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スキルAIがチートすぎて俺、使われてる気がするんだが?  作者: 暁の裏


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第21話 「AIは恋愛のサポートしてくれない」

 王都に戻ってから三日が経過した。

 俺は王城の一室で、シルヴィアとの今後の予定について話し合っていた。


「それでは悠真様、これからは私もしっかりとサポートさせていただきますね」


 シルヴィアが微笑みながら言う。

 その瞬間、彼女が俺の腕に体を寄せてきた。


「わっ、シルヴィア?」

「ふふ、だって悠真様の腕、とても逞しくて素敵ですから」


 シルヴィアが俺の腕を抱きしめる。

 彼女の柔らかい体が密着し、甘い香りが鼻をくすぐる。


「ちょ、ちょっと待て……」

「何か問題でも?」


 シルヴィアが不思議そうに首を傾げる。

 その仕草がまた妙に色っぽく見えてしまう。


『旦那様、シルヴィア様のスキンシップが激しくなってますね♪』


 アイが楽しそうに囁いてくる。


「そうなんだよ……どうしたんだ、シルヴィア?」

「あら、龍族では親しい相手にこうして体を寄せるのは普通のことですわ」


 シルヴィアがさらに密着してくる。

 彼女の胸が俺の腕に押し当てられ、思わず顔が熱くなる。


「そ、そうなのか……」

「ええ。それに……悠真様の体温、とても心地良いんです」


 シルヴィアが幸せそうに目を閉じる。

 その表情を見ていると、なんだか断れなくなってしまう。


「まあ……嫌じゃないなら、いいけど……」

「本当ですか? やったぁ♪」


 シルヴィアが嬉しそうに俺に抱きついてくる。

 完全に密着状態になり、彼女の体温と柔らかさが直に伝わってくる。


「ちょ、ちょっと……これは流石に……」

「ふふ、悠真様ったら。照れてるんですか?」

「そりゃあ……こんな距離で……」


 その時、部屋のドアが開く音がした。


「悠真さん、お茶を……」


 リナリアがお茶を持って入ってきたところで、固まった。

 俺とシルヴィアの密着している姿を目撃してしまったのだ。


「……これは……どういう状況でしょうか?」


 リナリアの声が、少し低くなる。

 その目が、微かに据わっている。


「あ、いや、これは……」

「リナリア様、おはようございます♪」


 シルヴィアが俺から離れずに挨拶する。

 むしろ、さらに密着度を増している気がする。


「おはようございます……シルヴィアさん」


 リナリアが作り笑いを浮かべる。

 だが、その笑顔は明らかに引きつっている。


「リナリア様も、悠真様に抱きついてみてはいかがですか? とても気持ち良いですよ」

「……え?」

「ほら、こうして……」


 シルヴィアが俺の腕を撫でる。

 その仕草が妙に艶かしく、リナリアの眉がピクリと動いた。


「わたくしは……そのような……」

「遠慮しなくても大丈夫ですよ。悠真様、きっと喜んでくださいます」

「……」


 リナリアの表情が、少しずつ変わっていく。

 普段の上品な微笑みが消え、何か別の感情が浮かび上がってくる。


「……そうですか」


 リナリアがお茶を置き、ゆっくりと俺に近づいてくる。

 その足取りが、なぜか怖い。


「リナリア?」

「悠真さん」


 リナリアが俺の前に立つ。

 そして、シルヴィアの反対側から俺の腕を掴んだ。


「わたくしも……させていただきます」

「え?」

「シルヴィアさんだけずるいです」


 そう言って、リナリアが俺の腕に抱きついてきた。

 両腕を二人に挟まれる形になり、俺は身動きが取れなくなる。


「ちょ、ちょっと……二人とも……」

「ふふ、リナリア様も積極的になられましたね」

「当然です。わたくしが一番最初に悠真さんに気持ちを伝えたんですから」


 リナリアが俺の腕をぎゅっと抱きしめる。

 シルヴィアも負けじと密着度を増してくる。


「あの……俺の意見は……」

「悠真様は黙っていてください」

「そうです、悠真さん。これは女の戦いですから」


 二人が同時に言う。

 俺は完全に蚊帳の外に置かれてしまった。


『旦那様、大変なことになってますね♪』


 アイが楽しそうに言う。


「笑ってる場合じゃないだろ……」


 その時、再びドアが開いた。


「お兄ちゃん、遊ぼ……あれ?」


 リリィが部屋に入ってきて、状況を目撃する。

 そして、エリアも後ろから顔を出した。


「悠真様、次の訓練の予定を……って、えええええ!?」


 エリアが驚愕の声を上げる。


「こ、これは……一体……」

「お兄ちゃん、リナリアさんとシルヴィアさんに挟まれてる……」


 リリィが目を丸くする。


「あ、いや、これは……」


 俺が説明しようとした瞬間、リリィの顔がぱっと明るくなった。


「わたしも! わたしもお兄ちゃんに抱きつきたい!」


 リリィが走ってきて、俺の腰に抱きついた。


「リリィまで……」

「わたくしも……その……」


 エリアが恥ずかしそうにモジモジしている。

 だが、その目は俺たちを見つめており、明らかに羨ましそうだ。


「エリア様も、どうぞ」


 シルヴィアが微笑む。


「で、でも……わたくし……」

「遠慮しないで。ほら」


 リナリアがエリアの手を引く。

 そして、俺の背中にエリアを押し付けた。


「きゃっ……」


 エリアが俺の背中に倒れ込んでくる。

 柔らかい感触が背中に伝わり、俺の顔がさらに熱くなる。


「あの……ご、ごめんなさい……」

「いや、謝るのはこっちの方……」


 こうして、俺は四人の女性に囲まれる形になった。

 前からシルヴィアとリナリア、腰にリリィ、背中にエリア。


「……これ、どうやって脱出すればいいんだ……」


『ふふっ、旦那様、これはもう諦めるしかないですね♪』


 アイが笑いながら言う。

 俺が困っているのを楽しんでいるのだろう。


「お前……全然助ける気ないだろ……」


『だって、楽しいですもの♪』


 その時、部屋のドアが再び開いた。


「悠真様、お昼の時間ですが……」


 セラフィナが入ってきて、状況を見た瞬間固まった。


「……これは……一体……」


 セラフィナが呆然と立ち尽くす。


「あ、セラフィナさん……これは……」

「いえ、説明は結構です」


 セラフィナが深呼吸する。


「ただ……お食事の時間ですので、そろそろ食堂へいらしてください」

「わ、わかった……」


 俺がそう言うと、四人が渋々離れてくれた。

 ようやく解放された俺は、大きく息を吐く。


「ふう……」

「悠真様、今日はとても幸せでした」


 シルヴィアが満足そうに微笑む。


「わたくしもです」


 リナリアも嬉しそうだ。


「お兄ちゃん、またしようね!」


 リリィが無邪気に笑う。


「わ、わたくしも……その……また……」


 エリアが恥ずかしそうに呟く。


「お前ら……」


 俺は頭を抱えた。

 これから先、どうなってしまうんだろうか……




 食堂へ向かう途中、アイが姿を現した。


「旦那様、お疲れさまです♪」

「全然お疲れさまじゃないだろ……」


 俺が呟くと、アイがくすくすと笑う。


「でも、旦那様。これはチャンスですよ」

「チャンス?」

「はい。みなさん、旦那様のことが大好きなんです。これを上手く活用すれば……」

「活用って……何を企んでるんだ、お前」


『ふふ、秘密です♪』


 アイが意味深に微笑む。

 その表情を見て、俺は嫌な予感がした。




 食堂に到着すると、すでにみんなが席についていた。

 俺が席に座ろうとすると、シルヴィアが手を挙げた。


「悠真様、わたくしの隣にどうぞ」

「いえ、悠真さんはわたくしの隣です」


