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読んだ本の記録  作者: 萩尾雅縁
【小説・ラノベ・漫画・ノンフィクション】
40/47

「わかる、使える「論理思考」の本」その1(哲学・思想)

「わかる、使える「論理思考」の本 日本一わかりやすい授業、開講!」

「論理思考と発想の技術」(文庫)の簡易版


 後 正武 (著)


 ビジネスも、日常も、人生は問題の連続。でも、そういった様々な問題に、悩んでばかりでなかなか決断ができないあなた。

 ――足りないのは、「論理思考」かもしれません。


 本書は、ビジネス・ブレークスルー教授としても知られる有名コンサルタントが、「とにかくわかりやすくて」「問題解決やコミュニケーションなど、実践で使える」ことにとことんこだわって書いた、「論理思考」「ロジカルシンキング」入門の決定版。

「思考のプロ」であるコンサルタントが書いただけに内容は本格的ですが、全編対話形式でやさしく書かれているので、スラスラ頭に入ってきます。


 本書を読めば、「判断ミスが少なくなる」「デタラメな主張を見破る」「難問の答えがひらめく」など、目に見える効果が出ること請け合い。


 そろそろ論理思考を身に付けておきたいと考える初学者も、何冊読んでもなかなか身につかないという人にも、お勧めの一冊。





 論理=「ことばの意味の組み合わせによる思考の正しい筋道」


「ある主張が正しいか、まちがっているかは、

 まず事実が正しく認識されているか否か、

 そしてそのうえで

 このことばの筋道、論理のルールに照らして、

 正しく思考を進めているか否かをたしかめて

 はじめて判断することができます。」


*なぜ論理思考が必要なのか


1.情緒に流されやすい判断や行動を防ぎ、自分の頭で考えて、「正しい結論を導く」ことができる。


2.文化の同一性に頼らず、どの民族にも通用する、「正しいコミュニケーションができる」


3.「発想を助け、課題の検討・解決に役立つ」こと

  いくつかのヒントから可能な選択肢を論理的に整理し、重要な事実を確認・検討し、そのうえで、アイデアを並べることにより、有効な解決を導くことができる場合が少なくない。



lessonⅠ 論理の基本を知っておこう


1つの命題(結論)は、必ず2つ以上のサブ・命題(要因)でサポートされるため、論理は、底辺にいくほど広いピラミッド状に汲み上げられる。


5つの基本ルール


●ルール1 論理の基本単位は、主語と述語からなる命題である。


 例)山は(主語)高い(述語)


   山、高い=意味を持つことば(概念)、概念は意味を持っているが、単独では主張にならない。

 

 概念と命題……意味のあることば(単語)を概念コンセプト

        主語・述語のある1つのまとまりのある主張(通例、真偽の値をもつ)を命題proposition〈定義・主張・命題〉という。



例)酔って夜中に帰ってきたから、あなたは私を愛していないのでしょう。


2つの命題

「あなたは酔って帰ってきた」→主張の裏づけ・理由

「あなたは私を愛していない」→主張したい内容・結論



●ルール2 命題をピラミッド型に組み立てる


演繹するdeduce(正しい前提から推論して結論を導く)演繹deduction

「一般論」から「個別論」へ


帰納するinduce(複数の事象から結論を誘導する)帰納induction

「個別論」から「一般論」へ


例)○演繹の証明:「ソクラテスは死ぬか」


大前提「人は死ぬべきものである」

小前提(一般論を個別論に適応するカギとなる情報)「ソクラテスは人間である」

結論「ソクラテスは死ぬ」

・どちらの前提も正しければ、結論は正しい


 ○帰納の証明:「人は必ず死ぬ」


 たくさんの事実から、共通の命題や法則を導き出す。



●ルール3 命題の上下関係を考える


 演繹:要素・要因(大前提・小前提)が下で、総合・結果(個別論=主張したい命題)が上


 帰納:要素・要因(個別論)が下で、総合・結果(一般論=主張したい命題)が上



●ルール4 上位の命題を支える下位の命題は、モレなく重複なく構成する〈水平関係〉


 前提に証明モレがあると、間違った結論に導かれる。

 重複をはぶき、論理をすっきりさせる。



●ルール5 最下部の命題は、事実か、誰もが納得する蓋然(がいぜん)性の高い命題であること。  蓋然性……確からしさの度合い


 論理の底の底には疑いようのない“事実”があるはずだ。



・コラム 順・逆・裏・対偶


「逆は必ずしも真ならず」

順:人間は、動物である

逆:動物は人間である (主語・述語逆転)

裏:人間でなければ動物でない(主語・述語ともに否定)

対偶:動物でなければ、人間でない(逆の否定)

「逆と裏は正しくないが、対偶は正しい」


「AはBである」と言うとき「A=B」と「AはBに含まれる」という場合がある。

上の例は、大小関係(「AはBに含まれる」)、同等関係((イコール)で結ばれる関係)の場合は「順・逆・裏・対偶のすべては真」になる。




 まとめてると読み進められないので、基本だけ。当たり前のこと書いてるだけなんだけど、すっきり。

 違和感だとか、もやもやするのって、単純な論理矛盾や、大前提が大前提になりえない妄想的思い込みだったりで、「沿っていない」ことがもうストレスになったりするのかな、とも。小さい子との会話ってそんなの多い。





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