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矛盾の存在意義
ただ、ただ僕は君が好きで。
ただ、ただ僕は君が嫌いで。
そんな矛盾が大好きで、大嫌いで。
そんな自分が好きで。
でも、やっぱり嫌いで。
自己解決できなくて。自己嫌悪してしまって。
ただ、この負の感情が大嫌いで。
この、なんとも言えない絶望感が嫌で。
現実逃避したくって。
でも、するのが怖くて。嫌で、嫌で…。
ただ、自問自答を繰り返す毎日を、
変えることすらできない自分が、ただ嫌いで。
変えようともしない自分が嫌いで。
諦めてしまった自分が嫌いで。
ただ、君と一緒にいるこの刻を、変えたくなくて。
一緒に居たくて。
そんな風に思ってる自分は、意外と好きで。
この気持ちを忘れたくなくて、
ただ、今を生きてる。
死にたくない、生きたくない。
この贅沢な思いこそが、僕の存在意義で。
僕の望みで。
刹那主義の僕の、唯一の望みで。
唯一の、想いで。
光で、闇で、現実で。
この矛盾こそが、僕の存在意義で。
その矛盾がここになくなる刻こそ、
僕が“キ”える刻だろう。