表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スキルAIがチートすぎて俺、使われてる気がするんだが?  作者: 暁の裏


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/19

第18話 公国潜入 前編 「コスプレ潜入大作戦!煌めくクレセントシティの夜」

 破壊神の細胞片を奪還し、深淵の使徒(ヴォイド・セイント)の本拠地を突き止めるという重大な任務を受けた俺たちは、王都から北西へ100キロ離れたエスペリア公国へ向かうことになった。

 王城の一室で、作戦会議を開いていた。

 エヴァンジェリンが地図を広げながら説明する。


「公国の首都クレセントシティはこちらです。深淵の使徒(ヴォイド・セイント)が潜伏している可能性があるため、慎重に行動する必要があります」

「クレセントシティは、カジノや歓楽街(かんらくがい)が発達しています」


 セラフィナが補足する。


「そこには様々な情報屋が集まっており、彼らから情報を得られるかもしれません」

「カジノ……か」


 俺は少し考える。


「ただし、堂々と王国の使者として入国するわけにはいきません」


 マクシミリアンが警告する。


「もし深淵の使徒に気づかれれば、証拠を隠蔽(いんぺい)される恐れがあります」

「ええ、変装して潜入する必要があるということですね」


 リナリアが確認する。


「その通りだ。普通の商人や旅行者を装って入国してくれ」


 国王が頷く。


「わかりました」


 俺たちは作戦の詳細を詰め、翌日の出発に向けて準備を始めた。




 翌朝、俺たちは王城の一室に集まっていた。

 これから変装のための準備をする予定だったが、その前にアイから思わぬ提案があった。


『旦那様、変装について提案があります♪』


「何だ?」


『普通の商人の格好では、カジノのような華やかな場所では目立ちません。もっと印象的な姿で潜入した方が、情報屋の目に留まりやすいのではないでしょうか』


「印象的な姿……?」


『はい。例えば、異国の貴族とか、珍しい衣装を着た旅芸人とか』


 アイの提案に、俺は少し考える。


「確かに、目立たなさすぎるのも情報収集には向いていないかもしれないな」

「でも、どんな格好をすればいいんでしょう?」


 エリアが尋ねる。

 その時、俺の頭にある考えが浮かんだ。


「そうだ……コスプレはどうだ?」

「コスプレ?」


 三人が不思議そうに首を傾げる。


「ああ。様々なキャラクターの衣装を着て楽しむっていう……」


 俺は元の世界のアニメやゲームのキャラクターたちを思い浮かべる。


「要するに、架空のキャラクターや職業の衣装を着るんだ。華やかで目を引くし、『異国の貴族の趣味』とか言えば怪しまれないかもしれない」


『それは面白いアイデアですね♪私の物質創造能力を使えば、どんな衣装でも作れますよ』


 アイが乗り気になる。


「でも、どんな衣装がいいんでしょうか?」


 リナリアが尋ねる。


「そうだな……」


 俺は考える。この異世界にはない、目を引くような衣装。


「俺は戦隊ヒーローのレッド風の衣装にしよう。赤くて派手で、リーダーっぽい雰囲気だ」

「戦隊ヒーロー……?」

「ああ。正義の味方のチームで、色分けされた戦士たちが悪と戦うっていう……まあ、見た目が派手で格好いいんだ」


『了解しました♪では、リナリアさんは?』


「わたくしは……何がいいでしょう?」


 リナリアが困惑している。


「そうだな……リナリアには『セーラー服』が似合いそうだ」

「セーラー服?」

「ああ。俺の世界の学生が着る制服なんだが、白と青を基調にした可愛らしい服なんだ。襟が特徴的で、スカートは膝丈。リナリアの清楚な雰囲気に合うと思う」


『なるほど♪では、エリアさんは?』


「エリアは……バニーガールの衣装はどうだ?」

「バニーガール……?」


 エリアが不安そうに尋ねる。


「ああ。ウサギの耳としっぽをつけて、ちょっとセクシーな衣装を着るんだ。カジノには定番の格好で、目を引くこと間違いなし」

「せ、セクシー……ですか」


 エリアの顔が赤くなる。


「大丈夫だ。露出は控えめにする。それに、エリアは小柄で可愛いから、きっと似合うよ」


『リリィちゃんは?』


「リリィには魔法少女の衣装がいいな。フリフリのドレスに魔法のステッキ。可愛らしくて、リリィの浄化能力のイメージにも合ってる」

「魔法少女……お兄ちゃん、それってどんなの?」


 リリィが目を輝かせる。


「可愛い魔法使いの女の子のことだよ。ピンクや白を基調にした、ふわふわのドレスを着て、魔法で悪を倒すんだ」

「わあ!それがいい!」


 リリィが嬉しそうに飛び跳ねる。


『それでは、早速作成しますね♪』


 アイの物質創造能力が発動し、空中に光が舞う。

 やがて、四人分の衣装が完成した。


「これが……コスプレ……」


 リナリアが自分の衣装を見つめる。

 白と青を基調としたセーラー服。襟には赤いリボンがついており、スカートはプリーツが入った膝丈のもの。シンプルだが、清楚で可愛らしいデザインだ。


「エリアのバニーガール衣装は……これですか...」


 エリアが手に取ったのは、黒と白を基調とした衣装。ウサギの耳のカチューシャとふわふわのしっぽ、そして胸元が少し開いたボディスーツとミニスカート。ただし、俺の配慮で露出は控えめにしてある。


