「わかる、使える「論理思考」の本」その3(哲学・思想)
Ⅲ 帰納を使いこなそう!
1.同質のものを帰納して共通項を見出す〈単純な帰納〉
「個々の特殊な経験的事実から、一定の共通した要素を探り出し、それによって命題や法則を導き出すこと」
・3つの正しい帰納の仕方
1対象となる帰納の範囲を絞って主語に限定をつける。
2主語の範囲を絞らないで全部に共通する述語を考える。
3ことばの持つあいまいさを使う。 →おおよそ、ほとんどの
「数」と違って、ことばは意味の厳密さが欠ける。
2.異質のものを組み合わせて帰納する〈複雑な帰納〉
「一方的なものの見方だけでは、全体を統合して判断したことにはならない。関係のある事柄をモレなく、統合的に拾い上げて判断することが必要だ」
「全体を正しく判断するためには、1つの視点からだけでなく、別の視点からの異質のメッセージも加えて、総合的に、より高次のメッセージを考える」
帰納の考え方を延長すると
「別の視点からの複数の異質のメッセージを1つに帰し納めて、(それも広い意味で複合的に納めて、)そこから総合的に妥当なメッセージを引き出す」
3.モレなく重複なくすべてを網羅する
・数学のルールを援用する
1 足し算・引き算で考える
足し算で気がつかなかったことを補うために、「その他」を置く、それが引き算。
2 掛け算で考える
いわゆるアイデアを出す
3 軸で考える
軸は、どのようにでも、自由自在に組み合わせることができる。
=数理の世界で考える
通常の数学の範囲で処理できないときは、
4 枠組みを工夫する――ことばの世界を広げて考える
4.枠組みで考える
・枠組みは自分でつくることができる
自分はどのような枠組みで考えているのか、
どんな枠組みが考えられるのか、
他の人がその枠組みを受け入れるか、賛成してくれるかどうかを、考えることが大切。思いつきだけでは駄目。
Ⅳ 課題を解決しよう
選択する
1.基準をつくって比較する
2.枠組みを考える
3.表を活用する
一般的な課題を検討する
4.イッシュー・ツリーを展開する
5.数学の考え方を援用する
途中まで!




