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ぶれいくたいむ  作者: 梨藍
季節感を大切に!
52/63

5月 タンゴ de あそぼ

☆一日、一笑いをあなたに☆


タンゴは、アルゼンチン発祥のダンス音楽とダンスです。


【由貴】よし、カンペキだ!


【緋岐】何してるんだ?


【由貴】見てわかんないかな?タンゴの練習だよ!


【緋岐】うん。何で呆れられたのか判らないんだけどな?


【由貴】今日という日の為に頑張りました


【緋岐】そして何で胸を張ってるのかが更に判らないから。


【由貴】だって……♪今日は 楽しい タンゴマツリ~って歌まであるじゃん


【緋岐】明らかに字数あってないだろうがっ!あれは“ひな祭り”の歌だ!


【由貴】まあまあ、だからね、今年こそ立派なタンゴが踊れるように……


【緋岐】やる気満々なとこ悪いが、“タンゴ”じゃなくて“端午”だからな?


【由貴】Σえ!?




※緋岐のうんちく始まります。

 面倒臭い人は読み飛ばしてね!


【緋岐】元々、中国から伝わった行事なんだよ。昔の中国じゃ、物忌みの月(5月)には厄払いの行事が盛んに催されてたんだ。端午っていうのは、月の(はじめ)(うま)の日という意味。()()の音が同じだから、毎月5日を指すようになって、やがて5月5日のことになったと伝えられてる。端午の日に邪気をはらう力があるといわれる「菖蒲」をヨモギとともに軒につるしたり、菖蒲湯に入ったりしてたんだよ。


因みに……何で男児の祝いになった理由も話すか。


5月5日は徳川幕府の重要な式日に定められ、大名や旗本が式服で江戸城に参り、将軍にお祝いを奉じるようになったんだ。そして武家に男の子が生まれると、門前に馬印(うましるし)(のぼり)を立てて男児誕生を衆々に知らせ、お祝いしたらしい。この行事が薬草を摘んで邪気をはらうという“端午の行事”と結びつき、男の子の誕生の祝いへと結びついていったってことだな。




【緋岐】……という訳だ。判ったか?


【由貴】さっぱり


【緋岐】お前なぁ!


【由貴】センパイのウンチクは長いんだよ


【緋岐】まあいい……つまり“タンゴ”じゃなくて“端午”なんだよ!しかもだ……男の子の祝いだからな?


【由貴】どういう事?


【緋岐】小さい子供の祝い事だから、お前には関係ないって事だよ!


【由貴】Σぇえっ!?


【緋岐】高校生にもなって“端午の節句”とか聞いた事ないからな?


【翠琉】そんなっ……


【由貴】って、何でそんなに翠琉がショックを受けてるんだよ


【翠琉】殿方の健勝を祈る行事だと聞き及んだので、兄様に作って来たんだ……まさか“男児”のみの行事だったとは……


【由貴】残念だったな翠琉。っていうか、その一つ目胴長オバケは何?所々付いてる血も気にな……ガフッ!?


【緋岐】翠琉……このこいのぼり、まさか俺の為に?


【翠琉】ああ……桜殿に、手ほどきを願い作ってみたのだが……


【由貴】いやいや。どう見ても呪いの一つ目……ゲフッ!?……はっ……腹に……2発も……肘鉄なんてっ……


【緋岐】ありがとう翠琉(微笑)


【翠琉】しかし……男児の行事ならば、兄様には不要なんじゃ……


【緋岐】ごめん翠琉……俺が間違ってた。“端午の節句”は“殿方”の祭り……だから、これ貰って良いかな?


【翠琉】勿論だ、兄様。


【 敦 】いやぁ……これは呪いの布人形だろ。“こいのぼり”ってよりも“こいのろい”って感じが……………Σ殺気!?


【緋岐】人の妹が作った物をそこまで侮辱するとは良い度胸じゃねえか


【 敦 】いや“侮辱”じゃなくて“真実”を


【緋岐】五月蝿い!黙れこの馬鹿コンビ!……そんなに“こいのぼり”になりたいか?由貴のように……


【 敦 】Σ!?由貴ー!!!す巻きにされた上、吊されてる~!!?


【緋岐】安心しろ敦。すぐにあっちの仲間入りだ


【 敦 】出来ないっ安心出来ないよ全然!むしろ不安で胸いっぱいだよっ


【緋岐】逃げるな


【 敦 】ぎゃああぁぁあぁああぁぁぁぁああ!!!!!



END?



※ 今年の“端午の節句”には“こいのぼり”と一緒に“由貴のぼり”と“敦のぼり”が風にそよいでいたそうな。


めでたしめでたし


【由貴・敦】めでたくねえよ!

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