2月 豆食う数はそれぞれ
☆一日、一笑いをあなたに☆
子どもの頃、たくさん食べたかった……
【由貴】なあなあ先輩!「福は良い!鬼はいらん!」みたいなイベントあるだろ?
【緋岐】そんな明かさまな表現じゃなくて“うち”とか“そと”とかオブラートな言い回しだったと思うんだけどな?
【由貴】……オッ……オムライス……?
【緋岐】違う!最早“オ”しか合ってないじゃないかっ!
【由貴】俺は日本人だ!アメリカに媚びを売るつもりはない
【緋岐】……ただひたすら、英語が嫌いなんだろ?
【由貴】そうとも言う!だがしかし日本人であることを誇りに思うっ!
【緋岐】だから威張るな!恥じろ!自分の存在をっ!むしろお前は埃だ!
【由貴】……酷くない?
【緋岐】まあ良い。で?何なんだ?
【由貴】“せんぶん”ってあるだろ?
【緋岐】……さっきお前、日本人だとか宣言してなかったか?
【由貴】うん。日本人マンセー!
【緋岐】………何で日本人だとか宣言しておきながら、言語の違う“万歳”なのかとか突っ込んだら負けなんだろうな、この場合。
【由貴】え?先輩負けるの?誰に?
【緋岐】……気にするな。で“節分”がどうしたんだ?
【由貴】いや、あれってさ……歳の数だけ豆食べるじゃん?
【緋岐】ああまあ……確かに……
【由貴】あれってさ……凄く理不尽だと思うんだよ
【緋岐】もう、お前の言動が理不尽だけどな?
【由貴】だってさ……食べ盛りの頃はさ、一ケタとか多くても十何個じゃん?
【緋岐】聞けよ。
【由貴】でも、じいちゃんとか歯が悪いのに沢山食べないといけないんだよ!?うちのじいちゃんとか、七十何個も食べないといけないんだよ!?
【緋岐】いきなり正じいの歳ばらしたな
【由貴】しかも!入れ歯なじいちゃんには拷問だろっ!?
【緋岐】お前のまさかのカミングアウトの方が拷問だろ。
END
※ この後、由貴の祖父正宗から鉄拳制裁が下った事は、言うまでもない。




