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断片の断片 <詩>

人間ですので

作者: 壱宮 なごみ

私は蝸牛ではないので、

女がイヤでも男に変身できません。


私はパレットではないので、

望まれる通りに染まれません。


私は兎ではないので、

淋しいくらいでは死ねません。


私は電車ではないので、

レールの上だけを走れません。


私は蝉ではないので、

七日間も決死の覚悟でいられません。


私はパソコンではないので、

YかNかで割り切れません。


それは、貴方も同じはずなのに。



私は人間ですが、

抱いた気持ちを言葉に出来ませんでした。


貴方は人間ですが、

抱いた気持ちを言葉にすることを拒否しました。


私は人間なのに、

どうして空っぽになるのでしょう。


貴方も人間なのに、

どうして私は貴方を理解できないのでしょう。



私は神ではないので、

残念ながら、

別れ際の笑顔だけでは、本当の気持ちが分からなかったのです。


読んでくださりありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 読ませていただきました。人間って難しいですよね。他の生物のようにはなれないし、人間同士もなかなか分かり合えないですし。フクザツで。心の中も覗けないし、だから信じ合えない風にできている? とす…
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