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ガブリエラの気持ち NO.16
俺はガブリエラを追いかけて庭園の外れまで来た
ギャビーは泣いていた
「大丈夫か?」
「何がよ」
勝ち気で我がままなギャビー
高貴なお嬢様は泣き顔を見せることは無かった
「ギャビー さっき言ったこと本気にするよ 小さいころから、ずっと好きだった
伯爵家の次男では無理だろうと諦めていたけど、どうかこれから好きになって欲しい」
「ふん いつお父様にご挨拶にいらっしゃるの? 浮気は絶対に許さないわ」
「ギャビーがいてくれたら、他に目移りしないよ ありがとう 本当に愛してる」
可愛くて可愛くて、今までの思いが溢れて、ギャビーを抱きしめたら頬を叩かれた
それも可愛い