 リナリアがすかさず反論する。


「お兄ちゃんは、わたしの隣がいいなぁ」


 リリィも参戦する。


「あの……わたくしは……その……」


 エリアがモジモジしながら俺を見つめる。


「お前ら……」


 結局、俺は四人に囲まれる形で座ることになった。

 左にシルヴィア、右にリナリア、前にリリィ、斜め前にエリア。


「これじゃあ、落ち着いて食事できないんだが……」

「大丈夫ですよ、悠真様。わたくしがお食事をサポートいたします」


 シルヴィアがフォークを持って、料理を俺の口元に運んでくる。


「はい、あーん♪」

「いや、自分で食べられるから……」

「遠慮しないでください。さあ、あーん」


 シルヴィアが微笑む。

 その笑顔に押され、俺は仕方なく口を開ける。


「あーん……」

「はい、どうぞ」


 シルヴィアが料理を俺の口に入れる。

 確かに美味しいが、なんだか複雑な気分だ。


「……美味しいです」

「本当ですか? 良かった♪」


 シルヴィアが嬉しそうに微笑む。

 その様子を見て、リナリアが自分のフォークを持った。


「次はわたくしが」

「いえ、次はわたくしです」


 シルヴィアとリナリアが同時に料理を俺の口元に運んでくる。


「ちょ、ちょっと……」

「さあ、悠真さん。あーん」

「悠真様、こちらもどうぞ」


 二人が競うように料理を差し出してくる。

 俺は両方の料理を交互に食べることになった。


「はむ……はむ……」

「お兄ちゃん、わたしの分も食べて!」


 リリィも料理を差し出してくる。

 そして、エリアも恥ずかしそうに……


「あの……わたくしの分も……」


 結局、俺は四人から次々と料理を食べさせられることになった。

 まるで雛鳥のような状態だ。


「もう……お腹いっぱいだ……」

「あら、まだデザートがありますわ」


 シルヴィアが微笑む。


「いや、もう無理……」

「大丈夫です。わたくしが食べさせてあげますから」


 リナリアがケーキを切り分ける。


「お兄ちゃん、これ美味しいよ!」


 リリィがフルーツを差し出してくる。


「わたくしも……プリンを……」


 エリアもデザートを差し出してくる。


「お前ら……本当に……」


 俺は完全にお腹が膨れるまで、デザートを食べさせられた。




 食事を終えた後、俺は部屋に戻って休息を取ることにした。

 ベッドに横になると、ようやく一息つける。


「ふう……朝から疲れた……」

「旦那様、お疲れさまです♪」


 アイが姿を現す。


「ああ……まさか、あんなことになるとは……」

「でも、みなさん嬉しそうでしたよ」

「そうかもしれないけど……俺の方はたまったもんじゃない」

「ふふ、でも悪い気はしないでしょう?」


 アイがからかうように言う。


「……まあ、確かに……嫌じゃないけど……」

「素直じゃないですね、旦那様♪」


 アイが笑う。

 その時、部屋のドアがノックされた。


「悠真様、少しよろしいですか?」


 シルヴィアの声だ。


「ああ、入ってくれ」


 シルヴィアが部屋に入ってくる。

 彼女は少し照れたように頬を染めている。


「あの……さっきは、少し調子に乗りすぎました」

「いや、別に気にしてないよ」

「本当ですか?」

「ああ。シルヴィアが嬉しそうだったから、それで良かった」


 俺が微笑むと、シルヴィアの顔がさらに赤くなる。


「悠真様……」

「ん?」

「わたくし……本当に悠真様のことが……」


 シルヴィアが言いかけたとき、再びドアがノックされた。


「悠真さん、少しお話ししてもよろしいですか?」


 リナリアの声だ。


「あ、ああ……」


 リナリアが部屋に入ってくる。

 そして、シルヴィアを見て、少し驚いた表情になる。


「あら、シルヴィアさんも」

「リナリア様……」


 二人が見つめ合う。

 その空気が、少し重い。


「……二人とも、どうしたんだ?」

「いえ、わたくしは悠真さんとお話ししたくて」

「わたくしもです」


 二人が同時に言う。


「……わかった。じゃあ、三人で話そう」


 俺がそう提案すると、二人は少し不満そうだったが、頷いた。




 三人で椅子に座り、しばらく沈黙が続く。

 誰も何を話せばいいのかわからない様子だ。


「あの……」


 シルヴィアが口を開く。


「リナリア様、先ほどは申し訳ありませんでした」

「いえ、わたくしこそ……少し大人げなかったです」


 リナリアが謝る。


「でも……」


 シルヴィアが俺を見つめる。


「わたくし、本当に悠真様のことが好きなんです」

「わたくしもです」


 リナリアも俺を見つめる。


「だから……譲れません」


 二人が同時に宣言する。

 その迫力に、俺は少し後ずさる。


「お、お前ら……」

「悠真様、わたくしを選んでください」

「悠真さん、わたくしを選んでください」


 二人が俺に迫ってくる。

 その瞬間、再びドアが開いた。


「お兄ちゃん、遊ぼ……あれ? またこの状況?」


 リリィが部屋に入ってくる。

 そして、エリアも後ろから顔を出した。


「あの……わたくしも……その……お話に参加したいです……」


 エリアが恥ずかしそうに言う。


「お前らまで……」


 結局、また四人に囲まれる形になってしまった。




 夜も更けた頃、俺は一人でベッドに横になっていた。

 さっきまでの騒動を思い出し、頭を抱える。


「はあ……どうしてこうなった……」


『旦那様、楽しかったじゃないですか♪』


 アイが姿を現す。


「楽しいわけないだろ……」

「でも、本当は嬉しかったでしょう?」

「……まあ……確かに……」


 俺が認めると、アイがにっこりと微笑む。


「素直になりましたね、旦那様♪」

「うるさいな……」


 その時、窓の外から月明かりが差し込んできた。

 美しい満月が空に浮かんでいる。


「綺麗な月だな……」


 俺が呟くと、アイも窓の外を見つめる。


「ええ。とても綺麗です」

「……なあ、アイ」

「はい?」

「俺、ちゃんとみんなを幸せにできるかな」


 俺が不安そうに尋ねると、アイは優しく微笑む。


「大丈夫ですよ、旦那様。旦那様なら、必ずみなさんを幸せにできます」

「そうかな……」

「はい。わたくしが保証します♪」


 アイの言葉に、俺は少しだけ安心する。


「ありがとう、アイ」

「どういたしまして♪」


 俺は窓の外を見つめながら、これからのことを考える。

 シルヴィア、リナリア、エリア、リリィ。

 みんな大切な仲間だ。

 そして……もしかしたら、それ以上の存在になるかもしれない。


「まあ……なるようになるさ」


 そう呟いて、俺は目を閉じた。




 翌朝、目が覚めると、部屋が妙に暖かい。

 目を開けると、信じられない光景が広がっていた。


「……なんで……」


 ベッドの上に、四人の女性が寝ている。

 シルヴィアが俺の右腕を抱きしめ、リナリアが左腕を抱きしめている。

 そして、リリィが俺の胸の上で丸くなり、エリアが俺の足元で寝ている。


「なんで……みんな俺のベッドで寝てるんだ……」


「おはようございます、旦那様♪」


 アイが姿を現す。


「おはようじゃない……これ、どういうことだ?」

「夜中に、みなさんが順番に入ってきたんですよ」

「止めろよ……」

「でも、旦那様が気づかなかったので、わたくしも起こすのは可哀想かと♪」


 アイがにっこりと微笑む。


「お前……」


 その時、シルヴィアが目を覚ました。


「ん……おはようございます、悠真様……」

「お、おはよう……」

「ふふ、今朝は悠真様の腕枕で寝られて幸せでした♪」


 シルヴィアが嬉しそうに微笑む。


「あら、そちらの可愛らしい妖精さんは?」


 そういえば初めて姿を見せたんだっけ?

