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episode 1-12

 ユリにベッドで寝るように言ってリビングに戻る、明日の準備をしてソファーで寝た。


 翌朝、朝食を摂り家をしまって街へと向かう。ユリにはベレー帽をかぶせている、角隠しだな。


 異世界で奴隷を買い奴隷ハーレムの第1歩を踏み出したわけだが、借金奴隷(人族)は自分を買い戻して自由になれるが終身奴隷(亜人)は主人の死亡や主人による契約の破棄があっても自由になれず所有権が奴隷商に戻るのだという。 


 もちろんユリを粗雑に扱ったり捨てたりなどしないわけだが、終身奴隷は解放すらできないことが心に刺さった。


 夕方オーランの街に着きギルドで登録を済まし奴隷も泊まれる宿を教えてもらう、やや割高だけど構わないユリを物置に寝かすとかありえないから。



-------- オーランのダンジョン第18階層 --------


 ユリとダンジョンへ潜るようになって2週間順調に進んでいた。

 今年も残り3週間、第20階層のボスを倒せたら森へ行って家に籠り年末年始をユリとダラダラ過ごすの良いなと思う。

 通路を進んでいくと曲がり角の先からドタバタと走ってくる音が聞こえた、俺は傀儡を戻し通路の端へ避ける。


「どけどけ!ガキ共が!道を開けろ!!」


 怒鳴りながら男3人が走り抜ける、その中の1人に見覚えがあった。赤い髪に緑のバンダナ、オークションで豚人族の女の子を買ったやつだ。嫌な予感が頭をよぎる。


「ユリ、危ないかもしれないから後からゆっくり来るんだ。オロバスはユリの護衛、オリアスとハクは一緒に来て。」


 傀儡を呼び出し指示をして駆け出す、角を曲がると誰かが戦闘してる様子が見えた。

 近づくにつれ状況が見えてくる、モンスター3匹を相手に防戦一方の大きな盾を構えたピンクの髪の女の子。あの時の豚人族の子で間違いない。

 体勢を崩されまともに食らう、壁に吹き飛びイヤな音が聞こえた。マズいもっと急げ俺の足、地面に転がる彼女へモンスターが拳を振りかざす。


「やぁめぇろぉー!!!」


 拳が届く直前モンスターの腕を収納の有効範囲内に捉える、すぐさま杭を出現させ腕に叩き込む、そのまま進み足に腹に頭に杭を生やす。


「大丈夫か?!安心して必ず助けるから!」


 彼女の元に滑り込み声をかける。


「オリアス、ハク 彼女を治療して傷1つ残さず完璧に。」


 戦い傷ついた彼女はひどい有様だった、手足は折れているのか曲がってはいけない方向に曲がり青痣もいたるところにあり服もボロボロだった。


 モンスターが動き出すのを感じ睨みつける。2体のモンスターは隙間もないほどの杭をうけ消滅した。


 ハクが杖を振ると彼女を中心に魔方陣が展開され眩い光が溢れ出す、光が収まるとさっきまでの有様が嘘のようにキレイに治った彼女がいた。


「他に痛いところはない?」


「ありが・・とう・・・」


 緊張の糸が切れたのか、彼女は一言いうと意識を失った。


「ご主人様終わったですか?」


「あぁ、終わったよ。けれどここは安全じゃないからセーフエリアまで行こうか。」


「はいです!この子はどうするです?」


「街まで連れて行ってそれからかなぁ。できればうちに来てほしいけどね。」


-------- オーランのダンジョン第19階層 --------


 セーフエリアに着いて野営の準備をする、と言っても収納から出して並べるだけのことだが。

 鍋を火にかけシチューを温めパンを用意して出来上がり、暫くすると豚人族の子が目を覚ましたようだ。


「ご主人様この子が起きたのです。ダイジョブです?」


「んんっ・・ここは・・・」


「無理して起きなくていいぞ、体で痛いところはないか?」


「あれ・・?わたしどうして・・・あっ!!」


 ゴチンッ!


「いたっ!」「いたいのです!」


「あたたた、ごめんなさい。その助けてくれてありがとうございます。」


「うぅぅ・・チカチカするのです・・・」


「偶然通りかかったからな、運がよかったな。今日はここで休もうと思う、ご飯食べるだろう?」


「い、いえ。助けてもらって食事までなんて、ダンジョンでは食料は貴重ですから。」


「ご主人様はすごいのです。だからダイジョブなのです。」


「あぁ、食料はかなり余分に持ってきている、心配しないでちゃんと食ってくれ。」


「あ、ありがとうございます。」


 ボウルにシチューをよそって差し出す、ユリもパンを持ってきた。


「んじゃ、いただきます。」


「いただきます。」「い、いただき・・ます」


 よほどお腹が空いていたのかシチューをペロリと食べると「あぁ」と悲しげな声を上げる、お替りをよそうと今度は味わうように食べていった。


「「ごちそうさまでした。」」「ご、ごちそ・・・した。」


「お腹も落ち着いたことだし、少し話そうか。」


「は、はい。」


「俺はリョータ、人族な。こっちはユリ、こ・・」


「ユリは小鬼族なのです。ご主人様の奴隷なのです。」


「えっ?!奴隷?・・・あ、わたしはゴバンです。豚人族です。」


「ごばん?」


「あ、名前はないです。番号で呼ばれてました。」


「5番か・・・んで、今の状況は理解できてる?」


「は、はい。ご主人様に時間を稼げと命令され・・・捨てられました。」


「今いるところは第19階層のセーフエリアなんだ、歩いて戻るのは面倒なんで第20階層のボスを倒して地上に戻ろうと思っている。君の安全は保障する、それまで一緒に行動してほしいどうかな?」


「え・・あ、はい。それでいいです。あの、ユリちゃんは本当に奴隷なのですか?」


「本当なのですよ。どうしてそんなこと聞くのです?」


「あ・・えっと、すごくキレイにしてるので奴隷に見えなくて・・・」


「主人が奴隷の衣食住をみるのは義務なんじゃないのか?」


「それは人族の奴隷に対してだけです。亜人の奴隷は家畜と同様の扱いでした。」


「んまー他所は知らんがうちはキチンとしようと思っている。それでだ、ダンジョンを出た後うちに来ないか?」


「えぇっ?!いいんですか?」


「あぁ、こんな可愛い子もう他の奴なんかに渡したくないからな。」


 その後サクサクと第20階層のボスを倒してダンジョンを出るのだった。



 これが俺の、奴隷2人目ゲットだぜ!


お待たせしました。筆が遅くて週1でって予防線を張っていたわけですが不定期連載になってる今日この頃

誤字脱字、ご指摘ご批判、ご意見ご感想などお待ちしております。

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