余談
零 誰かと視界を分かち合いたい。傷ついた心で縋ったのは、高尚な思想ではなく一筋の「推し」の光だった。サカナクションの調べに乗せて、孤独な少年が世界と切り結んだ、美しくも痛々しい七つの心の備忘録。
一 先生は秋は好きだろうか。僕は好きだ。地元に紅葉の名所があるから、というのもあるが、秋は「憂愁」の季節だ。春は「門出」と「不安」、夏は「情熱」と「苦労」、冬は「祝福」と「忍耐」、そして秋は「絢爛」と「憂愁」。この各季節の表裏一体の要素の中で、秋が最も物事を際立たせると思う。持論だが、人間の本質というものは盛り上がっているときではなく、落ち込んでいるときにこそ出ると思う。それを引き出す秋の空気感が僕に合う。
二 日本は滅びる。最早再生の時は過ぎた。今議論すべきは、「どう終わるか」である。退廃したまま終わるのではなく、少しでも矜持を取り戻して終わりたい。そのために僕たちは学んでいるのだ。
三 だれかがどこかで言っていたが、芸能人とは酔狂な人がやるものらしい。ならば、私は、政治家もそうだと思う。誠実で、熱量と指導力があり、自分の信念があり、他人の意見に耳を傾け、迅速且つ正確な判断を下すことのできる酔狂なひとが政治家になるべきだと考える。
四 金沢、静岡、松江、五島、沖縄、東北。東北?今僕が訪れてみたい場所だ。一つ桁違いのものが紛れ込んではいるが。行ったことのある最北が東京なのである。先生はこの中のどこかに行ったことはあるか。僕は興味が広く浅くなので、いろんな物を見たいと望む。また、基本独りでいることを好むが、他人といると新たな発見ができる、ということにも賛同する。先生はどちら派だろうか。
五 僕の目ひとつあげましょう、だからあなたの目をください。僕が見ている景色をあなたに見せたいし、あなたの見ている景色を僕も見たい。どこにいるんだ?ずっと探しているのに、見つからない。出会えたら、僕はあなたの手になるし、足になる。そうすれば、あなたも僕を探しに来れるのに。ねえ、こんな僕を許してくれますか?慰めてくれますか?呆れて笑ってくれたのなら、僕はとても嬉しい。−以上です。
六 傷ついて、それに気付かないまま、日々は過ぎ去っていく。僕らは刀身のみの刀と、持ち手の無い盾を構えている。他人を傷つけ、何も護れない。鈍らだろうとなかろうと、使い物にならないものを引っ提げて一生懸命。こんな僕らを救うのは、、、我らが推し。彼らは全く自分を救ってくれるわけではないが、それで心が満たされている瞬間こそ”幸せ”。それがたとえつかの間だとしても、、、。
七 七はラッキーセブンの7。
龍蛇⋯超短編を得意(?)とする、新人(素人)小説家。