 ちゃんと紹介しないとな。


「こいつは俺のスキルでアイって言うんだ」

「体を持つスキルですか、聞いたことがありません」


 シルヴィアが不思議そうにアイを見つめた。


「初めてましてシルヴィアさん、旦那様の愛しのアイです♪」

「愛しの?」


 シルヴィアがアイの挨拶に反応する。


「おいアイ、変な挨拶するなよ」

「事実です♪」

「……そうか……」


 次に、リナリアが目を覚ました。


「んん……おはようございます、悠真さん……」

「おはよう……」

「あら……わたくし、いつの間にか眠ってしまったようですね」


 リナリアが少し恥ずかしそうに頬を染める。


「ええ、まあ……」


 続いて、リリィとエリアも目を覚ました。


「お兄ちゃん、おはよう!」

「おはようございます……あれ? わたくし、いつの間に……」


 エリアが困惑している。


「まあ、みんなで一緒に寝ちゃったみたいだね」


 リリィが無邪気に笑う。


「……そういうことか……」


 俺は大きくため息をついた。




 朝食の時間、食堂に向かうと、セラフィナが待っていた。


「おはようございます、悠真様」

「おはよう、セラフィナさん」

「……昨夜は、お楽しみでしたか?」


 セラフィナが意味深に微笑む。


「いや、別に何も……」

「ふふ、そうですか。でも、皆様がとても幸せそうでしたよ」

「……そうですか……」


 俺は頬を掻きながら、席に座る。

 すると、またしても四人が俺の周りに集まってきた。


「悠真様、今日も一日頑張りましょうね」


 シルヴィアが微笑む。


「悠真さん、今日は何をされるんですか?」


 リナリアが尋ねる。


「お兄ちゃん、今日も一緒に遊ぼうね!」


 リリィが無邪気に笑う。


「あの……わたくしも……ご一緒してもよろしいでしょうか……」


 エリアが恥ずかしそうに尋ねる。


「ああ、もちろん」


 俺が答えると、四人が嬉しそうに微笑む。

 その笑顔を見て、俺も自然と笑顔になる。


「じゃあ、今日は王都を散策しようか」

「はい!」


 四人が元気よく返事をする。




 朝食を終えた後、俺たちは王都の街へと繰り出した。

 賑やかな通りを歩きながら、みんなで楽しく会話する。


「わあ、あのお店、可愛い服がたくさんありますね」


 シルヴィアが服屋を指差す。


「本当ですね。わたくしも見てみたいです」


 リナリアも興味津々だ。


「じゃあ、ちょっと寄ってみるか」


 俺が提案すると、みんなが嬉しそうに頷く。

 服屋に入ると、色とりどりの服が並んでいる。

 シルヴィアとリナリアが、楽しそうに服を選んでいる。


「悠真様、これ、どう思われますか?」


 シルヴィアが青いドレスを体に当てて見せる。


「とても似合ってるよ」

「本当ですか? 嬉しいです♪」


 シルヴィアが嬉しそうに微笑む。


「悠真さん、こちらはいかがですか?」


 リナリアが赤いドレスを見せる。


「それも綺麗だね」

「ありがとうございます」


 リナリアも満足そうだ。


「お兄ちゃん、わたしはこれがいいな!」


 リリィがピンクのワンピースを見せる。


「可愛いね。似合ってるよ」

「えへへ、ありがとう!」


 リリィが嬉しそうに笑う。


「あの……わたくしは……この緑のドレスが……」


 エリアが恥ずかしそうに緑のドレスを見せる。


「エリアにも似合ってるよ」

「本当……ですか……?」

「ああ、本当だ」


 俺が頷くと、エリアが嬉しそうに頬を染める。


「じゃあ、みんなその服を買おう」

「本当ですか!?」


 四人が驚く。


「ああ。みんなへのプレゼントだ」

「ありがとうございます、悠真様!」

「ありがとうございます、悠真さん!」

「ありがとう、お兄ちゃん!」

「ありがとうございます……」


 四人が嬉しそうに微笑む。

 その笑顔を見て、俺も満足した。




 服を買った後、俺たちは街の広場に向かった。

 そこでは、大道芸人がパフォーマンスをしている。


「わあ、すごい!」


 リリィが目を輝かせる。


「本当ですね。とても上手です」


 エリアも感心している。


「悠真様、あちらに甘味処がありますわ」


 シルヴィアが指差す。


「じゃあ、ちょっと休憩しようか」


 俺が提案すると、みんなが頷く。

 甘味処に入ると、様々な甘味が並んでいる。

 俺たちは席に座り、それぞれ好きな甘味を注文する。


「わたくしは、このあんみつをいただきます」


 シルヴィアがあんみつを注文する。


「わたくしは、この抹茶パフェを」


 リナリアが抹茶パフェを注文する。


「わたしは、このいちごパフェ!」


 リリィがいちごパフェを注文する。


「わたくしは……この白玉ぜんざいを……」


 エリアが白玉ぜんざいを注文する。


「俺は……このみたらし団子にしよう」


 俺もみたらし団子を注文する。

 こっちにも向こうの世界と同じような食べ物があるみたいだ。

 やがて、注文した甘味が運ばれてくる。

 みんな嬉しそうに甘味を食べ始める。


「美味しいです♪」


 シルヴィアが幸せそうに微笑む。


「本当ですね。とても美味しいです」


 リナリアも満足そうだ。


「お兄ちゃん、これ食べてみて!」


 リリィが自分のパフェを差し出してくる。


「ああ、ありがとう」


 俺がリリィのパフェを一口食べる。


「美味しいね」

「でしょ?」


 リリィが嬉しそうに笑う。


「悠真さん、わたくしのもどうぞ」


 リナリアも自分のパフェを差し出してくる。


「じゃあ、一口もらうよ」


 俺がリナリアのパフェを食べる。


「これも美味しいね」

「ありがとうございます」


 リナリアが微笑む。


「悠真様、わたくしのもどうぞ」


 シルヴィアもあんみつを差し出してくる。


「じゃあ、一口」


 俺がシルヴィアのあんみつを食べる。


「これも美味しいな」

「ふふ、よかったです」


 シルヴィアが嬉しそうに微笑む。


「あの……わたくしのも……」


 エリアが恥ずかしそうに白玉ぜんざいを差し出してくる。


「ありがとう、エリア」


 俺がエリアの白玉ぜんざいを食べる。


「これも美味しいよ」

「良かった……です……」


 エリアが嬉しそうに頬を染める。


『旦那様、みなさんの甘味を全部食べましたね♪』


 アイが囁いてくる。


「……気づいたら、そうなってたな……」


『間接キスですね♪』


「うるさいな……」


 俺が心の中でアイにツッコミを入れていると、四人がこちらを見つめている。


「……どうした?」

「いえ……」


 四人が少し頬を赤くして、視線を逸らす。

 どうやら、四人も間接キスのことに気づいたようだ。


「……」


 なんだか、気まずい空気が流れる。

 その時、リリィが無邪気に言った。


「ねえねえ、お兄ちゃん。今度はお兄ちゃんの団子も食べたいな」

「え? ああ、いいよ」


 俺が団子を差し出すと、リリィが嬉しそうに一口食べる。


「美味しい!」

「それなら、わたくしも」


 リナリアも団子を一口食べる。


「わたくしも」


 シルヴィアも団子を一口食べる。


「わたくしも……」


 エリアも恥ずかしそうに団子を一口食べる。


「……俺の団子、なくなっちゃったな……」


『旦那様、これも間接キスですよ♪』


 アイが楽しそうに言う。


「……もういいよ……」


 俺は諦めて、新しい団子を注文した。




 甘味処を出た後、俺たちは王都の公園に向かった。

 そこには大きな噴水があり、子供たちが楽しそうに遊んでいる。


「わあ、綺麗ですね」


 シルヴィアが噴水を見つめる。


「ええ。とても美しいです」


 リナリアも感心している。


「お兄ちゃん、あそこにベンチがあるよ」


 リリィがベンチを指差す。


「じゃあ、そこで休もうか」


 俺が提案すると、みんなが頷く。


 ベンチに座ると、心地よい風が吹いてくる。

 木々の葉が揺れ、鳥のさえずりが聞こえる。


「平和だな……」


 俺が呟くと、シルヴィアが俺の肩に頭を乗せてきた。


「ええ。とても平和です」

「ちょ、シルヴィア?」

「リナリア様もどうぞ」


 シルヴィアが微笑む。


「それでは、遠慮なく」


 リナリアが俺の反対側の肩に頭を乗せてくる。


「お前ら……」

「お兄ちゃん、わたしも!」


 リリィが俺の膝の上に座ってくる。


「わ、わたくしは……その……」


 エリアが恥ずかしそうにモジモジしている。


「エリアも、おいでよ」


 俺がそう言うと、エリアが嬉しそうに俺の隣に座る。


「……これ、完全に変な集団に見えるんじゃないか……」


『大丈夫ですよ、旦那様♪ みなさん、とても幸せそうですから』


 アイが微笑む。


「そうかもしれないけど……」


 その時、通りかかった老夫婦が俺たちを見て微笑んだ。


「ほほう、若いっていいねぇ」

「本当に。みんな幸せそうだわ」


 老夫婦がそう言って去っていく。


「……なんか、恥ずかしいな……」

「でも、悪い気はしないでしょう?」


 シルヴィアが微笑む。


「……まあ、確かに……」


 俺が認めると、みんなが嬉しそうに微笑む。




 公園で休んだ後、俺たちは王城に戻ることにした。

 途中、市場を通りかかると、リナリアが立ち止まった。


「あら、あそこで美味しそうなパンを売っていますね」

「本当だ。買って帰ろうか」


 俺が提案すると、みんなが頷く。


 パン屋に入ると、様々な種類のパンが並んでいる。

 焼きたての香ばしい匂いが鼻をくすぐる。


「いらっしゃい。何がいいかな?」


 店主のおばさんが笑顔で尋ねる。


「えっと……この焼きたてのクロワッサンを五つください」


 俺が注文すると、店主が嬉しそうに包んでくれる。


「ほい、お待ち。あんたたち、仲良しだねぇ」

「あ、はい……」


 俺が苦笑すると、店主がにっこりと微笑む。


「いい家族だ。大切にするんだよ」

「家族……ですか……」


 リナリアが少し照れたように呟く。


「ええ、家族みたいに見えますよ」


 シルヴィアも微笑む。


「わたしたち、家族なんだね!」


 リリィが無邪気に笑う。


「そう……ですね……」


 エリアも嬉しそうに微笑む。


「……家族、か……」


 俺が呟くと、四人が俺を見つめる。


「悠真様、これからもずっと一緒にいてくださいね」


 シルヴィアが真剣な表情で言う。


「悠真さん、わたくしたちは家族です」


 リナリアも微笑む。


「お兄ちゃん、ずっと一緒だよ!」


 リリィが抱きついてくる。


「わたくしも……ずっと一緒です……」


 エリアも嬉しそうに微笑む。


「……ああ。ずっと一緒だ」


 俺がそう答えると、四人が嬉しそうに微笑んだ。




