子猫 NO.7
ウィリアム様と朝食を共にするようになって暫くしてから、離れの庭園を散歩していた時にミャーと小さな弱弱しい鳴き声が聞こえました
声の方へ行くと子猫が1匹蹲っていました
母猫は見当たりませんでした
逃げることも無かったので抱き上げると、後ろ足から出血して怪我をしてました
独りぼっちが私と同じと思ってしまい、部屋に連れ帰ってしまいました
おろおろしてる私に代わって侍女のマリーがテキパキと処置をしてくれました
「マリー本当にありがとう」
「きっと元気になります 奥様に拾われて幸せな猫ですね」
「幸せになれるのかしら それに奥様なんて 」
「アリアーナ様はウィリアム様の奥様です」
1年後にはもうここにはいないのにと思いながらも、初めてマリーと心を通わす事が出来た気がしました
1週間程で元気になった子猫にマリーと一緒に考えてホワイティと名付けました
いろいろ考えたのですが、二人ともネーミングセンスが無かったようです
もちろん、真っ白な猫です
瞳が私と同じオッドアイです
「ウィリアム様に飼っても宜しいかお伺いしましょう」
と、マリーに言われ、どうしたら良いのか随分悩みましたが、やはり朝食の時にお話ししようと思いました
随分勇気が必要でした
「ヘンリー伯爵様 ね こ こ、子猫を飼っても宜しいですか」
自分の持っている勇気を全部吐き出した気がしました
ウィリアム様からお許しが出たときは、知らずに笑顔になってました
笑顔が自然に出てきて自分で驚きました