劣化家康とは酷い
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石川数正と名乗る美少女に連れられていくことになった。特に抵抗しなかったのは状況が呑み込めていないためである。また、説明してもらおうと思って付いていくことにした。
頑丈そうな建物を降りる。建物は廃墟とはいえ五層天守閣より広く高い建物であることに驚きつつ降りていくと出入り口と思われる場所にたどり着いた。向かいにも周囲にも同じ様な建物がズラリと並んでいた。
「さぁこちらにお乗りください」
と言われた。乗ってくれと言われた物は見たことの無い乗り物だった。
「鉄の乗り物…」
「はぁ? 」
露骨に怪訝な顔をされたので何か説明しようかとも思ったが…三河者(武骨でひねくれ者で有名)に説明しようとすると時間が無駄なので指示に従うことにした。
乗り物のドアを富正が少し怖がりながら開いて先に奥に乗ると次に俺が乗った。
「フカフカだな」
「はい、フカフカです…」
「おお、中々乗り心地が良いではないか」
三人して初めて都に来た田舎者の如く騒ぐ、前の席で数正殿が怪訝そうな表情である。美少女に睨らまれるとゾクゾクして興奮するな!
「腰に付いている端末を取って見てください」
「うん? タンマツ? …」
「それです! 」
数正殿が指さしたモノを見つけて腰から取る。端末と呼ばれた黒くて鉄で出来た珍妙なモノは何なのか分からない。しかし、適当に触ると黒い中でも透明な部分がいきなり鮮やかな色を写しだした。
「おお!まるで鏡のようだな」
「それは端末と言いまして現在の松平家の状況とご自身のステータスが確認できます。」
少し困惑気味だが数正殿が田舎者に説明するように話すてくれた。
「すてーたす」
「はい、ご自身の強さやスキルや魔法を教えてくれます。」
「すきる」
「スキルとは技のようなものです」
「ほうほう……」
強さに技まで詳細に分かるのか……恐るべし死後の世界!!
端末とやらで俺のステータスを確認した。
竹千代
※Sトップレベル、A超優秀、B優秀、C平均以上 D平均的 E平均以下
武力B 統率B 敏捷B 知略C 幸運B+
剣術B+ 武術B
経験B、カリスマB、騎乗B、
※基本は劣化家康
「劣化家康とは酷い! 」
端末を見ながら秀康は怒りたくなる、死後の世界でも偉大な父親の尻を追いかけなければいけないらしい…なんと不運なんだ!!
『どうせなら全く関係の無い異世界に転生させて欲しかった』
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