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恋愛小説家のススメ!  作者: mimuka
9/18

翌朝

登校途中で、柊の後姿を見かけた。


なので挨拶をしようと、声をかけると…。


「柊、おはっ…」


思わず止まってしまった。


「ああ、おはよぅ」


珍しく寝惚け面の柊。目が真っ赤だ。


「どっどーしたのよ? 夜更かしでもした?」


昨日は確か、昔の友人と会うと言っていた。


よもやオールで遊んだとか?


…柊だと想像もつかないが。


「まあ似たようなものかな。ホラ、昨日の昼間に話してたじゃないか。『REN』という小説家のこと」


「あっああ、うん」


そっちか。


……って、ほっとは出来ない。


「ついつい全部読んでしまってね。いや、おもしろいよ『REN』の小説。夢中になってしまったぐらいだ」


「ふっふ~ん」


「思わず感想まで書いてしまった」


ウソッ!? 


…昨夜、最終チェックを入れたのが、日付も変わる23時50分だった。


その時は気付かなかったから…その後か?


「いや、ケータイ小説もバカに出来ないものだな。あそこまでの文章力、ボクやキミに匹敵するぐらいじゃないかな?」


私はともかく…、柊がここまで言うなんて…。


「とにかく、文庫化しないのは勿体無いと思うんだ!」


うっ…。話がマズイ方向に…。


「里桜くんも読んだ方が良いよ。絶対に感動するから」


柊には珍しく、握り拳を作ってまで力説してくる。


「今日から図書委員達にも薦めようと思うんだ。そして出来たら校内でも薦めようかと…」


「はっ!?」


「良い作品なら、そこまでの努力は惜しまないさ」


いや、惜しんで良いから!


そんなことしたら、またHPがある意味炎上するから!


「そうだ! 早速生徒会に進言しに行ってくるよ!」


「あっ、ちょっと! 柊!」


…柊は見たことも無いような輝いた笑顔で、走って行ってしまった。


…って、大ピンチ!?



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