「これを……着るんですか」


 エリアの顔が真っ赤になる。


「リリィの魔法少女の衣装は……わあ!可愛い!」


 リリィが手に取ったのは、ピンクと白のフリフリのドレス。星やハートの装飾がついており、まさに魔法少女そのもの。セットで小さな星型のステッキもついている。


「お兄ちゃん、これ本当に着ていいの?」

「ああ、似合うと思うよ」


 そして俺の衣装は、赤を基調とした戦隊ヒーロー風のジャケットとパンツ。胸元には金色のエンブレムがあり、ベルトも特徴的だ。手袋とブーツもセットになっている。


「これで潜入するのか……」


 俺は自分で提案しといて不安になるが、目立つことが目的なので問題ないだろう。


「それでは、着替えましょう」


 リナリアが衣装を持って別室に向かう。




 10分後、俺たちは衣装に着替えて再び集まった。


「どうだ?」


 俺が尋ねると、まずリナリアが現れた。

 セーラー服に身を包んだリナリアは、まるで別人のようだった。普段の王女らしい気品はそのままに、清楚で可愛らしい少女の雰囲気が加わっている。


「わたくし……これ、とても気に入りました」


 リナリアが恥ずかしそうに、でも嬉しそうに微笑む。


「襟の感じが新鮮ですし、動きやすいです。それに……」


 リナリアがくるりと回る。スカートが軽やかに揺れる。


「このスカートの揺れ方も素敵です」


「リナリアさん、とてもお似合いですよ♪」


 アイが姿を現して褒める。


「ありがとうございます、アイさん」


 次に現れたのはリリィだった。

 ピンクと白のフリフリドレスに身を包んだリリィは、まさに魔法少女そのものだった。星型のステッキを持ち、キラキラの瞳で俺を見つめる。


「お兄ちゃん、見て見て!魔法少女リリィだよ!」


 リリィがステッキを振り回す。


「似合ってるぞ」


 俺が微笑むと、リリィは嬉しそうにくるくると回る。


「えへへ、ありがとう!この服、すっごく可愛い!」

「これが悠真さんが言ってた魔法少女ですか、すごく可愛いですね」


挿絵(By みてみん)


 リナリアも微笑む。

 そして最後に、エリアが恐る恐る現れた。


「あの……わたし、こんな格好……」


 バニーガール衣装を着たエリアは、想像以上に可愛かった。

 黒のボディスーツは彼女の小柄な体型にぴったりで、白いウサギの耳のカチューシャとふわふわのしっぽが愛らしい。ミニスカートから伸びる細い足に、網タイツとヒールを合わせている。