 王城に戻ると、セラフィナが待っていた。


「おかえりなさいませ、悠真様」

「ただいま、セラフィナさん」

「皆様、とても楽しそうでしたね」

「ええ。とても楽しい一日でした」


 シルヴィアが微笑む。


「そうですか。それは良かったです」


 セラフィナが微笑む。


「それでは、夕食の準備ができておりますので、食堂へどうぞ」

「わかりました」


 俺たちは食堂へと向かう。




 夕食を終えた後、俺は自室に戻って休息を取っていた。

 ベッドに横になり、今日の出来事を思い返す。


「今日は……本当に楽しかったな……」


「旦那様、お疲れさまでした♪」


 アイが姿を現す。


「ああ。みんなと一緒にいると、本当に楽しいよ」

「それは良かったです」


 アイが微笑む。


「でも……これからどうなるんだろうな……」

「どうなるとは?」

「いや……このまま、みんなと一緒にいられるのかな、って」


 俺が不安そうに呟くと、アイが優しく微笑む。


「大丈夫ですよ、旦那様。旦那様がみなさんを大切にしている限り、みなさんも旦那様のことを大切にしてくださいます」

「そうかな……」

「はい。ですから、これからも自信を持ってください」


 アイの言葉に、俺は少しだけ安心する。


「ありがとう、アイ」

「どういたしまして♪」


 その時、部屋のドアがノックされた。


「悠真様、少しよろしいですか?」


 シルヴィアの声だ。


「ああ、入ってくれ」


 シルヴィアが部屋に入ってくる。

 彼女は少し照れたように頬を染めている。


「今日は……本当にありがとうございました」

「いや、俺も楽しかったよ」

「本当ですか?」

「ああ。シルヴィアたちと一緒にいると、とても楽しい」


 俺が微笑むと、シルヴィアの顔がさらに赤くなる。


「悠真様……」

「ん?」

「わたくし……これからもずっと悠真様の側にいたいです」

「ああ、もちろん」


 俺が答えると、シルヴィアが嬉しそうに微笑む。


「ありがとうございます……」


 そして、シルヴィアが俺に抱きついてきた。


「わっ……」

「今日は……このまま、一緒にいてもいいですか?」

「え? まあ……いいけど……」


 俺が答えると、シルヴィアが嬉しそうに俺の腕に抱きついた。


 その時、再びドアがノックされた。


「悠真さん、わたくしも入ってもよろしいですか?」


 リナリアの声だ。


「あ、ああ……」


 リナリアが部屋に入ってくる。

 そして、シルヴィアが俺に抱きついている姿を見て、少し驚いた表情になる。


「……また、ですか……」

「リナリア様、こんばんは」


 シルヴィアが微笑む。


「こんばんは……シルヴィアさん」


 リナリアが少し不機嫌そうに答える。


「それでは、わたくしも」


 リナリアが俺の反対側に座る。


「ちょ、ちょっと……」

「悠真さん、わたくしもここにいてもいいですよね?」

「まあ……いいけど……」


 俺が答えると、リナリアも俺の腕に抱きついてきた。


 その時、またドアがノックされた。


「お兄ちゃん、わたしも入っていい?」


 リリィの声だ。


「……ああ……」


 リリィが部屋に入ってくる。

 そして、エリアも後ろから顔を出した。


「あの……わたくしも……」


 エリアが恥ずかしそうに言う。


「……もう、好きにしてくれ……」


 俺が諦めると、リリィとエリアも部屋に入ってきた。


 結局、またしても四人に囲まれる形になってしまった。




 こうして、俺の部屋は完全にみんなの集会所のようになってしまった。

 シルヴィアとリナリアが俺の両腕を抱きしめ、リリィが俺の膝の上に座り、エリアが俺の足元に座っている。


「……これ、どうするんだ……」


『旦那様、もう諦めましょう♪』


 アイが楽しそうに言う。


「……はあ……」


 俺が大きくため息をつくと、シルヴィアが心配そうに俺を見つめる。


「悠真様、お疲れですか?」

「いや……大丈夫だ」

「本当ですか?」

「ああ」


 俺が微笑むと、シルヴィアも安心したように微笑む。


「それなら良かったです」


 リナリアも俺を見つめる。


「悠真さん、無理はしないでくださいね」

「わかってるよ」

「本当ですか? 悠真さんは、いつも無理をしますから」


 リナリアが心配そうに言う。


「大丈夫だよ。みんながいるから」


 俺が答えると、リナリアが嬉しそうに微笑む。


「そう言っていただけると、嬉しいです」


 リリィも俺を見上げる。


「お兄ちゃん、わたしたちがいつも側にいるからね」

「ああ、ありがとう」


 俺がリリィの頭を撫でると、リリィが嬉しそうに笑う。


「えへへ」


 エリアも恥ずかしそうに俺を見つめる。


「わたくしも……いつも悠真様を応援しています……」

「ありがとう、エリア」


 俺が微笑むと、エリアも嬉しそうに頬を染める。


「……」


 こうして、俺たちはしばらくそのまま過ごした。

 特に何を話すわけでもなく、ただ一緒にいるだけで幸せな時間。


「……なんか、悪くないな……」


『そうですね、旦那様♪』


 アイが微笑む。


 やがて、みんなが少しずつ眠り始める。

 シルヴィアとリナリアが俺の腕を抱きしめたまま寝息を立て、リリィが俺の膝の上で丸くなり、エリアが俺の足元で静かに眠っている。


「……また、みんなで寝ちゃったな……」


『いいじゃないですか♪ みなさん、とても幸せそうですよ』


 アイが優しく微笑む。


「……そうだな……」


 俺も目を閉じる。

 心地よい温もりに包まれながら、俺も静かに眠りについた。




 翌朝、目が覚めると、またしても四人が俺のベッドで寝ていた。

 昨夜と同じ光景に、俺は苦笑する。


「……もう慣れたな……」


『おはようございます、旦那様♪』


 アイが姿を現す。


「おはよう、アイ」

「今日も良い朝ですね♪」

「ああ……まあな……」


 俺が答えると、シルヴィアが目を覚ました。


「ん……おはようございます、悠真様……」

「おはよう、シルヴィア」

「ふふ……今日も悠真様と一緒に目覚められて幸せです♪」


 シルヴィアが嬉しそうに微笑む。


「……そうか……」


 次に、リナリアが目を覚ました。


「んん……おはようございます、悠真さん……」

「おはよう、リナリア」

「ふふ……今朝も悠真さんの腕枕で寝られて幸せでした」


 リナリアも嬉しそうに微笑む。


「……ああ……」


 続いて、リリィとエリアも目を覚ました。


「お兄ちゃん、おはよう!」

「おはよう、リリィ」

「おはようございます……悠真様……」

「おはよう、エリア」


 四人が揃ったところで、俺は提案する。


「さて、今日は何をしようか」

「そうですね……」


 シルヴィアが考え込む。


「訓練とかはどうですか?」


 リナリアが提案する。


「訓練……か……」

「ええ。せっかくですから、みんなで一緒に訓練しませんか?」

「それもいいな」


 俺が頷くと、みんなも賛成してくれた。


「じゃあ、朝食を食べたら訓練場に行こう」

「はい!」


 四人が元気よく返事をする。




 朝食を終えた後、俺たちは王城の訓練場に向かった。

 広々とした訓練場には、様々な訓練器具が並んでいる。


「それでは、まず準備運動をしましょう」


 リナリアが提案する。


「わかった」


 俺たちは準備運動を始める。

 屈伸をしたり、伸びをしたり、体をほぐしていく。


「よし、じゃあ次は……」


 俺が言いかけたとき、シルヴィアが提案する。


「悠真様、わたくしと手合わせをしていただけませんか?」

「手合わせ?」

「ええ。わたくしの実力を見ていただきたいのです」

「わかった。じゃあ、やってみよう」


 俺が頷くと、シルヴィアが嬉しそうに微笑む。


「ありがとうございます」


 俺とシルヴィアは訓練場の中央に立つ。

 周りでリナリア、エリア、リリィが見守っている。


「それでは、始めましょうか」


 シルヴィアが構える。


「ああ」


 俺も構える。


「《聖龍の構え》!」


 シルヴィアが魔力を放つ。

 その魔力は美しく、神聖な光を放っている。


「すごいな……」


 俺が感心していると、シルヴィアが突進してくる。


「《聖龍突進》!」


 シルヴィアのスピードは速く、俺は咄嗟に《時間操作》を発動する。


「《時間操作》!」


 周囲の時間が遅くなり、シルヴィアの動きもスローモーションになる。

 俺はその隙に回避する。


「さすがですね、悠真様」


 シルヴィアが微笑む。


「でも、まだまだ……《聖龍の翼》!」


 シルヴィアの背中に光の翼が現れる。

 そして、空中に浮かび上がる。


「空を飛べるのか……」

「ええ。これも龍族の力です」


 シルヴィアが空中から俺に向かって突進してくる。


「くっ……」


 俺は《空間転移》を発動し、瞬間移動する。


「《空間転移》!」


 俺がシルヴィアの背後に移動すると、シルヴィアが振り返る。


「お見事です、悠真様」

「お前もな、シルヴィア」


 俺が微笑むと、シルヴィアも微笑む。


「それでは……最後の一撃です!」


 シルヴィアが魔力を集中させる。


「《聖龍の光弾》!」


 巨大な光の球が俺に向かって飛んでくる。


「これは……」


 俺は《完全防御》を発動し、光弾を防ぐ。


「《完全防御》!」


 光弾がバリアに当たり、大きな衝撃が走る。

 だが、バリアは持ちこたえる。


「凄い威力だな……」


 俺が安堵すると、シルヴィアが降りてくる。


「すごいです、悠真様。わたくしの最強の攻撃を防ぐなんて」

「いや、お前の攻撃もすごかったよ」


 俺が褒めると、シルヴィアが嬉しそうに微笑む。


「ありがとうございます」


 その時、リナリアが手を上げる。


「次は、わたくしとお願いします!」

「リナリアも?」

「ええ。わたくしも悠真さんと手合わせをしたいです」

「わかった」


 俺が頷くと、リナリアが嬉しそうに訓練場の中央に立つ。


「それでは、参ります!」


 リナリアが剣を構える。


「ああ」


 俺もナイフを構える。


「《聖龍剣舞・序》!」


 リナリアが素早く斬りかかってくる。

 その剣技は美しく、まるで舞を踊っているかのようだ。


「すごい……」


 俺は《身体能力強化》を発動し、リナリアの攻撃を避ける。


「《身体能力強化》!」


 俺の反射神経が向上し、リナリアの攻撃を次々と回避する。


「さすがですね、悠真さん」


 リナリアが微笑む。


「でも、まだまだ……《聖龍剣舞・破》!」


 リナリアの攻撃が更に激しくなる。

 俺は必死に避けながら、反撃の隙を狙う。


「《魔法付与》!」


 俺がナイフに魔法を付与し、リナリアの剣と交える。


 キン!


