表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
98/131

98話 希望は地道に





続けて、こんばんは。五樹です。二回連続のアップロードで、申し訳ありません。



僕は、この子を救える方法など、ずっと前から分かっていました。桔梗も言っていました。


世の中には、生きている事ですでに苦痛を目いっぱい背負ってしまう人が居るんです。


幼い頃から暴力に晒されて、人間全員への恐怖を抱え、感覚や価値観を捻じ曲げに捻じ曲げられたため俗世に馴染めなくなり、毎日を苦痛に思うしか出来ない人が。そんな人を救える方法は、そう多くありません。



時子は、「眠る」と言いました。もちろん人格が統合されれば、また時子の自意識は目覚めます。でも、もし主人格である時の「弱々しい時子」を救ってやりたいなら、初めから、眠らせておいてやれば良かったのかもしれません。



「弱々しい時子」は、追い詰められた時、ある映画の主人公を思い描きます。前にこの小説でも話したと思います。


母親に捨てられて僧院で育ち、物置で見た聖像にパンとワインを供えていたら、「母の居る天国へ連れて行ってやる」とキリストに連れられて行った、幼きマルセリーノ。


時子は、「マルセリーノがうらやましい」と言います。時子にとって、母親との和解と、天国へ至る道が一気に来れば、願ったり叶ったりなのでしょう。



人は、絶望を前にしてどのように自分を支えてやったらいいと思いますか。それは、やけっぱちでない形で、のびのびと、満足ゆくまで好きな事をする事です。そして、きちんと眠り、美味と感じる物を充分に食べる。これが揃って初めて、人は自由だと言えます。


僕は諦めてはなりません。この子が諦めてしまったなら、なおさらです。



いつも読んで下さって、有難うございます。今後とも、どうぞよろしくお願いします。それでは、また。





つづく

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