「わたし、恥ずかしくて……」


 エリアが顔を真っ赤にして、両手で体を隠そうとする。


「エリア、すごく似合ってるよ」


 俺が言うと、エリアはますます赤くなる。


「で、でも……こんな露出の多い格好……」

「大丈夫だ。俺が配慮して露出は抑えてあるから。それに、カジノではこういう格好が普通なんだ」


「エリアさん、本当に可愛いですよ♪」


 アイも励ます。


「エリア様、とてもお似合いです」


 リナリアも微笑む。


「お姉ちゃん、可愛い!」


 リリィが拍手する。


「み、みんな……」


 エリアは恥ずかしそうにしているが、少しずつ笑顔になってきた。


「わかりました……せっかく作っていただいたのですから、頑張って着ます」

「その意気だ」


 俺も自分の戦隊レッド風の衣装を見下ろす。

 赤いジャケットとパンツ、金色のエンブレムとベルト。確かに派手だが、悪くない。


「よし、これで準備完了だ」


「旦那様、格好いいですよ♪まるで本物のヒーローみたいです」


「ありがとう、アイ」

「悠真さん、その衣装、とても似合っています」


 リナリアが微笑む。


「お兄ちゃん、かっこいい!」


 リリィも目を輝かせる。


「ありがとう。じゃあ、そろそろ出発しよう」




 俺たちは《空間転移》を使って、エスペリア公国の国境近くに転移した。

 しかし、衣装のままではさすがに目立ちすぎるので、一旦普通の商人風の服に着替える。コスプレ衣装はアイが保管してくれることになった。

 コスプレのまま向かっていたら、だいぶカオスな状態だっただろうな…


「ここから先は徒歩で国境を越える」


 俺が地図を確認する。


「エスペリア公国の首都クレセントシティまでは、徒歩で半日程度だな」

「わかりました」


 リナリアが頷く。

 国境の検問所では、俺たちは商人として入国手続きをした。


「商売の目的でクレセントシティへ?」


 検問所の兵士が尋ねる。


「はい。新しい取引先を探しに来ました」


 俺が答えると、兵士は書類を確認する。


「問題なし。通ってよし」


 こうして、俺たちはエスペリア公国への入国を果たした。




 クレセントシティは、想像以上に華やかな都市だった。

 建物は石造りで、ルストニア王国の王都よりも装飾的。通りには色とりどりの旗が掲げられており、音楽が流れている。


「賑やかですね」


 エリアが周囲を見回す。


「ええ。カジノや劇場、レストランが立ち並んでいます」


 リナリアも感心している。


『旦那様、破壊神の細胞片の反応を探知しています。この街のどこかに確実にありますね』


 アイが報告する。


「そうか。じゃあ、まずは宿を取って、それから情報収集だな」


 俺たちは街の中心部にある宿屋『月光亭』に部屋を取った。

 部屋に荷物を置くと、俺は作戦を説明する。


「今夜、カジノに潜入する。そこに情報屋がいるという話だから、彼らから深淵の使徒(ヴォイド・セイント)の情報を得る」

「カジノ……ですか」


 エリアが緊張した様子で尋ねる。


「ああ。そして、ここでコスプレの出番だ」


 俺がそう言うと、リナリアが微笑む。


「なるほど。あの衣装で目立って、情報屋の注意を引くわけですね」

「その通り。普通の商人じゃ、情報屋は声をかけてこない。でも、派手な格好の異国の貴族なら、興味を持つはずだ」


『それに、コスプレなら顔を覚えられても、後で普通の格好に戻れば別人に見えますからね♪』


 アイが補足する。


「なるほど……一石二鳥ですね」


 エリアが納得する。


「でも、カジノってどんな場所なの?」


 リリィが不安そうに尋ねる。


「賭け事をする場所だ。ルーレットやカードゲームで、お金を賭けて遊ぶ」

「お金を……賭ける?」

「ああ。勝てば増えるし、負ければなくなる。でも、俺たちの目的はギャンブルじゃなくて情報収集だから、適当に遊ぶふりをすればいい」


『旦那様、カジノのルールについて私が詳しく説明しますので、心配いりませんよ♪』


「頼む」




 夜になり、俺たちは再びコスプレ衣装に着替えた。

 鏡の前で自分の姿を確認する。

 戦隊レッド風の赤いジャケット、金色のエンブレム、特徴的なベルト。確かに派手だ。


「みんな、準備はいいか?」


 俺が尋ねると、リナリアがセーラー服姿で現れる。


「はい。この衣装、やっぱり素敵です」


 リナリアが嬉しそうに微笑む。白と青のセーラー服が、彼女の清楚な美しさを引き立てている。


「リナリア、本当に似合ってるよ」

「ありがとうございます」


 次にリリィが魔法少女の衣装で飛び出してくる。


「お兄ちゃん、準備できたよ!」


 ピンクと白のフリフリドレスに星型のステッキ。リリィは完全に魔法少女になりきっている。


「よし。エリアは……」

「あの……準備できました……」


 恐る恐る現れたエリアは、やはりバニーガール衣装を着るのが恥ずかしいようだ。


「わたくし、やっぱりこの格好……」

「大丈夫だ。すごく可愛いから」


 俺が励ますと、エリアは顔を赤くしながらも頷く。


「わかりました……頑張ります」

『それでは、出発しましょう♪』

 アイの声に、俺たちはコスプレ姿のまま宿を出た。




 クレセントシティの夜は、昼間以上に華やかだった。

 通りには色とりどりのランプが灯され、音楽が流れている。人々は華やかなドレスや衣装を着て、カジノや劇場へと向かっている。


「すごい……」


 リリィが周囲を見回す。


「本当に賑やかですね」