 金属音が響く。


「お見事です、悠真さん」

「お前もな、リナリア」


 俺が微笑むと、リナリアも微笑む。


「それでは……最後です!」


 リナリアが魔力を集中させる。


「《聖龍剣舞・極》!」


 リナリアの剣が聖なる光を放ち、俺に向かって振り下ろされる。


「これは……」


 俺は《緊急防御》を発動し、リナリアの攻撃を防ぐ。


「《緊急防御》!」


 自動的に防御が発動し、リナリアの攻撃を防ぐ。


「危なかったな……」


 俺が安堵すると、リナリアが剣を収める。


「さすがです、悠真さん。わたくしの最強の技を防ぐなんて」

「いや、お前の剣技もすごかったよ」


 俺が褒めると、リナリアが嬉しそうに微笑む。


「ありがとうございます」


 その時、エリアとリリィも手を上げる。


「わたくしも!」

「わたしも!」


 二人が同時に言う。


「わかった、わかった。じゃあ、二人一緒にやるか」

「本当ですか!?」


 二人が驚く。


「ああ。二人同時の方が面白そうだしな」


 俺が微笑むと、二人が嬉しそうに訓練場の中央に立つ。


「それでは、参ります!」


 エリアとリリィが同時に攻撃してくる。


「《ウィンドカッター》!」


 エリアが風の刃を放つ。


「《ホーリーライト》!」


 リリィが聖なる光を放つ。


「おお……」


 俺は《時空支配》を使用し、二人の攻撃を避ける。

 時間を遅くし、瞬間移動する。

 二人の攻撃が俺のいた場所に着弾する。


「すごいです、悠真様!」


 エリアが感心する。


「お兄ちゃん、かっこいい!」


 リリィが目を輝かせる。


「でも、まだまだ終わりませんよ!」


 エリアが次の魔法を放つ。


「《ファイアボルト》!」


 炎の弾が俺に向かって飛んでくる。


「《ホーリーレイン》!」


 リリィが聖なる雨を降らせる。


「これは……」


 俺は《完全防御》を発動し、二人の攻撃を防ぐ。


「ふぅ……」


 俺が安堵すると、二人が駆け寄ってくる。


「すごいです、悠真様!」

「お兄ちゃん、すごい!」


 二人が嬉しそうに俺に抱きついてくる。


「わっ……」


 俺が驚いていると、シルヴィアとリナリアも駆け寄ってくる。


「悠真様、本当にすごいです」

「悠真さん、わたくしたちも負けていられませんね」


 四人が俺を囲む。


「お前ら……」


『旦那様、モテモテですね♪』


 アイが楽しそうに言う。


「……もういいよ……」


 俺は苦笑しながら、四人を見つめる。

 みんな汗をかきながらも、幸せそうに微笑んでいる。


「……みんな、よく頑張ったな」

「はい!」


 四人が元気よく返事をする。


「じゃあ、休憩しようか」

「はい!」


 俺たちは訓練場の隅に移動し、休憩を取る。




 休憩中、俺は水筒の水を飲んでいた。

 すると、シルヴィアが近づいてくる。


「悠真様、わたくしの水筒もどうぞ」

「え? いや、自分のがあるから……」

「遠慮しないでください。ほら」


 シルヴィアが自分の水筒を差し出してくる。


「……じゃあ、一口だけ」


 俺がシルヴィアの水筒から水を飲むと、シルヴィアが嬉しそうに微笑む。


「美味しいですか?」

「ああ、美味しいよ」

「ふふ、良かったです」


 その様子を見て、リナリアも水筒を差し出してくる。


「悠真さん、わたくしの水筒もどうぞ」

「いや、もう十分……」

「遠慮しないでください」


 リナリアも水筒を差し出してくる。


「……わかったよ」


 俺がリナリアの水筒からも水を飲むと、リナリアも嬉しそうに微笑む。


「美味しいですか?」

「ああ、美味しいよ」

「良かったです」


 その時、リリィとエリアも水筒を差し出してくる。


「お兄ちゃん、わたしのも飲んで!」

「わたくしのも……」


 二人が同時に水筒を差し出してくる。


「……お前ら……」


 結局、俺は四人全員の水筒から水を飲むことになった。


『旦那様、また間接キスですね♪』


 アイが楽しそうに言う。


「……もう何も言わない……」


 俺は諦めて、四人の水筒から水を飲んだ。




 休憩を終えた後、俺たちは再び訓練を開始した。

 今度は、全員で協力して模擬戦闘を行うことにした。


「それでは、俺が敵役をやる。お前たち四人で協力して、俺を倒してみろ」

「本当ですか!?」


 四人が驚く。


「ああ。本気で来いよ」


 俺が微笑むと、四人が真剣な表情になる。


「わかりました。では、参ります!」


 シルヴィアが先頭に立つ。


「《聖龍の光弾》!」


 シルヴィアが光弾を放つ。


「《聖龍剣舞》!」


 リナリアが剣で斬りかかってくる。


「《ウィンドカッター》!」


 エリアが風の刃を放つ。


「《ホーリーライト》!」


 リリィが聖なる光を放つ。


「おお……」


 俺は《時空支配》を発動し、四人の攻撃を避ける。

 四人の攻撃が俺のいた場所に着弾する。


「すごい……」


 四人が驚く。


「でも、まだまだ!」


 俺が反撃に転じる。


「《魔法付与》!」


 俺がナイフに魔法を付与し、四人に向かって突進する。


「くっ……」


 四人が防御態勢に入る。


「《聖龍の守り》!」


 シルヴィアがシールドを張る。


「やるな……」


 俺が感心していると、四人が同時に反撃してくる。


「《四聖龍連撃》!」


 四人が同時に攻撃を放つ。

 その攻撃は圧倒的で、俺は防ぐのが精一杯だ。


「《完全防御》!」


 スキルを発動し、四人の攻撃を完全に防ぐ。


「よし……」


 俺が安堵すると、四人が驚いた表情を見せる。


「すごいです、悠真様!」

「悠真さん、本当に強いです!」

「お兄ちゃん、かっこいい!」

「わたくしたち四人の攻撃を防ぐなんて……」


 四人が感心している。


「いや、お前たちの連携もすごかったよ」


 俺が褒めると、四人が嬉しそうに微笑む。


「ありがとうございます」


 こうして、俺たちの訓練は終了した。




 訓練を終えた後、俺たちは王城の浴場で汗を流すことにした。

 もちろん、男女別々だ。


 俺が一人で浴場に入っていると、アイが姿を現した。


「旦那様、お疲れさまでした♪私のサポートなしでも強くなりましたね」

「ああ、疲れたよ」

「でも、楽しかったでしょう?」

「……まあな」


 俺が認めると、アイが微笑む。


「みなさん、とても嬉しそうでした」

「そうか……」

「はい。特にシルヴィア様とリナリア様は、旦那様と一緒にいられることがとても幸せそうでした」

「……そうか……」


 俺が呟くと、アイが少し真剣な表情になる。


「旦那様、これからどうされるおつもりですか?」

「どうするって?」

「みなさんとの関係です」


 アイの問いに、俺は少し考え込む。


「……正直、わからないよ」

「わからない……ですか」

「ああ。みんな大切な仲間だ」


 俺が不安そうに呟くと、アイが優しく微笑む。


「大丈夫ですよ、旦那様。旦那様は、みなさんのことを本当に大切にしています。それが何より重要なことです」

「そうかな……」

「はい。ですから、これからも自分の気持ちに素直になってください」


 アイの言葉に、俺は少しだけ安心する。


「ありがとう、アイ」

「どういたしまして♪」


 俺は湯船に浸かりながら、これからのことを考える。

 シルヴィア、リナリア、エリア、リリィ。

 みんな大切な存在だ。

 そして……もしかしたら、これからもっと深い関係になるかもしれない。


「まあ……なるようになるか……」


 そう呟いて、俺は目を閉じた。




 浴場を出た後、俺は自室に戻ることにした。

 部屋に戻ると、なぜかシルヴィア、リナリア、エリア、リリィの四人が待っていた。


「……なんで、お前たちが俺の部屋に……」

「あら、悪いですか?」


 シルヴィアが微笑む。


「いや、別に悪くはないけど……」

「それなら、いいじゃないですか」


 リナリアも微笑む。


「お兄ちゃん、一緒にお話ししよう!」


 リリィが無邪気に笑う。


「わたくしも……一緒にいたいです……」


 エリアが恥ずかしそうに言う。


「……お前ら……」


 俺が苦笑すると、四人が俺のベッドに座る。


「さあ、悠真様。こちらへどうぞ」


 シルヴィアが俺を手招きする。


「……わかったよ……」


 俺も仕方なくベッドに座る。

 すると、四人が俺の周りに集まってくる。


「悠真様、今日は本当に楽しかったです」


 シルヴィアが微笑む。


「悠真さん、わたくしもとても楽しかったです」


 リナリアも微笑む。


「お兄ちゃん、また一緒に訓練しようね」


 リリィが無邪気に笑う。


「わたくしも……また一緒に……」


 エリアが恥ずかしそうに言う。


「ああ、また一緒に訓練しよう」


 俺が答えると、四人が嬉しそうに微笑む。


 そして、シルヴィアが俺に抱きついてきた。


「悠真様……」

「わっ、シルヴィア?」

「今日も……このまま一緒にいてもいいですか?」

「え? まあ……いいけど……」


 俺が答えると、リナリアも俺に抱きついてくる。


「わたくしも」

「リナリアまで……」


 リリィとエリアも俺に抱きついてくる。


「わたしも!」

「わたくしも……」


 結局、また四人に囲まれる形になってしまった。


「……お前ら……本当に……」


『旦那様、もう諦めましょう♪』


