徳川劇場:教えて数正先生!徳川最強伝説②
ゴロゴロしてたら書くのに時間かかりました。徳川家の凄さを教えたいんじゃーということです。
数正先生「第二回目始めます。」
忠勝「兄者はまだー?」
正信「徳川が最強ということを世間に示しましょう!」
康政「どうせ我らが登場するまでは弱いに違いない!」
数正先生「はいはい、そう焦らないで聞いてください」
三人「…」
数正先生「徳川家のご先祖様である松平家が本格的に京都方面、つまり中央に進出したことを示す話が登場したのは嘉吉三年、つまり1443年となります。これは応仁の乱の24年前になります。」
忠勝「中央進出!京都に攻め上がろう!!」
正信「まだ、そんなに力は無いでしょ」
康政「まだ東証一部にも上場してなさそうだな!」
数正先生「松平益親という人物が琵琶湖最北部に位置する近江国大浦庄並びに菅浦の代官として登場します。」
忠勝「税務官?」
正信「取り立て屋」
康政「みかじめ料!」
数正先生「税務官、取り立て屋、みかじめ料いずれも正解です。有徳人とも言ったそうです。益親は京都に屋敷を構えていて畿内で金融活動をしていました。その一つが代官だった訳ですね。」
忠勝「金貸しか…」
正信「ラブ&マネー」
康政「清らかな金ならOKだな!」
数正先生「大浦庄並びに菅浦の間には日指・諸河の田の帰属をめぐって長年の抗争がありました。1452年には大浦庄による益親暗殺未遂事件が起きますが1461年には大浦庄が益親と手を組んで菅浦を攻めています。このことは大浦庄側が詳細な記録を残しており、益親が「祖国、三河から一族の加勢を受けている。」と書かれており、益親が三河の松平家の出であることが確定しています。」
忠勝「九年の間に何があったのか…」
正信「大浦庄の方に味方した方が得だったんじゃない?」
康政「腸が腐ってる奴の同類か?」
数正先生「この話の重要性は幾つかありますが…一番重要なことは大浦と菅浦の二か所の領主が第三代将軍で足利幕府のスーパースター義満公以降、歴代将軍の正室を出した日野家一門の領地だったということです。」
忠勝「おお!日野家!!」
正信「コネと金の匂いがしますね!」
康政「友情と仁義に基づかないなら腸が腐っている行為だ!」
数正先生「あと今後の伏線として重要な話としては1465年には三河の額田郡で牢人一揆が起きて三河守護の要請を受けて政所執事の伊勢氏の要請を受けて松平と戸田の両家に反乱鎮圧の命令が出ています。」
忠勝「三河守護なんていたんだな!」
正信「存在感ゼロだし、三河の有力国人に直接命令出来ない時点で力が無いこと確定で三河にいなかった可能性高い。」
康政「名義だけなんだな!」
数正先生「ここで歴史が交差します。皆さん、伊勢氏が登場しました。戦国時代の重要ワードであり、本編でも登場してきていますね!」
忠勝「北条早雲!戦ってみたいのだー」
正信「今川義元の祖母の家!」
康政「偉そうな腰巾着の一族!」
数正先生「そうですね!このあと松平家と深く関わる因縁相手であり、徳川家が統治する前に関東を統治しやすくお膳立てしてくれた一族になります。」
三人「…」
数正先生「話が長くなるので区切る必要があるのですが…その前に幾つが前提となる幾つかの重要なことを話したいと思います。」
忠勝「メタメタ」
正信「長くなるのですか…」
康政「徳川最強伝説は長い!!」
数正先生「歴史の面白さを知るうえで重要なことは何だと思いますか?」
忠勝「戦の話だろ!姉川の戦いとか関ケ原とか聞くと嬉しくなるだろ!」(強制)
正信「文化は文化!思想も面白いよ!思想が歴史を動かす!!」
康政「友情と仁義だろ!これが無いと意味が無い!!」
数正「確かに面白いですね、皆さん正解です。ですがもっと面白い見方があります。それは血縁関係です!歴史の教科書や本を読むと味方だけでは無く、敵を褒めていたり、回りくどい言い方してたり、敵を擁護したり庇っていたりしますよね?あれの本当の理由です!」
