お茶会 NO.14
ウィル様と私が庭園に到着した時には既に皆様はご歓談されてました
これから、庭園でのお茶会を兼ねて、皆様にご挨拶をします
全員で20名はお出ででした
ディバイン家の庭園はそれは素晴らしいの一言ですが、緊張で殆ど楽しむことはできませんでした
「まあ あの方、元子爵家のご令嬢でしょ
見てあの瞳 怖いわ」
足がすくみました
「ウィル お帰りなさい」
「只今戻りました 母上 紹介します 妻のアリアーナです」
「アリアーナでございます お初にお目にかかります お目にかかれて嬉しゅうございます」
「ごきげんよう アリアーナ あなたがキャロラインの姪なのね」
ローズ様は伯母様をご存じなのかしら
私を一瞥してから視線をそらせてしまい、お話しすることは出来ませんでした
「ウィル 王太子殿下はお元気かしら」
「殿下は人使いが荒くて、なかなか休みをくれませんよ 困ったものだ」
「まあ 殿下を困らせたらいけないわ」
「父上は?」
「お父様は急な御用で登城されてるわ」
「残念だ アリアと一緒に戻ったのに」
「皆さんにご挨拶なさい」
「はい」
お義母様は光り輝く漆黒の髪にエメラルドグリーンの瞳を持つ美しい方をでした
ウィリアム様の髪はお義母様似です
一番最初にご挨拶したのはディバイン公爵様の弟君のハーグ伯爵様と夫人です
「ウィリアム あれ程嫌がっていたのに、気が変わったのか?
子爵ごときの令嬢が侯爵家に輿入れとは兄上も何を考えておいでか」
「ウィリアム様、1年後にはガブリエラ様とご婚約されるのかしら」
「アリアーナは私の妻で将来の公爵夫人です お忘れなきよう」
「ふん 兄君も甘やかしたものだ」
そう言って席を離れられました
「アリア すまない 嫌な気分にさせてしまった ガブリエラは関係ないんだ」
「お気になさらないで ウィル様のお傍にいられるだけで嬉しゅうございます」
そう言ってほほ笑んだアリアは俯いていた
「叔父上 陛下のお体の具合は如何ですか」
「もう元気になられた それでも山歩きを考えると、慰霊は王太子殿下に代替わりするだろう」
そうお話しされたのはお義母様の弟君のガーランド伯爵様です
「アリアーナ 叔父上のガーランド伯爵と奥方のマリアンヌ様だ」
「アリアーナでございます お会いできて光栄でございます」
ガーランド伯爵は近衛騎士隊長として陛下のお傍にお仕えされておられます
そして、ウィリアム様のご友人のエリオット様のお父上です
「ウィリアム 少し話がある 向こうで話せないか 」
ウィリアム様が私をご覧になりましたが、私が頷くと一緒に行かれました
「貴方 ご両親も乳母も内乱で無くなったそうね 呪いでもあるんじゃないのかしら」
「あら それ本当なの 嫌だわ」
マリアンヌ様ともう一人はディバイン侯爵様の妹君のソフィ様です
それは私が心に秘めていた事です
やはり私は周りを不幸にしてるのではないかと
何か言わなければ思いましたが、言葉がみつかりませんでした
「母上もソフィ様も何を言ってるんですか こんな美しいご令嬢が呪われてるなんて
美しさを妬んでると思われますよ」
「エリオット 何を言うの」
「おっと 母上もソフィ様も十分にお美しいですね」
「アリアーナ様 ウィルの従兄のエリオット・ガーランドです お見知りおきを」
グローブの上から指にキスをされました
この方がエリオット様なのね
本当に美しい方 女性がほっとかない麗しき人
「エル ご紹介くださらない」
そうおっしゃったのはつややかな濃紺の美しい髪に輝くエメラルドの瞳を持つガブリエラ様でした




