てがみの春

　僕が惹かれたのは、決して手が届かないと思っていた、誰もが認める美しい人。

　私が惹かれたのは、無愛想だけれど、本当は誰よりも優しい光を抱いている人。

　誰よりも、その人に近い場所にいる。

　他でもない、君だけを見つめている。

　どうか、この気持ちが届いてほしい。春風に乗せて、大切な人と一緒に愛の歌を歌いたい。
　その人の名前は、泉 瑚春（いずみ こはる）

　その人の名前は、沢村 鯉（さわむら てがみ）

　――二つの視点で紡ぐ、眩しいほどに輝いている……ひとを想う日々。

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　春の季節。何でもない日常に広がっていく恋に、素敵な音楽とファッションを織り交ぜてお届けします。