12/19
招待状 NO.12
逸る気持ちで邸に帰って来た
アリアは玄関ホールで待っていてくれた
「ただいま」
「お帰りなさいませ ご無事で何よりでごさいます」
「何か困った事はなかったか? 顔を見られて嬉しい」
「私も嬉しゅうございます」
恥じらって俯くアリアを抱きしめた
晩餐を共にする事を約束して、執務室へ入ると、執事のアーサーから手紙を渡された
1週間後に本邸へアリアを伴って来るように書いてあった
アリアとの婚姻に賛成してるのは父上だけで、他の一族は大反対してるから、嫌な予感しかない
私自身も反対してたのに、一族の反対が疎ましい、
晩餐後、アリアと部屋で過ごしてるときに、招待の件を話すと困惑してた
「私を皆様が受け入れてくださるのでしょうか」
「心配無い 私が守る
セレスティナの守護で誓ってきた
1年の契約では無くこれからもアリアと一緒にいたい
ダメだろうか」
私は言わずにはいられなかった
「わ、私で宜しいのですか 私で宜しければ一生お傍においてくださいませ」
アリアーナは俯いて涙をこらえていたが、こらえ切れずに泣いていた
私はアリアーナを抱きしめていた




