれだけ稼いだのかというと、なんとその金額は算定不能。


ざっと、100,000,000,000,000,000ゴールドは稼いだだろうと、この男は言っている。


まさに一攫千金、億万長者、一生遊んで暮らせるとは、このことだ。


現実の生活では、絶対に叶えられないことだ。


しまいには伝説の武具まで景品として手に入れる。


そして手に入れた景品が、なんと伝説の聖剣、エクスカリバーと、伝説の勇者の鎧一式、鎧、盾、兜、小手、具足、全部セットになっている。


「ぐはははは!やったぞ!俺はついに伝説の武具をこの手にしたぞ!」


それが一番の自慢の成金風魔(なりきん・ふうま)だったが、実際にそれを装備しようと考えたところ、何か不思議な力によって、装備できないということになった。


「なんで、なんで俺には装備できない…。」


それもそのはず、伝説の武具は普通の人間には装備できないということは常識。


選ばれた人間しか装備できないというシロモノだった。


伝説の武具は、武具の方が装備する人間を選ぶ。


「なんだよ、武器や防具が自分の意思を持ってるってことかよ。」


装備できないんじゃ仕方がないということで、これを売り払い、またまたカジノで遊ぶ資金にしようかと考えたが、そうそううまくいくはずもなかった。


「すまん、店屋、この伝説の聖剣エクスカリバーと、勇者の鎧一式を買ってくれ、俺じゃ装備できないんだよ。」


すると店屋は、このように答えた。


「お客様、そのような貴重な品はお引き取りできません。

大切に持っていてはどうでしょう。

ですが、勇者の装備でしたら、もし世界を破滅から救う勇者様が現れたのなら、その時は勇者様に装備させてあげてください。」


ということになったので、成金風魔(なりきん・ふうま)は、しかめっ面でその店をあとにした。


「まあ、金ならもう見飽きるほどあるし、これは俺のコレクションとして持っているとするか。」


というわけで成金風魔(なりきん・ふうま)は、カジノで稼いだ金で豪邸を建て、その中に集めた武器、防具、レアアイテムを収納するコレクションルームをつくり、その一番目立つ位置に伝説の聖剣エクスカリバーと勇者の鎧一式を置いた。


「まあせっかくだから、一番目立つ位置に置いておくことにした。

その方が、カジノ王である俺のコレクションルームとしても、格好がつくからな。」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