自演度
「なんで小説なんて投稿してるの?」彼女はつまらなそうに聞く。しばらくかまってあげてないからだ。
「誰かに読んでもらって、評価してほしいからさ。」
「私が評価してあげるじゃない。」
「なんというか、君の趣味と僕の趣味はちがうからさ。嫌いでしょ?グロいのとか。」
「皆嫌いよ、そんなの。」
「そうかなあ。ここなら、小説書く人もいっぱいいるからさ。趣味の合う人もいると思うんだ。」
「コメントとかあった?」
「…まだ。」
「そりゃそうよ。貴方の書く文書って、意味わかんないし、コメントしたら負けって感じだし。」
「そんなことないよ。他の小説だって、コメントするほどのものはないしさ。それに比べれば僕の小説の方が…」
「それよ。コメント書かれる人はいろんな所にコメントしてるわ。この業界はコネも大事よ。」
「そんなものから逃げたくて、小説書いてるのに?」
「じゃあさ、自演してみたらいいじゃん。」
「自演?」
「他人の振りしてコメントとか評価とかするわけ。そしたら他の人もコメントしやすいじゃない?人気でるかもよ。」
「そんなことするわけない。自分の実力を試すために投稿してるんだから。」
「プロになれるほどの実力はないことはわかってるんでしょ。慰めてもらいたくて投稿してるだけよ。」
「…」
「だから私が評価するし、慰めるじゃん。」
「それだけじゃだめなんだ。」
「しょうがないなあ。じゃあ私の身体つかってもいいよ。」
「え?」
「貴方は童貞だから、リアル感がないのよ。」
「本当にいいんだな?」
「ええ。私を小説につかって。」
彼女の細い腰からは考えられないほど黄色い粒丸が出てきました。雲丹かなとも思いましたが、脂肪です。腸を覆っている腸間膜は脂肪でいっぱいです。
次に驚いたのは心臓でした。なんというか、陰茎を入れてみてもいいかなと想える臓器に出会ったのはこれが初めてです。
神経というものはビニール紐を束ねたような感じです。人間は神経で荷作りされているんだと思いました。
肝臓はつるんとして、重かったです。
他はすぐに血で見えなくなるからなんか、血で汚れてるなあって感想が先に来ちゃっうんだよな。血で血を洗うって、より汚れるじゃん!
心臓の大動脈弁で射精した。血の代わりに全身を巡って綺麗になろうね。
自慰エンド