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「ファンタジーを読む」(精神分析)
河合隼雄著
ファンタジー文学は空想への逃避ではなく、時に現実への挑戦ですらある。それは妄想ともつくり話とも違う。すぐれたファンタジー文学は、読み手自身のファンタジーを呼び起こし、何らかの課題をもって読み手に挑戦してくる――。心理療法家が、ストー、ゴッデン、リンドグレーン、ギャリコ、ピアス、ノートン、マーヒー、ル=グウィンを読む。(解説=河合俊雄)(全6冊)
「ファンタジーはそれ自身の自律性をもって」わきでるもの。「頭で考えだしたものはつくり話」。つくり話の商業的価値は認めるものの著者の興味の外。ここで取り上げられている作品、2編しか知らない。しかも読んでない。
読み終わった。最後の「ゲド戦記」解説、これを読むためにこの本を買ったのかと思えるほど、はらりと幕を払えた気分。すっきり。紹介されている本は順番に読みたい。




