十四話 憔悴のボーンキング
ボーンキングは戦いを終え自らの拠点に戻っていた。
「グッ、ガッ………」
ボーンキングが痛みにうめき声を上げる。 ボーンキングの自らの傷を治す再生能力は高かく、多少の傷ならば少しの時間で治るはずだったのだ。しかし今日アマツカに受けた傷はそれを遥かに上回っていたため傷を受けて数時間経った今も苦しんでいたのだ。
「ユルサヌ、ユルサヌぞ。異世界人の使い魔でありながら我に傷をつけるとは。憎き天使よ、我が手で必ず葬ってくれる…………!」
彼は怒りに拳を握りしめる。骸骨の下級モンスターに過ぎなかったボーンキングは人間や他のモンスターを食らう中で力をつけ、徐々に強い相手とも戦いさらなる強さへと至った。
その強さと強さの証である鎧を傷つけたアマツカに対してボーンキングはたいそう怒りや憎しみと言った感情を高ぶらせていた。
そして両の拳を振り上げ叫ぶ。
「キィィィィェェェェェェェェ!」
叫び声と共に紫の炎がボーンキングを包み彼の傷をみるみる再生させていった。エネルギーを使うことで意図的に肉体の再生能力を上げる荒業である。
「キング様!なにごとですか!」
さらに地響きまで起き部下の骸骨型モンスターがキングの部屋に現れる。
ボーンキングは自分の身体を見つめる。肉体そのものは再生した、だが彼が纏っていた鎧は損傷したままである。肉体の傷は治っても鎧の損傷までは直らない、その現実が彼の怒りを昂らせた。
「キング様、そのお姿は…………」
部下が損傷したキングの鎧に驚くが彼は息を切らしていて答えない。
やがてキングが口を開いた。
「全軍、部隊を整えよ。今朝の比ではない、全軍を持ってドラグエンパイアを、勇者の使い魔を殲滅する」
「ははっ!」
部下は部屋を立ち去りボーンキングの軍は再び進軍の準備をすることになった。
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