 エリアも感心している。ただし、バニーガール姿で街を歩くのは相当恥ずかしいようで、俺の後ろに隠れるようにして歩いている。


「エリア、大丈夫か?」

「は、はい……ただ、視線が……」


 確かに、俺たちは相当目立っている。

 戦隊レッド風の俺、セーラー服のリナリア、バニーガールのエリア、魔法少女のリリィ。この組み合わせは、この街でも異彩を放っている。


『旦那様、周囲の人々が注目していますね♪作戦通りです』


 アイが楽しそうに言う。


「ああ。でも、エリアは大丈夫か?」

「だ、大丈夫です……頑張ります……」


 エリアが小さく答える。

 やがて、俺たちは目的地のカジノ『黄金の月』に到着した。

 豪華な建物の入口には、赤い絨毯が敷かれ、ドアマンが立っている。


「いらっしゃいませ」


 ドアマンが丁寧にお辞儀をする。俺たちのコスプレ姿を見ても、特に驚いた様子はない。さすがカジノ、色々な客を見慣れているのだろう。


「入場料は一人100ルスです」


 俺は400ルスを取り出す。


「ありがとうございます。どうぞお楽しみください」


 カジノの内部は、想像以上に豪華だった。

 高い天井にはシャンデリアが輝き、床には赤い絨毯が敷かれている。至る所にルーレット台やカードテーブルがあり、人々が賭けを楽しんでいる。


「わあ……すごい」


 リリィが目を丸くする。


「こんな場所、初めてです」


 エリアも驚いている。


「リナリアは?」

「わたくしも初めてです。王城にはこのような場所はありませんでしたから」


 リナリアが周囲を見回す。


『旦那様、情報屋らしき人物を複数確認しました。カジノの奥の方に集まっているようです』


 アイが報告する。


「わかった。じゃあ、まずは適当にギャンブルを楽しんでいるふりをして、情報屋の目に留まろう」


 俺たちは、まずルーレット台に向かった。

 ディーラーが笑顔で迎える。


「いらっしゃいませ。ルーレットをお楽しみですか?」

「ああ。初めてなんだが、ルールを教えてくれるか?」

「もちろんです」


 ディーラーが丁寧に説明する。


「ルーレットは、このホイールに球を転がし、どの数字に止まるかを当てるゲームです。赤か黒、奇数か偶数、特定の数字など、様々な賭け方があります」


『旦那様、私が最適な賭け方を計算しますよ♪』


 アイがサポートしてくれる。


「わかった。じゃあ、まずは赤に100ルスを賭けてみよう」


 俺がチップを置くと、ディーラーがホイールを回す。

 カラカラと心地よい音を立てて、球が回り始める。


「さあ、どこに止まるでしょうか」


 ディーラーが微笑む。

 やがて球は減速し、赤の数字に止まった。


「赤の17番です。おめでとうございます」


 ディーラーが俺に200ルスのチップを渡す。


「お、勝った」

「お兄ちゃん、すごい!」


 リリィが喜ぶ。


「これは楽しいですね」


 エリアも興味津々だ。


『旦那様、次は黒に賭けてください。ディーラーの力の入れ方など総合的に評価して確率的に黒が来る可能性が高いです』


 アイのアドバイスに従って、俺は黒に200ルスを賭ける。

 再びホイールが回り、球は黒の数字に止まった。


「黒の22番です。おめでとうございます」


 また勝った。これで400ルスだ。


「悠真さん、調子がいいですね」


 リナリアが微笑む。


「アイのおかげだよ」


『えへへ♪』


 アイが得意げだ。

 俺たちがルーレットを楽しんでいると、周囲の客たちが俺たちに注目し始めた。

 特に、俺たちのコスプレ姿に興味津々のようだ。


「あの衣装、変わってるわね」

「異国の貴族かしら?」


 ささやき声が聞こえる。


『旦那様、作戦成功です♪かなりの注目を集めていますよ』


「ああ。このまま続けよう」


 しばらくルーレットを楽しんでいると、一人の男性が俺たちに近づいてきた。

 40代くらいの、スーツ姿の男性だ。鋭い目つきをしており、明らかに只者ではない。


「失礼ですが、お客様方は異国の方ですか?」


 男性が丁寧に尋ねる。


「ああ。ルストニア王国から来た」


 俺が答えると、男性は興味深そうに頷く。


「なるほど。その衣装は……独特ですね」

「俺たちの国の貴族の趣味でね。こういう衣装を着て遊ぶのが流行っているんだ」


 俺が適当な嘘をつくと、男性は納得したようだ。


「それは面白い。私はヴィクター・グレイと申します。この街で様々な情報を扱っている者です」


 やった。情報屋だ。


「一ノ瀬悠真だ。こちらはリーナ、エリア、リリィ」


 俺が正体がバレないように紹介すると、ヴィクターは丁寧にお辞儀をする。


「お会いできて光栄です。もしよろしければ、少しお話を伺えませんか? VIPルームの方がゆっくりできますよ」

「ああ、構わない」


 ヴィクターは俺たちをカジノの奥のVIPルームに案内した。

 豪華な個室で、ソファとテーブルが置かれている。


「どうぞ、おかけください」


 俺たちがソファに座ると、ヴィクターが向かいに座る。


「それで、ヴィクターさん。あなたは情報屋なのか?」


 俺が単刀直入に尋ねると、ヴィクターは微笑む。


「ええ。この街で起こるあらゆる情報を扱っています。もちろん、有料ですが」

「そうか。実は、俺たちも情報を探している」

「どのような?」

「最近、この街で怪しい組織の活動があると聞いた。『深淵の使徒(ヴォイド・セイント)』という名前に心当たりはないか?」


 俺がそう尋ねた瞬間、ヴィクターの表情が変わった。


「……深淵の使徒(ヴォイド・セイント)


