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詩集 挫折シリーズ  作者: 仲仁へび
3/3

03 挫折仕事



「栄誉ある仕事だって聞いていたのに」


「あんな事になるなんて想像できなかった」


 立ち上がれません


 戦えません


 引きこもります


 歩きたくなりません


 見たくありません


 聞きたくありません


 当たり前です


 当然です


 褒められると思いましたから


 石を投げられるとは思いませんでしたから


 称えられると思いましたから


 罵詈雑言が飛んでくるとは思いませんでしたから


 人を救えるのだと思いましたから


 絶望に突き落とされるなんて聞いていませんから


「正義のために悪しき者達を討伐する」


「なんて触れ込みで冒険者を大量募集していたのに」


「あんなの住処を追われた、ただのーー人間扱いされないだけの者達じゃないか」





「ストーリー」


 何を言っているんですか?

 あれは悪しきモンスターですよ。

 大義のために土地を活用すると言う、

 我々の崇高な目的を理解しない野蛮人です。



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