外伝:青葉家の尾張侵攻作戦
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此度の尾張侵攻作戦は通称『味噌戦争』と言われるようになった。これはテレビのニュース番組が「織田家は三河への味噌の原材料の供給を止めようとしている!」とか「尾張人は三河の味噌は食べない!と言っている!!」などと煽った報道を繰り返したために付いた名前である。
「ふざけるな!味噌は三河スピリッツだぞ!!」
「尾張人は八丁味噌を食べないような外道に成り下がったのか!!」
「味噌の原材料を止めるという蛮行を許すな!」
報道を真に受けたのか…それとも面白がって乗っかっているのか…定かでは無いが三河人にとっては良い争いの種として機能したらしく、怒りは燃え上がっていた。
「ミソ~ミソ~ミソ戦争~」
「「「ミソ~ミソ~ミソ戦争~」」」(大合唱)
僕ら青葉&茅原連合部隊は予定通りに刈谷城に向かって進軍中である。最新鋭の四号戦車も加わって威風堂々の進軍と行きたかったが…残念ながら進軍中に歌われる歌は軍歌では無く、『味噌戦争』を題材にした気が抜けるような歌だった…
「八丁味噌を食べないとは!?なにごとか~」
「「「なにごとか~」」」
変な歌である。『エーリカ』とか歌おうよ!
「敵は刈谷を放棄していたそうです!よって豊田に向かうよう指示が来ました。」
「敵は刈谷を放棄したのか…よし、進路変更、豊田へ向かう!」
「ミソジャー!!」
なんだ!その寒いギャグ…止めてくれない!!
青葉達の編成は三号戦車二両、四号一両、M3軽戦車、軽トラック三両及び荷馬車(時速60㎞くらい)となっている。これにマクシミリア率いる二号戦車、マルダー駆逐戦車、軽装甲車両二両、トラック三両が加わっている。ちなみにマルダー駆逐戦車は本来配備されるはずだった三突の代わりに急遽支給された代替車両となっている。
装備についてだが、京ケ峰の戦いで鹵獲していた10㎝SK18野戦砲(牽引車両付き)と迫撃砲が加わっている。他に敵から奪った短機関銃と重機関銃なども兵装に加わっているとのことである。
歩兵の装備の話をすると青葉&茅原隊は共に全員に歩兵用の簡易式魔装甲冑が行き渡っている。イネトラなどは足軽用とはいえ、上等な魔装甲冑を着ている。僕が着るはずの魔装甲冑も一応は載せて運んできているが基本は三号戦車に乗っているので指揮官用を着ている。
武装の多くは安価なライフル銃となっている。他に短機関銃やスナイパーライフル、機関銃などがある。それから手榴弾や対戦車地雷、パンツァーファウストがある。パンツァーファウストは高価で現在は松平家しか作れないレア物である。射程が短いのが難点のため、今川家は88ミリ砲の方を優先して買い取っていくらしい。
各戦車の搭乗員
青葉の三号戦車
操縦手:ヴィットマン
砲手:クルト
補佐手:秋葉
青葉ミカの三号戦車
元M3軽戦車の搭乗員
ミサの四号戦車
操縦手:カリウス
砲手:ルーデル
補佐手:エルンスト
M3軽戦車
新たに訓練中の新人達
となっている。
イネトラ含む三人は今回は四号に付いている。僕の三号にはミラコッタが部下と共に上に乗ることになった。他に付け加えるとすれば人員が京ケ峰の戦いの時より倍近く増えたことである。
「豊田は簡単に落とせるかどうか?」
「難しいかもしれませんね…」
豊田攻略が石川様の命令で始められた。
「僕らも攻撃を開始するぞ!」
「「「おおおー!」」」
「砲撃用意!撃ちなさい!」
マクシミリアの命令で野砲による射撃が開始されると敵陣が吹き飛ぶのが見えた。
「たまやー」
「「「たまやー」」」
花火かよ!!とツッコミたくなるのを抑えた。
「全車両一斉突撃しよう!」
「「「ミソジャー」」」
それ流行なの?
