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今昔富士の山

作者: 音澤 煙管





厚い雲に星空が隠れて、

シンシンと鳴く頃は

地にも人の姿は無くなって、

キーンと静まり冷える時。


輪っぱ持つ乗り物が、

ヒューと風と一緒に鳴く

耳も済んで冷えた中、

雪の気配が辺りに漂う。


蛇口捻るも冷や水で、

おさ湯を欲しがる身体に気付き

風呂沸いたと母さん言えば、

我先にと風呂の取り合いに。


此処は雪の降らない地、

冷えた夜には人変わり

湿った夜に凍えて過ごす、

慣れてないからよく話す。


雪は嬉しい喜べば、

雪国の暮らし頭に浮かび

喜ぶのは希だからと、

この地の暖かさ有り難く。


白く光るは富士の山、

此処から眺める絶景で

東の都会は銭湯の、

湯気の中に富士の山。


同じ富士でも場所変わり、

絶景かなぁ…いい湯だな

空気の澄んだその昔、

西の彼方から見えた富士。


弘法大師のお寺から、

橙片手に眺めただろう

此処まで鐘の音聞こえたか?

狼煙の間に富士の山…






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