魔法
「こんな事でめげるなんて」とキミは笑うだろうか
それでもボクの胸に刺さった小さな棘は痛みを主張する
「逆さにしてプラスに考えて」なんてキミは笑い飛ばすかな
だけどボクの頭の中にはマイナスが渦巻いてる
「気晴らしにどこか連れて行って」と
わざとリクエストするキミの優しさに
今はちょっとだけ甘えてもいいかな
青い色で塗り潰した空を
一羽の鳥が横切って行く
重くなった気持ちを切り裂くように真っ直ぐに
ほんの少し軽くなった身体でキミと手を繋ぐ
楽しそうに笑うキミにつられて笑うボクの胸の中
刺さっていた筈の棘は溶けて痛みも消えていた
何気ない道端の小石すら
シャボン玉に書き換えてしまう
キミはどこか遠い国から来た魔法使い?
ボクはキミに助けられてばかりで
たまにはサプライズ
ボクがキミにしてあげられる事
いくつあるか分からないけど
「ボクの手を離さないでいてね」って
乗り込むのは人生というジェットコースター
キミが嫌じゃなければ
このままメリーゴーランドまで連れて行くよ
そこでボクの質問に答えて欲しいんだ
「これからもずっと一緒に・・・」