 彼は少し考えてから、慎重に口を開く。


「その名前を知っているということは、あなた方も只者ではないようですね」

「答えてくれるのか?」

「ええ。ただし、相応の対価が必要です。この情報は……命に関わるものですから」

「いくらだ?」

「10000ルスです」


 高額だが、払う価値はある。


「わかった。払おう」


 俺が財布から10000ルスを取り出すと、ヴィクターは満足そうに頷く。


「ありがとうございます。それでは、お話ししましょう」


 ヴィクターは周囲を確認してから、声を潜めて話し始めた。


深淵の使徒(ヴォイド・セイント)……彼らは確かにこの街に潜伏しています。表向きは『アルカナ商会』という名前で、古代の遺物を扱う商人を装っています」

「アルカナ商会……」


 リナリアが繰り返す。


「ええ。しかし、彼らの本当の目的は古代遺物の収集と、何らかの儀式の準備です。最近、街の地下に大量の魔法陣を描いているという情報もあります」

「地下に魔法陣……」


『旦那様、おそらく破壊神の復活儀式の準備ですね』


 アイが警告する。


「その商会の場所は?」

「街の東側、旧市街地にあります。古い倉庫を改造した建物です」


 ヴィクターが地図を取り出し、場所を示す。


「ただし、警備が厳重です。簡単には近づけないでしょう」

「他に何か情報は?」

「彼らのリーダーはドレッドという男です。強力な魔法使いで、部下も相当な実力者揃い。正面から戦うのは得策ではありません」


 ドレッド……あの男だ。


「それと……」


 ヴィクターが声をさらに潜める。


「彼らは何かを保管しているようです。厳重に警備されており、詳細は不明ですが……」

「破壊神の細胞片だな」


 俺が呟くと、ヴィクターは驚いた表情を見せる。


「あなた方、一体……」

「気にしないでくれ。他に情報は?」

「もう一つ。彼らは三日後に大規模な儀式を行う予定のようです。その日は厳戒態勢になるでしょう」

「三日後か……」


 時間がない。


「ありがとう、ヴィクター。助かった」

「どういたしまして。ただし、お気をつけください。深淵の使徒(ヴォイド・セイント)は危険な組織です」

「わかっている」


 VIPルームを出ると、俺たちは再びカジノのフロアに戻った。


「三日後に儀式……急がないといけませんね」


 リナリアが真剣な表情で言う。


「ああ。でも、今夜はもう遅い。一旦宿に戻って、明日から偵察を始めよう」

「わかりました」


 俺たちがカジノを出ようとした時、リナリアが俺の服を引っ張った。


「悠真さん、あの……」

「どうした?」

「もうちょっとだけ、カジノで遊んでもよろしいですか?」


 リナリアが上目遣いで見つめる。


「リナリア……」

「だって、せっかくこんな可愛いの格好してるのです。もっと楽しみたいです」


 リナリアの言葉に、エリアも頷く。


「わたくしも……せっかくここまで来たのですから、少しだけでも」

「エリア、お前もか」


 俺が苦笑すると、リリィも続く。


「わたくも、もう少し遊びたい」

「みんな……」


 俺は周囲を見回す。情報も手に入ったし、今夜の任務は一応完了だ。少しくらい遊んでもいいだろう。


「わかった。じゃあ、あと一時間だけな」

「やったー!」


 リリィが飛び跳ねる。




 俺たちは再びカジノのフロアに戻り、今度は純粋に遊ぶことにした。


「次は何をしましょうか?」


 リナリアが周囲を見回す。


「あっちにカードゲームのテーブルがあるな」


 俺が指差すと、みんなが興味津々の表情を見せる。


「カードゲーム……ポーカーですか?」


 エリアが尋ねる。


「いや、この世界のカードゲームだ。ルールは簡単らしい」


 俺たちはカードテーブルに座った。

 ディーラーが笑顔で迎える。


「ドラゴンポーカーですね。ルールをご説明しましょうか?」

「ああ、頼む」


 ディーラーが丁寧に説明する。


「ドラゴンポーカーは、5枚のカードで役を作るゲームです。役の強さは、ロイヤルフラッシュ、フォーカード、フルハウス……」


