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49話 悠君の大冒険、再び





こんばんは、五樹です。今回は大きめのトピックスがありました。



今日は、日中から不安定で、昼過ぎまで眠っていた時子が目覚め、彼女は家に一人なのを寂しがって、叔母に電話をしていました。


その電話を切ってからが、本日の話題です。



「ん…あ」


時子が眠り、目が覚めたのは、「悠」でした。


悠は、時子の寂しさと繋がっています。特に、「家に一人きりで居る」という状況に、悠は耐えられません。今回はそういう理由で目を覚まさせられたのだと思います。


かなり前に書いた「悠君の大冒険」という話で、悠がスマートフォンの操作をしてしまったという話をしたと思います。


今回目を覚ました悠は、なんと、前回よりもスマートフォンを操作する勘が鋭くなっていました。多分、子供なりに、吸収のスピードがとても速いんでしょう。


悠が今回タップした物は、一番目立つ場所にあるTwitterのアイコンと、LINEアプリケーションから来た通知でした。


大変困るのですが、悠がツイートに書いた主な内容と、LINEでの会話の様子を並べてみましょう。入力はほとんど平仮名でしたが、分かりづらくなってしまうので、漢字表記に直します。



まずはTwitter。


“これ知ってる。何か書いていいんだよね?友だちとお喋り出来るの?”


“おうちに一人は良くないよ。かにぱん一人で食べてたの覚えてる。パパは帰って来ないし、ママは知らない人と結婚した”



次はLINEです。


“時子ちゃんの、友だちの方ですか?”


“今時子ちゃんは寝ていると思うので、伝えておきます!”



悠が明確に記憶として持っているのは一人の食事の寂しい風景で、それは強いショックとなって残ったのか、悠は出てくる度に、「おうちにひとりはよくないよ」と繰り返しています。


でも、誰かが構ってやれば、悠は、時子本人以上に素直に喜んでいます。


今晩、Twitterに悠が現れたのは時子も後になって見つけたし、先程まで時子は混乱して、叔母に電話でその話をしていました。


叔母は、悠について話す時子を、動じずに一つ一つ慰めてくれました。それから悠について、「人が周りに居る時に出てくれば構ってもらえるからいいのにね」とまで言っていました。


LINEの知人も、元々僕達の事情を知っていたので、特に驚かずに対応してくれました。その後に目覚めて知人に謝った時子を、慰めてもくれたのです。「新しい人に逢えて楽しかったよ」と言って。



時子の周りには、時子にとても優しくしてくれる人がたくさん居ます。


それでも彼女は、過去に負った傷が強く鮮明に蘇る“フラッシュバック”に苦しめられていて、それを鈍らせるため、感覚そのものを閉じています。


彼女が今晩、周囲からの励ましを実感出来たかというと、首を振らざるを得ません。


時子にとっては、「別人格に生活を奪われている」という危機感の方が、ずっと大きかったでしょう。


でも、時子の身に起きている事は、「良い」「悪い」と測る物ではないという事だけは言っておきます。


交代人格達は、「自分達を生む原因となった傷を思い出してくれ」とアピールをしているだけです。それを汲んで、時子が自分の過去の痛みを癒してやればいい。


本人は混乱するでしょうが、耐えて欲しいと思います。



今晩はこの辺で。お読み下さいまして、有難うございます。またお読み頂けると有難いです。それでは、また。





つづく

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