元老師2
カストは元老師に力が抜けることについて話した。
「なるほど...」
「原因は2つ。」
「1つ目は、病気。」
「病気!?」
「両親とお医者さんは、ただの疲れ。」
「でも君の若さで力が抜けるのは明らかにおかしい。」
「その病気は、大人になるにつれて、筋肉量が少なくなっていくもの。」
「俺に原因があったなんて...」
「まだなんの確証もない。」
「私が思いついただけのことだ。」
「2つ目は、闇の力。」
「闇の力?」
「古代から闇の力は存在してたと言われている。」
「どうやって生まれたのかは不明だが」
「闇の力には、生き物の生命を奪う技がある。」
「生き物の生命...」
「君の弟は無意識にその技を発動してしまっているのかもしれない。」
「でも幸いなことに子供だから力が抜ける程度の生命力しか奪えてない。」
「もし、闇の力だとしたら、対策はありますか?」
「これをすれば大丈夫というものは私は知らない。」
「けれども自分に備わった力だ、修行して、コントロールできるようになるかもしれない。」
「まあ、いずれにせよ、可能性の話であって」
「別のことかもしれないし、なーんてことないのかもしれない。」
「カスト、カストいるか!」
「図書館で大声出すなよ。」
「カルロがやべえんだって。」
「カルロが!?」
カストはカルロの元に走っていった。