戦いは激戦になった。
「戦車で突撃できるのは…ここが限界か…歩兵隊で何とかしてもらわないと!」
敵は対戦車砲を中心に強固な陣地を築いていた。
「狙撃して倒す!」
「我も加勢するぞ!!」
ミラコッタを始めとした狙撃兵が敵の兵士を狙撃する。敵の指揮官が死んだのか敵が混乱した。
「とつげきー」
「「おおー」」
イネトラの掛け声でイネトラを先頭に歩兵が突撃して無事に敵陣地を占領することに成功した。
「戦車前進!」
「僕に任せといて!」
こうして敵の激しい抵抗を受けながらも進撃していたところ連絡が来た。
「山田景隆が我が方に付いたらしく、敵の後方を攻撃しているそうです!」
この報が入って以降は敵の動きが鈍り始めた、そして我が方の総攻撃が始まると敵は撤退するか投稿するかの二択となってしまい、呆気なく豊田は陥落した。
その後、石川様の命令を受けて秀康様の本隊と合流を果たすと石川様から秀康様が少数の兵士と共に移動する際の護衛を僕らに任せたいと言ってきたので僕とマクシミリアは引き受けた。
「敵が側面から襲ってこないか警戒しておけよ!」
「ミソジャー」
「まだ言うか!」
「面白いでしょ!」
「お、おう…」
向かう途中は暇だったので軍の広報雑誌を見た。そこには『尾張の観光スポット』『これだけは食べたい尾張の食べ物!』『味噌戦争!勃発!!緊急味噌特集』『尾張のバカ殿!織田信長特集』などがあった。
「織田家も大変なんだな~」
「バカ殿は面白いですねー」
「確かに(笑)」
道中は僕らの隊もそうだが…三河者の集団らしく…皆が談笑したり、ゲームしたり、雑誌を読んだりしていてカオスだった。(もちろんイネトラやミラコッタのように真面目な人もいた。)
その後、鳴海城に到着した。石川様に言われて僕らはお留守番となった。流石に皆緊張したのか警戒し始めて黙りだした。
「メアド交換とゲームのフレンドになりません?」
途中、榊原清政様が僕の戦車のところに来て挨拶と共に言ってきた言葉である。
「はい、喜んで!」
「よかった~」
中々、嬉しい出来事であった。
※後に清政を起点に康政、忠勝、正信という感じでフレンドが増えていった。
鳴海城から無事に山口様との会談が終わったことが石川様から告げられた。最低限の警戒をした状態ではあるものの皆で集まって昼食を取ることにした。
「私の料理はいかがですか?」
「アキハはいつも美味しい弁当を作るよね!」
「ム~ミサミサのカレーはどうだ!」
「お前のは凝り過ぎていて分からん!!」
「なん…だと…」
秋葉は本当に料理が上手いと思う。作るのもオーソドックスから手の込んだ料理まで万能な感じである。これに対してミサは…作れるのが『肉じゃが。カレー、卵かけご飯』である。
「このカレー美味しいけど…スパイスが利きすぎてて凄すぎるよ!」
「それが良いんだろう!スパイスの調合からスタートして入っている野菜もご飯も全てミサミサが作ったんだぞ!」
「へ~」(凄すぎて味気ない反応になる)
「肉じゃがもそうだし!卵かけご飯の卵もミサミサが毎朝育てた鶏のだぞ!」
「へ~へ~」
「ムカッ!!もう卵はあげないぞ!!」
「それは困るから!ミサ様、お願いね!!」
「…考えとこう!!(ムスッ!という感じ)」
ちなみに秋葉も農業はしているが…そこまでのこだわりは無いらしく、普通に商店街で買い物したりしている。
「皆で料理を作ろう!」
「「「おおおー!!」」」
イネトラの掛け声で弁当を持ってこずに食材を持ってきた兵士連中が料理の支度をして調理を始めていた。作っているのは普通のカレーのようである。他に鉄板を持ってきて焼きそばなどをジュージュー焼き始めている。
「なかなかいい匂いするな!」
「その場で作るのも良いですからね!」
「安定はしないがな!」
そう安定はしない!あくまで安全地帯だったり、晴れていたり、雨でも調理できる場所を確保した時だけである。ちなみにミラコッタを始めとした数人は普通にレーションを食べていた。
「レーションも意外と美味しいからな…」
「えーミサミサ的には味噌味が濃すぎて嫌い…」
「それが良いという兵士も多いんだよ」
「ミサミサは嫌い!」
確かに松平家のレーションは全体的に?というか全部…に近いレベルで大部分が味噌味ベースか味噌を主目的にした中身となっている。大部分の兵士には好評だが…ミサのように嫌いな兵士も意外と多い、味噌が嫌いというよりはミサが言うように濃すぎるのと味噌が多すぎて零れることによって汚れることが不評だったりする。
鳴海城を去るさいは山口教吉様に見送られながらの出発となった。笑顔で手を振ってくれるので嬉しい限りである。秀康様も喜んで手を振っていた。
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