忠勝「真田家を褒め讃えよう!」
正信「それ自分の一族褒めてるのと同じじゃん!」
康政「真田は嫌いだ!」
※真田昌幸の息子で長男の信之の妻は本多忠勝の娘の小松姫である。つまり、真田家は本多平八郎家の親戚である。小松姫は大河ドラマの主役になったことがあるくらいは有名な人物で、かなり勇猛だったと伝わっている。(さすが本多平八郎家)
数正先生「例えば、姉川の戦いで我々の敵だった浅井氏ですが…妙に贔屓されてますよね?これを馬鹿正直に『朝倉家への忠節のため!』とか信じてる純粋人が結構いそうです。ですが…よく考えると『浅井家は織田信長の姉を娶り、以前同盟を結んでいた斎藤家を裏切っています。朝倉への恩以上のことは既にしていたし、朝倉家は主家でも無ければ同盟も結んでいない相手で将軍の上洛命令を無視した不届き者です。」
忠勝「そうかも?」
正信「黙秘します!」
康政「…」
数正先生「浅井長政を悪人だと主張する材料は非常に多いのですが…これを強く主張する日本人は恐らくいません!何故ならば浅井三姉妹は後の豊臣秀吉の正室並びに三代将軍徳川家光公の母に繋がります、徳川家と繋がるということは…ここからは恐れ多いので控えさせていただきます。」
三人「せやな」
数正先生「皆様の中には現代の大河ドラマは徳川家とは無関係だと思っていませんか?『新選組』『八重』で一番得する一族はどこか?と聞かれたら会津松平家になりますね!では質問です!現代の徳川将軍家の当主の出身一族は?」
三人「会津松平家!」
数正先生「はい、良く出来ました。この会津松平家の開祖の親は?」
三人「秀忠様!」
数正先生「はい正解です。では坂本龍馬を支援していた有力大名は?」
三人「越前松平家!」
数正先生「その通りですね、血縁を見ると歴史の教科書などの裏事情を読み取ることも出来ます。世界史に比べると平凡で争いが少ないように日本史は感じますが…それは教科書だけであって『平家物語』『吾妻鏡』『太平記』などは教科書の何百倍もの争いが平和な期間も含めてあったことを示しています。歴史の本や学者の本を馬鹿正直に信じると落とし穴にハマる可能性が一番高いのが日本史とも言えます。」
忠勝「我の子孫!」
正信「私の子孫?」
康政「生きとるか?」
数正先生「そうですね…皆さん生きています。そんな子孫たちが自分の祖先を悪く描くことに賛成しますか?もしくは地元の英雄だった人物を悪く描きますか?三国史の作者である陳寿が蜀を褒めたり、呉を贔屓していたりするのと同じです。」
忠勝「そうだ!そうだ!」
正信「オブラートに包んでくださいね!」
康政「正直に書けばいいじゃないか…」
数正先生「こういう美化行為は時に歴史の真実を歪めたりします。織田信長→豊臣→徳川だから信長が作った天下を徳川が奪った!と馬鹿正直に考えるやからがいます…しかし、金ヶ崎の撤退戦、姉川の戦い、長篠の戦いなどの主要な織田家の重要な戦いで勝利に最も貢献したのは徳川家です。織田家への配慮で徳川家が功績を譲っている部分を考慮しないのが可笑しいのです!」
忠勝「ええぞ!ええぞ!」
正信「長篠の戦いで最大の功績は普通に考えて酒井忠次殿だしね!」
康政「豊臣の天下統一に最も貢献したのも我らだぞ!」
数正先生「つまり徳川家は最強なのです!徳川家万歳!」
忠勝「兄者に忠誠を!徳川家万歳!」
正信「家康ちゃんの悪い部分は全て私がやりました!どんな泥も被ります!!徳川家万歳!」
康政「主君に忠誠を尽くすのは武士の務めだ!徳川家万歳!」
次に続く
歴史の醍醐味は文字の羅列から自分の想像力で、どこまで納得のいくストーリーを作れるか?だと思います。日本史は、その点に関しては世界史に劣るので個人で本を読んだりする方が面白いです。