 アイが楽しそうに言う。


「……はあ……」


 俺が大きくため息をつくと、四人が心配そうに俺を見つめる。


「悠真様、お疲れですか?」

「いや……大丈夫だ」

「本当ですか?」

「ああ」


 俺が微笑むと、四人も安心したように微笑む。


「それなら良かったです」


 こうして、俺たちはしばらくそのまま過ごした。

 特に何を話すわけでもなく、ただ一緒にいるだけで幸せな時間。


 やがて、みんなが少しずつ眠り始める。

 シルヴィアとリナリアが俺の腕を抱きしめたまま寝息を立て、リリィが俺の膝の上で丸くなり、エリアが俺の隣で静かに眠っている。


「……また、みんなで寝ちゃったな……」


『いいじゃないですか♪ みなさん、とても幸せそうですよ』


 アイが優しく微笑む。


「……そうだな……」


 俺も目を閉じる。

 心地よい温もりに包まれながら、俺も静かに眠りについた。




 翌朝、目が覚めると、またしても四人が俺のベッドで寝ていた。

 もう、これが日常になりつつある。


「……おはよう、みんな」


 俺が呟くと、四人が順番に目を覚ます。


「おはようございます、悠真様」

「おはようございます、悠真さん」

「おはよう、お兄ちゃん」

「おはようございます……」


 四人が揃って挨拶する。


「さて、今日は何をしようか」


 俺が尋ねると、シルヴィアが提案する。


「今日も、ゆっくり過ごしましょう」

「ゆっくり?」

「ええ。ずっと戦い続きだったのでゆっくりしても、罰は当たりません」

「そうだな……」


 俺が頷くと、みんなも賛成してくれた。


「じゃあ、今日は一日、みんなでゆっくり過ごそう」

「はい!」


 四人が元気よく返事をする。




 朝食を終えた後、俺たちは王城の庭園に向かった。

 美しい花々が咲き誇る庭園で、俺たちはゆっくりと過ごす。


「綺麗ですね」


 シルヴィアが花を見つめる。


「ええ。とても美しいです」


 リナリアも感心している。


「お兄ちゃん、この花、可愛いね」


 リリィが花を指差す。


「本当だね」


 俺が答えると、リリィが嬉しそうに笑う。


「わたくしも……この花が好きです……」


 エリアが別の花を見つめている。


「どの花も綺麗だな」


 俺が呟くと、シルヴィアが微笑む。


「でも、一番綺麗なのは……悠真様ですよ」

「え?」

「ふふ、冗談です」


 シルヴィアがくすくすと笑う。


「……お前……」


 俺が苦笑すると、リナリアも微笑む。


「でも、シルヴィアさんの言う通りですね。悠真さんは、とても素敵な方です」

「リナリアまで……」

「お兄ちゃんは、かっこいいもん!」


 リリィも言う。


「悠真様は……とても優しい方です……」


 エリアも恥ずかしそうに言う。


「お前ら……褒めすぎだ……」


 俺が照れていると、四人がくすくすと笑う。


「ふふ、照れてますね」

「可愛いです」

「えへへ」

「……」


 四人が楽しそうに笑う姿を見て、俺も自然と笑顔になる。


「……まあ、お前たちと一緒にいると、楽しいよ」


 俺がそう言うと、四人が嬉しそうに微笑む。


「わたくしも、悠真様と一緒にいると楽しいです」

「わたくしもです」

「わたしも!」

「わたくしも……」


 四人が口々に言う。


「……ありがとう」


 俺が微笑むと、四人も嬉しそうに微笑む。




 庭園でゆっくり過ごした後、俺たちは王城の図書館に向かった。

 静かな図書館で、俺たちはそれぞれ好きな本を読む。


 俺は冒険譚の本を読んでいた。

 すると、シルヴィアが隣に座ってきた。


「悠真様、何を読んでいらっしゃるんですか?」

「ああ、冒険譚だよ」

「面白いですか?」

「うん、なかなか面白いよ」


 俺が答えると、シルヴィアが俺の肩に頭を乗せてきた。


「わたくしも、一緒に読んでもいいですか?」

「ああ、いいよ」


 俺が頷くと、シルヴィアが嬉しそうに微笑む。


 そして、反対側からリナリアも座ってきた。


「わたくしも、一緒に読んでもいいですか?」

「ああ、いいよ」


 俺が答えると、リナリアも俺の肩に頭を乗せてくる。


 両側から二人に挟まれる形になり、俺は少し動きづらくなる。


「……お前たち……本、読めるのか?」

「ええ、読めますよ」


 シルヴィアが微笑む。


「わたくしも読めます」


 リナリアも微笑む。


「……そうか……」


 俺が苦笑していると、リリィとエリアも近づいてくる。


「お兄ちゃん、わたしたちも一緒に読みたい」

「わたくしも……」


 二人が俺の前に座る。


「……お前たちも……」


 結局、俺は四人に囲まれながら本を読むことになった。


「……これじゃあ、全然集中できないな……」


『旦那様、みなさん幸せそうですよ♪』


 アイが楽しそうに言う。


「……もういいよ……」


 俺は諦めて、四人と一緒に本を読むことにした。




 図書館でしばらく過ごした後、俺たちは王城のテラスに向かった。

 そこからは王都の街並みが一望できる。


「綺麗な景色ですね」


 シルヴィアが感嘆する。


「ええ。とても美しいです」


 リナリアも同意する。


「お兄ちゃん、見て見て! あそこに鳥がいるよ!」


 リリィが空を指差す。


「本当だね」


 俺が答えると、リリィが嬉しそうに笑う。


「わたくしも……この景色が好きです……」


 エリアが静かに呟く。


「みんな、この景色が気に入ったみたいだな」


 俺が微笑むと、四人が頷く。


「はい」

「ええ」

「うん!」

「はい……」


 四人が揃って答える。


 その時、夕日が沈み始めた。

 オレンジ色の空が、美しく染まっていく。


「綺麗だな……」


 俺が呟くと、シルヴィアが俺の腕に抱きついてきた。


「ええ。とても綺麗です」

「シルヴィア?」

「こうして、悠真様と一緒に夕日を見られて……とても幸せです」


 シルヴィアが微笑む。


 その様子を見て、リナリアも俺の反対側の腕に抱きついてくる。


「わたくしも、悠真さんと一緒に夕日を見られて幸せです」

「リナリアも……」


 リリィとエリアも俺に抱きついてくる。


「わたしも!」

「わたくしも……」


 結局、また四人に囲まれる形になってしまった。


「……お前たち……」


『旦那様、とても絵になる光景ですね♪』


 アイが微笑む。


「……そうか……」


 俺も諦めて、四人と一緒に夕日を眺める。


 オレンジ色の空、美しい夕日、そして俺を囲む四人の女性。

 この瞬間が、とても幸せに感じられた。


「……みんな、ありがとう」


 俺が小さく呟くと、四人が嬉しそうに微笑む。


「どういたしまして、悠真様」

「どういたしまして、悠真さん」

「えへへ」

「……」


 四人が俺を見つめる。

 その瞳には、温かい感情が宿っている。


「これからも……ずっと一緒だからね」


 シルヴィアが言う。


「ええ。ずっと一緒です」


 リナリアも言う。


「ずっと一緒だよ!」


 リリィも言う。


「ずっと……一緒です……」


 エリアも言う。


「……ああ。ずっと一緒だ」


 俺がそう答えると、四人が嬉しそうに微笑んだ。


 こうして、俺たちのほのぼのとした一日は、美しい夕日とともに終わっていった。




 夜、俺は一人で部屋のベッドに横になっていた。

 今日一日のことを思い返す。


「……今日も、楽しかったな……」


『はい、旦那様♪ とても楽しい一日でしたね』


 アイが姿を現す。


「ああ。みんなと一緒にいると、本当に楽しいよ」

「それは良かったです」


 アイが微笑む。


「でも……このままでいいのかな……」

「このまま……とは?」

「いや……みんなの気持ちに、ちゃんと応えられているのかな、って」


 俺が不安そうに呟くと、アイが優しく微笑む。


「大丈夫ですよ、旦那様。みなさん、とても幸せそうです」

「そうかな……」

「はい。旦那様がみなさんのことを大切にしているのが、ちゃんと伝わっています」


 アイの言葉に、俺は少しだけ安心する。


「……そうか……」

「ええ。ですから、これからも自信を持ってください」

「ありがとう、アイ」

「どういたしまして♪」


 その時、部屋のドアがノックされた。


「悠真様、少しよろしいですか?」


 シルヴィアの声だ。


「ああ、入ってくれ」


 シルヴィアが部屋に入ってくる。

 そして、リナリア、エリア、リリィも後ろから入ってきた。


「……お前たち……また来たのか……」

「ええ。だって、悠真様と一緒にいたいですから」


 シルヴィアが微笑む。


「わたくしもです」


 リナリアも微笑む。


「わたしも!」


 リリィも笑う。


「わたくしも……」


 エリアも恥ずかしそうに言う。


「……お前たち……」


 俺が苦笑すると、四人がベッドに座る。


「さあ、悠真様。今夜も一緒に寝ましょう」


 シルヴィアが言う。


「……わかったよ……」


 俺が諦めると、四人が嬉しそうに微笑む。


 そして、四人が俺の周りに集まってくる。

 シルヴィアとリナリアが俺の両腕を抱きしめ、リリィが俺の胸の上で丸くなり、エリアが俺の隣で静かに横になる。


「……」


 俺は何も言わず、四人の温もりを感じる。

 心地よい温もりに包まれながら、俺も静かに目を閉じた。


「おやすみなさい、悠真様」

「おやすみなさい、悠真さん」

