表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/19

ウィリアム視点 NO.2

アリュー伯爵家は古い家柄だがこれと言って目立つこともない

現アリュー伯爵の妹は、夫のバリュー子爵が王国の外交部の文官であったので諸外国へ赴任を重ねていた

アリアーナは両親と死別し、アリュー家へ引き取られ、正式に養女になったと聞いている



婚姻契約は私がサインを済ませたものを侍従に渡した

契約時に私自身はその場にいなかったので、アリアーナを初めて見たのは初夜の晩だった

アリアーナの美しさは一瞬言葉を忘れる程だった

大陸北部で過ごしたからか、きめ細やかな白い肌と美しい横顔

そして、特に髪と同じプラチナブロンドの長いまつ毛に彩られたオッドアイ、右目はアクアマリン、左目はゴールド、その美しい瞳は見続けると全てを見透かされそうだった


「早く部屋にもどってくれ」

と乱暴に言ったことは、勝手に決められた婚姻へのいら立ちと共に、初めて見たアリアーナに対して説明しがたい気持ちもあった

「1年後には離婚する」と言ったのも本当はアリアーナに心を動かされた自分に驚き思わず出た言葉だった

今まで女性に心を動かされたことなどなかったのに

婚姻は家の繁栄の為にすると、当然の様に考えていたのに


私は翌日には辺境の地へ行軍することになっていた


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