『旦那様、このゲームは私が得意です♪確率計算をしますので、指示通りに賭けてください』


 アイが自信満々に言う。


「頼む」


 ゲームが始まった。

 俺の手札は、なかなか良い。


『旦那様、その手札ならフルハウスが狙えます。3番目と5番目のカードを交換してください』


 アイのアドバイスに従って、俺はカードを交換する。

 結果、見事にフルハウスが完成した。


「フルハウスです。おめでとうございます」


 ディーラーが賞金を俺に渡す。


「やった!」


 リリィが拍手する。


「お兄ちゃん、すごい!」

「アイのおかげだよ」


『えへへ♪当然です』


 次はリナリアの番だ。

 彼女は真剣な表情でカードを見つめている。


「悠真さん、このカードは……どうすればいいでしょう?」

「そうだな……」


 俺がリナリアの手札を見ると、ペアが二つある。ツーペアだ。


「そのまま勝負してみたら?」

「わかりました」


 リナリアがベットすると、他のプレイヤーたちもカードを公開する。

 結果、リナリアのツーペアが勝った。


「わあ、勝ちました!」


 リナリアが嬉しそうに微笑む。普段の気品ある王女の雰囲気とは違う、少女らしい笑顔だ。


「リナリア、その笑顔、可愛いよ」


 俺が言うと、リナリアは顔を赤くする。


「も、もう……こんな場所ですから、つい楽しくて」


 次はエリアの番だ。


「わたしの番ですね……緊張します」


 エリアが手札を見る。しかし、表情が曇る。


「これは……あまり良くないカードですね」

「どれどれ」


 俺がエリアの手札を覗くと、確かにバラバラだ。役は何もない。


「エリア、ブラフってわかるか?」

「ブラフ……?」

「相手を騙すんだ。強い手札があるように見せかけて、相手を降ろさせる」

「で、でも……わたくし、嘘をつくのは苦手です……」


 エリアが困惑する。


「大丈夫。俺が教えてやる」


 俺はエリアの後ろに回り、彼女の肩に手を置く。


「まず、自信を持った表情をするんだ。そして、大胆にベットする」

「じ、自信を持った表情……」


 エリアが真剣な顔をしようとするが、どう見ても不安そうだ。


「もっと堂々と」

「こ、こうですか……?」


 エリアが少し胸を張る。バニーガール姿のせいで、それだけで周囲の視線が集まる。


「おお、いい感じだ。その調子で大胆にベットしてみろ」

「わ、わかりました……では、500ルス」


 エリアが大胆にチップを置く。

 他のプレイヤーたちが驚いた表情を見せる。


「500ルス……彼女、相当強い手札なのか?」

「バニーちゃん、意外と大胆だな」


 プレイヤーたちが次々と降りていく。

 最終的に、エリアの勝ちとなった。


「か、勝ちました……!」


 エリアが信じられない表情で賞金を受け取る。


「エリアお姉ちゃん、すごい!」


 リリィが拍手する。


「ブラフが成功したんですね」


 リナリアも微笑む。


「わたくし……嘘をついて勝ってしまいました……」


 エリアが少し罪悪感を感じているようだ。


「大丈夫だ。これもゲームの一部だから」


 俺が励ますと、エリアは少し安心したようだ。


「そう、ですね……」


 カードゲームの後、俺たちはスロットマシンのコーナーに移動した。


「これは……機械ですか?」


 エリアが興味深そうにスロットマシンを見る。


「ああ。レバーを引くと、絵柄が回転する。同じ絵柄が揃えば、賞金が出る仕組みだ」


「面白そうですね」


 リナリアもスロットマシンの前に座る。


「やってみます」


 リナリアがレバーを引くと、絵柄が回転し始める。

 ジャラジャラという音と共に、絵柄が止まる。


「あ、チェリーが二つ揃いました」


 少額だが、賞金が出る。


「やりましたね」


 エリアが祝福する。


「ええ。これは楽しいですね」


 リナリアが嬉しそうに微笑む。

 次にエリアが挑戦する。


「わたくしも……えい」


 エリアがレバーを引くと、絵柄が回転する。

 そして……

 ジャラジャラジャラジャラ!