「おやすみ、お兄ちゃん」

「おやすみなさい……」


 四人が順番に言う。


「……ああ。おやすみ、みんな」


 俺がそう答えると、四人が嬉しそうに微笑む。


 こうして、俺たちのほのぼのとした一日は、幸せな眠りとともに終わっていった。




 翌朝――。


「……おはよう」


 俺が呟くと、四人が順番に目を覚ます。


「おはようございます、悠真様」

「おはようございます、悠真さん」

「おはよう、お兄ちゃん」

「おはようございます……」


 四人が揃って挨拶する。


「さて、今日は……」


 俺が言いかけたとき、部屋のドアがノックされた。


「悠真様、陛下がいらっしゃいました」


 セラフィナの声だ。


「お客様?」


 俺が不思議に思いながらドアを開けると、そこには……


「悠真殿! 久しぶりじゃな!」


 国王が立っていた。


「国王陛下!?」


 俺が驚くと、国王が豪快に笑う。


「ハハハ! 驚いたか? 実は、悠真殿に頼みたいことがあってな」

「頼みたいこと……ですか?」

「ええ。詳しくは、食堂で話そう。みなさんもどうぞ」


 国王がシルヴィアたちを見る。


「はい」


 四人が頷く。


 俺たちは食堂に移動し、国王から依頼を聞くことになった。


 だが、それはまた別の話……。




 その日の午後。


 俺は王城の廊下を一人で歩いていた。

 四人とは少し離れて、一人の時間を持つことにしたのだ。


「ふう……やっと一人になれた……」


 俺が安堵のため息をつくと、アイが姿を現した。


「旦那様、一人になりたかったんですか?」

「いや、そういうわけじゃないんだけど……たまには一人でゆっくりしたくてな」

「ふふ、わかります♪」


 アイが微笑む。


 その時、後ろから誰かが近づいてくる気配がした。


「悠真様……」


 振り返ると、シルヴィアが立っていた。

 だが、その表情はいつもと違う。

 どこか真剣で、少し寂しそうな表情だ。


「シルヴィア? どうした?」

「あの……少しお話ししてもよろしいですか?」

「ああ、もちろん」


 俺が頷くと、シルヴィアが近づいてくる。

 そして、俺の手を握った。


「わっ……」

「悠真様……わたくし、最近不安なんです」

「不安?」

「ええ……わたくし、悠真様のお役に立てているのでしょうか……」


 シルヴィアが不安そうに俺を見つめる。


「何を言ってるんだ。シルヴィアは十分役に立ってるよ」

「本当……ですか……」

「ああ、本当だ」


 俺が優しく微笑むと、シルヴィアの目に涙が浮かぶ。


「ありがとうございます……」


 そして、シルヴィアが俺に抱きついてきた。


「悠真様……わたくし、本当に悠真様のことが……」


 その時、廊下の角から、リナリアが姿を現した。


「悠真さん……?」


 リナリアが俺とシルヴィアの姿を見て、固まる。


「あ、リナリア……これは……」

「……」


 リナリアの表情が、徐々に変わっていく。

 いつもの上品な微笑みが消え、何か別の感情が浮かび上がってくる。


「悠真さん……シルヴィアさん……」


 リナリアの声が、少し低くなる。


「お二人は……一体何を……」


 その瞬間、リナリアの目が、ギラリと光った。


「あ、あの……リナリア様……これは……」


 シルヴィアが慌てて説明しようとする。


「……シルヴィアさん」


 リナリアが一歩、前に出る。


「わたくし、悠真さんに最初に気持ちを伝えたんですよ」

「え……」

「それなのに……シルヴィアさんは……」


 リナリアの笑顔が、どこか怖い。


「わたくしより……先に悠真さんに近づこうとするんですか……?」

「そ、そんなつもりは……」

「ふふ……そうですか……」


 リナリアが微笑む。

 だが、その笑顔は明らかに引きつっている。


「リナリア……落ち着いて……」


 俺が止めようとすると、リナリアが俺を見つめる。


「悠真さん……わたくしのこと……忘れていませんよね……?」

「も、もちろん忘れてないよ」

「本当ですか?」

「ああ、本当だ」


 俺が答えると、リナリアの表情が少し和らぐ。


「そうですか……良かった……」


 だが、次の瞬間、リナリアが俺に抱きついてきた。


「でも……念のため……確認させてください……」

「わっ……リナリア?」

「悠真さん……わたくしのこと……一番愛してくださいますよね……?」


 リナリアが俺を見つめる。

 その瞳は、どこか狂気じみている。


「あ、ああ……もちろん……」


 俺が答えると、リナリアが満足そうに微笑む。


「ふふ……良かった……」


 その時、エリアとリリィも廊下に現れた。


「あ、あの……わたくしも……」


 エリアが恥ずかしそうに言う。


「わたしも! お兄ちゃんに抱きつきたい!」


 リリィが走ってくる。


 結局、またしても四人に囲まれる形になってしまった。


「……お前たち……」

「旦那様、もう諦めましょう♪」


 アイが楽しそうに言う。


「……はあ……」


 俺は諦めて、四人を受け入れることにした。




 その夜、俺は自室で一人で考え事をしていた。

 今日のリナリアの様子が、少し気になっていた。


「あれは……ヤンデレってやつか……?」

「旦那様、心配ですか?」


 アイが姿を現す。


「まあ……少しな……」


「でも、リナリア様は旦那様のことが本当に好きなんですよ」

「それはわかってるんだけど……」

「大丈夫です。旦那様がちゃんと向き合えば、リナリア様も安心されるはずです」


 アイの言葉に、俺は少しだけ安心する。


「……そうだな……」


 その時、部屋のドアがノックされた。


「悠真さん……少しよろしいですか……?」


 リナリアの声だ。


「ああ、入ってくれ」


 リナリアが部屋に入ってくる。

 彼女は少し申し訳なさそうな表情をしている。


「あの……さっきは……すみませんでした……」

「いや、気にしてないよ」

「本当ですか?」

「ああ。リナリアが俺のことを大切に思ってくれてるのは、よくわかってるから」


 俺が微笑むと、リナリアの目に涙が浮かぶ。


「悠真さん……」

「リナリア、お前は俺の大切な人だ。それは変わらないよ」


 俺がそう言うと、リナリアが俺に抱きついてきた。


「悠真さん……ありがとうございます……」

「……」


 俺はリナリアを優しく抱きしめる。

 彼女の温もりが、心地よい。


「これからも……ずっと一緒だからな」

「はい……ずっと一緒です……」


 リナリアが幸せそうに微笑む。


 その時、再びドアがノックされた。


「あの……わたくしも入ってもよろしいですか……?」


 シルヴィアの声だ。


「ああ、入ってくれ」


 シルヴィアが部屋に入ってくる。

 そして、エリアとリリィも後ろから入ってきた。


「わたくしたちも……」

「わたしたちも!」


 結局、またしても四人が集まってしまった。


「……お前たち……」

『旦那様、もう諦めましょう♪』


 アイが楽しそうに言う。


「……はあ……」


 俺は諦めて、四人と一緒に過ごすことにした。




 その夜、俺たちは部屋でゆっくりとお喋りをしていた。


「ねえ、悠真様」


 シルヴィアが言う。


「ん?」

「わたくしたち……これからどうなるんでしょうか……」

「どうなる……って?」

「いえ……わたくしたちと悠真様の関係です……」


 シルヴィアが真剣な表情で尋ねる。


「そうですね……わたくしも気になります……」


 リナリアも真剣な表情だ。


「お兄ちゃんは……わたしたちのこと……どう思ってるの……?」


 リリィが不安そうに尋ねる。


「わたくしも……知りたいです……」


 エリアも恥ずかしそうに言う。


「……」


 俺は少し考える。

 四人の気持ちは、よくわかっている。

 そして、俺も四人のことが……


「俺は……お前たちみんなのことが、大切だ」


 俺が答えると、四人が驚いた表情を見せる。


「本当……ですか……?」

「ああ、本当だ」


 俺が頷くと、四人が嬉しそうに微笑む。


「悠真様……」

「悠真さん……」

「お兄ちゃん……」

「悠真様……」


 四人が俺を見つめる。

 その瞳には、温かい感情が宿っている。


「だから……これからも、みんなで一緒にいような」


 俺がそう言うと、四人が嬉しそうに頷く。


「はい!」


「ええ!」


「うん!」


「はい……」


 四人が揃って答える。


 そして、四人が俺に抱きついてきた。


「悠真様……大好きです……」

「悠真さん……わたくしも大好きです……」

「お兄ちゃん……大好き……」

「悠真様……わたくしも……大好きです……」


 四人が順番に告白する。


「……俺も、お前たちのことが大好きだ」


 俺がそう答えると、四人が幸せそうに微笑む。


 こうして、俺たちの関係は、さらに深まっていった。




 翌朝。


 俺は四人と一緒に朝食を食べていた。

 みんな幸せそうに微笑んでいる。


「今日は、何をしましょうか?」


 シルヴィアが尋ねる。


「そうだな……また王都を散策するか?」

「それもいいですね」


 リナリアが頷く。


「わたしも行きたい!」


 リリィが無邪気に笑う。


「わたくしも……」


 エリアも恥ずかしそうに言う。


「じゃあ、朝食を終えたら出発しよう」

「はい!」


 四人が元気よく返事をする。