 大量のコインが溢れ出す。


「え、え!?」


 エリアが驚く。


「ジャックポットだ!」


 周囲から歓声が上がる。


「おめでとうございます!ジャックポットです!」


 カジノのスタッフが駆けつける。


「賞金は5000ルスです!」

「ご、5000ルス……!」


 エリアが信じられない表情をする。


「エリア、すごいじゃないか!」


 俺が祝福すると、エリアは顔を赤くする。


「わたくし、運が良かっただけです……」

「いいや、運も実力の内だよ」


『エリアさん、素晴らしいですよ♪』


 アイも褒める。


「お姉ちゃん、すごい!」


 リリィが抱きつく。


「エリアさん、おめでとうございます」


 リナリアも微笑む。


「み、みなさん……ありがとうございます」


 エリアが恥ずかしそうに、でも嬉しそうに微笑む。

 次はリリィの番だ。


「じゃあ、俺も」


『旦那様、スロットマシンは完全に運任せですが、私が機械の動作パターンを分析しました。今から3秒後にレバーを引いてください』


「わかった」


 アイの指示通り、3秒後にレバーを引く。

 絵柄が回転し、止まる。


「おお、三つ揃った」


 1000ルスの賞金が出る。


「お兄ちゃん、すごい!」


 リリィが拍手する。


「これもアイのおかげだ」


『えへへ♪』


 スロットマシンの後、俺たちはカジノ内のバーで休憩することにした。

 豪華なバーカウンターに座り、ドリンクを注文する。


「お疲れさまでした」


 リナリアがグラスを掲げる。


「乾杯」


 俺たちはグラスを合わせる。


「今日は楽しかったですね」


 エリアが微笑む。バニーガール姿にもだいぶ慣れてきたようだ。


「ええ。カジノって、こんなに楽しい場所だったんですね」


 リナリアも同意する。


「お兄ちゃん、私、またカジノに来たい!」


 リリィが目を輝かせる。


「また来ような。でも、今回の主目的は情報収集だからな」

「わかってるよ」


 リリィが笑う。


『旦那様、今日の収支は+8000ルスです♪かなりの利益ですね』


「そうか。アイのおかげだな」


『もちろんです♪』


 俺たちはドリンクを飲みながら、今日の出来事を振り返る。


「それにしても、このコスプレ……思った以上に効果的でしたね」


 リナリアがセーラー服を見下ろす。


「ええ。おかげで情報屋の注意を引けました」


 エリアも頷く。


「でも、わたくし、このバニーガール姿……やっぱり恥ずかしいです」


 エリアが顔を赤くする。


「大丈夫だ。すごく似合ってるから」

「そ、そうでしょうか……」


 エリアが恥ずかしそうに微笑む。


「私の魔法少女の衣装も可愛いよね!」


 リリィがくるくると回る。


「ああ、とても可愛いよ」


 俺が言うと、リリィは嬉しそうに笑う。


「えへへ、ありがとう」

「悠真さんの戦隊レッドの衣装も、とても似合っています」


 リナリアが微笑む。


「ありがとう。でも、やっぱり目立ちすぎるな」

「それが目的ですから」


 リナリアが笑う。

 俺たちはしばらくバーで談笑した。

 任務のことは一旦忘れて、純粋にカジノを楽しむ時間。

 こういう時間も、大切だと思う。




 カジノを出ると、夜はさらに更けていた。

 クレセントシティの夜景は美しく、街灯が煌めいている。


「綺麗ですね」


 リナリアが夜景を見上げる。


「ああ。この街、昼も夜も華やかだな」


 俺も同意する。


「お兄ちゃん、あっちに屋台があるよ!」


 リリィが指差す方向を見ると、確かに屋台が並んでいる。


「お腹空いた?」

「うん!」

「じゃあ、何か買って帰ろう」


 俺たちは屋台に向かった。

 様々な食べ物が売られている。焼き鳥、クレープ、タコ焼きのような球形の食べ物。


「これ、美味しそう」


 リリィがクレープの屋台を見つめる。


「じゃあ、四人分買おう」


 俺がクレープを四つ注文すると、屋台のおじさんが手際よく作ってくれる。


「はい、どうぞ」

「ありがとう」


 俺たちは出来立てのクレープを受け取り、歩きながら食べる。


「美味しい……」


 リナリアが幸せそうに頬張る。セーラー服姿でクレープを食べる彼女は、まるで普通の女の子のようだ。


「本当に美味しいですね」


 エリアも満足そうだ。


「お兄ちゃん、これ最高!」


 リリィが目を輝かせる。


「良かったな」


 俺も自分のクレープを食べる。確かに美味しい。


『旦那様たち、幸せそうですね♪』


 アイの声が響く。


「ああ。こういう平和な時間、好きだよ」


 俺が答えると、アイは嬉しそうに笑う。


『私も大好きです♪』


 クレープを食べ終えた後、俺たちは街を散策した。

 深夜のクレセントシティは、昼間とはまた違った雰囲気だ。


「この街、本当に美しいですね」


 リナリアが呟く。


「ああ。でも、この街の地下に深淵の使徒(ヴォイド・セイント)が潜んでいると思うと……」

「そうですね……」


 リナリアの表情が曇る。


「でも、俺たちが必ず止める」

「ええ。そうですね」


 リナリアが決意を新たにする。

 その時、リリィが俺の服を引っ張った。


「お兄ちゃん、あそこ」


 リリィが指差す方向を見ると、小さな公園があった。

 噴水があり、ベンチが置かれている。


「ちょっと休憩しようか」


 俺たちは公園のベンチに座った。

 噴水の水音が心地よく響く。


「今日は長い一日でしたね」


 エリアが呟く。


「ああ。でも、充実していた」


 俺も同意する。


「情報も手に入ったし、カジノも楽しめた」

「ええ。そして、このコスプレも楽しかったです」


 リナリアがセーラー服を見下ろす。


「わたくし、この衣装、とても気に入りました」

「本当に?」

「ええ。動きやすいですし、可愛らしいですし」


 リナリアが微笑む。


「私も魔法少女の衣装、気に入った!」


 リリィが飛び跳ねる。


「わたくしも……このバニーガール、最初は恥ずかしかったですけど、今は少し慣れました」


 エリアも微笑む。


「それは良かった」


 俺が言うと、三人が笑顔を見せる。


『旦那様、みんな本当に楽しそうですね♪』


「ああ。俺も楽しいよ」


 しばらく公園でゆっくりした後、俺たちは宿に戻ることにした。




 宿『月光亭』に戻ると、俺たちは自分の部屋に戻って着替えた。

 コスプレ衣装を脱ぎ、普通の服に戻る。


「ふう、やっと普通の格好に戻れました」


 エリアがホッとした表情を見せる。


「バニーガール、恥ずかしかったか?」

「はい……でも、楽しかったです」


 エリアが微笑む。


「それは良かった」


 俺も自分の部屋で戦隊レッドの衣装を脱ぎ、普通の服に着替える。


『旦那様、お疲れさまでした♪』


「ああ。今日はアイのおかげで大成功だったよ」


『えへへ♪それは良かったです』


 その時、部屋のドアがノックされた。


「悠真さん、少しお話できますか?」


 リナリアの声だった。


「ああ、入ってくれ」


 リナリアが部屋に入ってくる。彼女はもう普通の服に着替えているが、どこか名残惜しそうな表情をしている。


「どうした?」

「いえ……今日、本当に楽しかったです」


 リナリアが微笑む。


「カジノも、コスプレも、街の散策も……すべてが新鮮で」

「そうか。良かった」

「わたくし、王女として生まれてから、こんなに自由に遊んだことはありませんでした」


 リナリアが窓の外を見る。


「いつも礼儀作法や政治の勉強ばかりで……自分の好きなことを好きなようにする、という経験が」

「リナリア……」

「でも、悠真さんと出会ってから、たくさんの新しい経験をさせてもらっています」


 リナリアが俺を見つめる。


「本当に、ありがとうございます」

「礼なんていいさ。俺も楽しかったから」


 俺が微笑むと、リナリアも微笑む。


「これからも、一緒に冒険しましょうね」

「ああ、もちろんだ」


 リナリアが部屋を出た後、俺はベッドに横になった。


『旦那様、リナリアさん、本当に嬉しそうでしたね♪』


「ああ。あんな表情、初めて見た気がする」


『旦那様は本当に優しい方です♪』


「そうか?」


『はい♪だから、みんな旦那様のことが大好きなんですよ』


 アイの言葉に、俺は少し照れくさくなる。


「そう言ってくれると嬉しいよ」


『これからも、みんなで楽しい冒険をしましょうね♪』


「ああ、そうだな」




 翌朝、俺たちは宿の食堂で朝食を取った。


「今日はどうしますか?」


 エリアが尋ねる。


「アルカナ商会の偵察だ。ヴィクターが教えてくれた場所に行ってみよう」

「わかりました」


 朝食を終えた後、俺たちは旧市街地に向かった。

 新市街地とは対照的に、旧市街地は古びた建物が立ち並んでいる。人通りも少なく、どこか陰鬱(いんうつ)な雰囲気だ。


「ここが……」


 リナリアが周囲を見回す。


『旦那様、破壊神の細胞片の反応が強くなっています。この近くに間違いありません』


「わかった」


 俺たちは慎重に歩を進める。

 やがて、古い倉庫のような建物が見えてきた。


「あれがアルカナ商会か……」


 建物の前には、二人の見張りが立っている。

 明らかに只者ではない雰囲気だ。


「どうしましょう?」


 エリアが囁く。


「今は偵察だけだ。正面から突入はしない」


 俺は周囲を観察する。


『旦那様、建物の裏に回れば、窓から中を覗けるかもしれません』


「そうだな。行ってみよう」


 俺たちは建物の周りを回り、裏口に向かった。

 幸い、裏には見張りがいない。


「ここから中を……」


 リナリアが窓から中を覗く。


「何か見える?」

「はい……倉庫の中には、大量の古代遺物が……それと、奥に何か光るものが」

「破壊神の細胞片だ」


『旦那様、細胞片は厳重に保管されています。魔法障壁で守られているようです』


「やっかいだな」


 その時、建物の中から声が聞こえた。


「三日後の儀式の準備は整っているか?」

「はい、ドレッド様。すべて予定通りです」


 ドレッドの声だ。


「よし。破壊神の復活まであと少しだ。失敗は許されん」

「かしこまりました」


 俺たちは顔を見合わせる。


「やはり、三日後に儀式を……」

「阻止しなければなりません」


 リナリアが真剣な表情で言う。


「ああ。でも、正面から突入するのは危険だ。作戦を練る必要がある」


 俺たちは一旦その場を離れ、宿に戻り作戦会議をすることにした…

やっほー!リリィだよ!

今回の冒険、すっごく楽しかった!

コスプレして潜入するなんて、最初はびっくりしたけど、魔法少女の衣装、ほんとに可愛くて大好きになっちゃった!

リナリアお姉ちゃんのセーラー服も似合ってたし、エリアお姉ちゃんのバニーガールも最初は恥ずかしがってたけど、最後はすごく可愛かった!

お兄ちゃんの戦隊レッドも、めちゃくちゃかっこよかったよ!

カジノでいっぱい遊んで、美味しいもの食べて、街を探検して、すごく素敵な思い出になったよ!

次はどんな冒険が待ってるのかな?

また、みんなでコスプレして遊べたらいいな!

えへへ、楽しみ!

次回もお楽しみにね!

魔法少女リリィより

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