 朝食を終えた後、俺たちは王都の街へと繰り出した。

 今日も賑やかな通りを歩きながら、みんなで楽しく会話する。


「あ、あそこに屋台がありますね」


 シルヴィアが指差す。


「本当だ。何か食べようか」


 俺が提案すると、みんなが頷く。


 屋台に近づくと、美味しそうな香りが漂ってくる。


「いらっしゃい! 何がいい?」


 屋台の主人が笑顔で尋ねる。


「えっと……この焼き鳥を五本ください」


 俺が注文すると、主人が嬉しそうに焼き鳥を渡してくれる。


「ほい、お待ち」

「ありがとうございます」


 俺が焼き鳥を受け取り、四人に配る。


「はい、シルヴィア」

「ありがとうございます」

「リナリアも」

「ありがとうございます」

「リリィも」

「ありがとう!」

「エリアも」

「ありがとうございます……」


 四人が嬉しそうに焼き鳥を食べ始める。


「美味しいです♪」


 シルヴィアが幸せそうに微笑む。


「本当ですね」


 リナリアも満足そうだ。


「お兄ちゃん、これ美味しいね!」


 リリィが無邪気に笑う。


「わたくしも……美味しいです……」


 エリアも嬉しそうだ。


「良かった。みんなが喜んでくれて」


 俺が微笑むと、四人が嬉しそうに微笑む。


 その時、シルヴィアが自分の焼き鳥を俺の口元に持ってくる。


「悠真様、わたくしのもどうぞ」

「え? いや、自分のがあるから……」

「遠慮しないでください。ほら、あーん」


 シルヴィアが微笑む。


「……じゃあ、一口だけ」


 俺がシルヴィアの焼き鳥を一口食べると、シルヴィアが嬉しそうに微笑む。


「美味しいですか?」

「ああ、美味しいよ」


 その様子を見て、リナリアも自分の焼き鳥を差し出してくる。


「悠真さん、わたくしのもどうぞ」

「いや、もう十分……」

「遠慮しないでください。ほら、あーん」


 リナリアも焼き鳥を差し出してくる。


「……わかったよ」


 俺がリナリアの焼き鳥も食べると、リナリアも嬉しそうに微笑む。


「お兄ちゃん、わたしのも食べて!」


 リリィも焼き鳥を差し出してくる。


「わたくしのも……」


 エリアも焼き鳥を差し出してくる。


「……お前ら……」


 結局、俺は四人全員の焼き鳥を食べることになった。


『旦那様、また間接キスですね♪』


 アイが楽しそうに言う。


「……もう何も言わない……」


 俺は諦めて、四人の焼き鳥を食べた。




 屋台で食事を終えた後、俺たちは王都の市場に向かった。

 そこには様々な商品が並んでいる。


「わあ、色んなものがありますね」


 シルヴィアが感嘆する。


「ええ。見ているだけで楽しいです」


 リナリアも同意する。


「お兄ちゃん、あれ見て! 可愛いぬいぐるみ!」


 リリィがぬいぐるみを指差す。


「本当だ。可愛いね」


 俺が答えると、リリィが嬉しそうに笑う。


「欲しいな……」

「じゃあ、買ってあげよう」


 俺が提案すると、リリィが驚く。


「本当!?」

「ああ、本当だ」


 俺が頷くと、リリィが嬉しそうに抱きついてくる。


「ありがとう、お兄ちゃん!」

「ど、どういたしまして……」


 その様子を見て、シルヴィアも商品を指差す。


「わたくしも……あの綺麗な髪飾りが欲しいです……」

「じゃあ、それも買ってあげよう」


 俺が言うと、シルヴィアが嬉しそうに微笑む。


「本当ですか!? ありがとうございます!」

「わたくしも……あのネックレスが……」


 リナリアも商品を指差す。


「わたくしも……あのリボンが……」


 エリアも商品を指差す。


「わかった、わかった。全部買ってあげるよ」


 俺が微笑むと、四人が嬉しそうに抱きついてくる。


「ありがとうございます、悠真様!」

「ありがとうございます、悠真さん!」

「ありがとう、お兄ちゃん!」

「ありがとうございます……」


 四人が口々に言う。


「いいってことよ」


 俺が笑うと、四人も嬉しそうに笑う。




 市場で買い物を楽しんだ後、俺たちは王都の噴水広場に向かった。

 そこには大きな噴水があり、子供たちが楽しそうに遊んでいる。


「綺麗ですね」


 シルヴィアが噴水を見つめる。


「ええ。とても美しいです」


 リナリアも感心している。


「お兄ちゃん、見て! 虹が出てるよ!」


 リリィが噴水にかかる虹を指差す。


「本当だ。綺麗だね」


 俺が答えると、リリィが嬉しそうに笑う。


「わたくしも……この景色が好きです……」


 エリアが静かに呟く。


「みんな、この景色が気に入ったみたいだな」


 俺が微笑むと、四人が頷く。


 その時、一人の少年が走ってきて、噴水の縁で転んでしまった。


「きゃっ!」


 少年が水に落ちそうになる。


「危ない!」


 俺は咄嗟に《時間操作》を発動し、少年を助ける。


「《時間操作》!」


 時間が遅くなり、俺は少年を掴んで引き上げる。


「大丈夫か?」

「う、うん……ありがとう、お兄さん」


 少年が感謝する。


「気をつけてね」


 俺が微笑むと、少年が嬉しそうに走っていく。


「悠真様、優しいですね」


 シルヴィアが微笑む。


「悠真さんは、いつも誰かを助けてくれます」


 リナリアも微笑む。


「お兄ちゃん、かっこいい!」


 リリィが目を輝かせる。


「わたくしも……悠真様のそういうところが好きです……」


 エリアも恥ずかしそうに言う。


「お前ら……褒めすぎだ……」


 俺が照れていると、四人がくすくすと笑う。


「ふふ、照れてますね」

「可愛いです」

「えへへ」

「……」


 四人が楽しそうに笑う姿を見て、俺も自然と笑顔になる。




 噴水広場で過ごした後、俺たちは王城に戻ることにした。

 途中、公園を通りかかると、ベンチに座って休憩する。


「ふう……今日も楽しかったな」


 俺が呟くと、四人が頷く。


「はい、とても楽しかったです」


 シルヴィアが微笑む。


「わたくしもです」


 リナリアも微笑む。


「わたしも!」


 リリィも笑う。


「わたくしも……」


 エリアも恥ずかしそうに微笑む。


「これからも……こうして、みんなで一緒に過ごせたらいいな」


 俺がそう言うと、四人が嬉しそうに微笑む。


「はい、これからもずっと一緒です」


「ええ、ずっと一緒です」


「ずっと一緒だよ!」


「ずっと……一緒です……」


 四人が口々に言う。


「……ああ。ずっと一緒だ」


 俺がそう答えると、四人が嬉しそうに微笑む。


 そして、四人が俺に抱きついてきた。


「悠真様……大好きです……」


「悠真さん……大好きです……」


「お兄ちゃん……大好き……」


「悠真様……大好きです……」


 四人が順番に告白する。


「……俺も、お前たちのことが大好きだ」


 俺がそう答えると、四人が幸せそうに微笑む。


 夕日が沈み始め、空がオレンジ色に染まっていく。

 美しい夕焼けの中、俺たちは静かに抱き合っていた。


 この瞬間が、永遠に続けばいいのに――そう思った。




 夜、王城に戻った俺たちは、それぞれの部屋に戻ることにした。

 だが、俺の部屋の前に着くと、四人が付いてくる。


「……お前たち……また来るのか……」


「ええ。だって、悠真様と一緒にいたいですから」


 シルヴィアが微笑む。


「わたくしもです」


 リナリアも微笑む。


「わたしも!」


 リリィも笑う。


「わたくしも……」


 エリアも恥ずかしそうに言う。


「……もう、好きにしてくれ……」


 俺が諦めると、四人が嬉しそうに部屋に入ってくる。


 そして、四人がベッドに座る。


「さあ、悠真様。今夜も一緒に寝ましょう」


 シルヴィアが言う。


「……ああ……」


 俺も仕方なくベッドに横になる。


 すると、四人が俺の周りに集まってくる。

 シルヴィアとリナリアが俺の両腕を抱きしめ、リリィが俺の胸の上で丸くなり、エリアが俺の隣で静かに横になる。


「……」


 俺は何も言わず、四人の温もりを感じる。

 心地よい温もりに包まれながら、俺も静かに目を閉じた。


「おやすみなさい、悠真様」


「おやすみなさい、悠真さん」


「おやすみ、お兄ちゃん」


「おやすみなさい……」


 四人が順番に言う。


「……ああ。おやすみ、みんな」


 俺がそう答えると、四人が嬉しそうに微笑む。


『旦那様、幸せですね♪』


 アイが優しく微笑む。


「……ああ。とても幸せだ」


 俺がそう呟くと、アイも嬉しそうに微笑む。

 こうして、俺たちの楽しくてほのぼのとした一日は、幸せな眠りとともに終わっていった。

 これからも、こんな日々が続くといいな――俺はそう願いながら、静かに眠りについた。



 一ノ瀬悠真だ。


 ……シルヴィアのスキンシップが激しすぎる。リナリアのあの目は本気で怖かった。エリアとリリィまで巻き込まれて、毎晩四人が部屋に来るようになってしまった。


 アイは「旦那様、モテモテですね♪」って笑ってるだけだし、もうちょっと助けてくれ。


 まあ、でも……嘘は言えない。みんなと一緒にいると楽しいし、幸せだ。


 贅沢な悩みだってわかってる。凡庸な俺がこんなに素敵な人たちに囲まれてるんだから、感謝しないとな。


 それじゃあ、また次の冒険で。


 ――一ノ瀬悠真

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