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劣等国の士官候補生 2

説明ばかりで戦闘の場面で区切る予定が戦闘まで進みませんでした。

次話で拿捕……します。

皇紀二八七四年(西暦2114年)

新暦(宇宙暦)九八年 二〇二/三六五日(七月二十日)(※1) 水曜日(※2)

護衛艦(フリゲート)「竹」



 この日、一応地球における祝祭日の大半を引き継いだ日本人にとっての世間、というか、標準歴に従って生活している日本人にとっては祝日であったが、戦闘航海中の護衛艦(フリゲート)「竹」の乗員にとってはなんの意味も無い(事に成っている)別世界(陸の上)のお話であった。

 因みに、この世界が前世界とどの程度「同じ」であるかすらわからない為、海の日などと言っても「この世界の地球」に海があるかどうかすら謎――既に日本が存在するか否かなどという次元の問題ですらない――であったりもする。

 なにはともあれ、士官候補生としての日常がどうなる訳でもなく、本当に意味があるのか否かすらわからない「任務」に追われる毎日である。

 問題があるとするなら、一〇日間程で終わると予想されていた不審船の追跡が一四日間、既に二週間にも及んでいる事が艦内の雰囲気を澱ませ、正規の指揮系統から外れた存在で且つ最も若年である二人の士官候補生への風当たりが少々冷たくなっている事だろうか?

 総員六〇名前後でしかない護衛艦(フリゲート)であるから、逆に親身になって面倒を見てくれる者達も多いし、この一〇日間ほどで――簿記三級の試験勉強を見てくれている関係から――非常に仲良く(兄貴分と)なった鈴木少尉(主計長)も居る為、崇も晶も「なんとなく空気が悪いなぁ?」程度で済んでいる。

 何より不審船が切り捨てた大量の物体を標的に、久しぶりの実弾射撃訓練に参加出来た事が大きい。

 なにしろ高度な射撃管制系の支援はあるにせよ、射撃装置の指示に従って砲門を操作して引き金を引くのは人間――技術階位云々の問題ではなく、この世界にもアシモフのロボット三原則そっくりの規約が存在しているため全自動の殺人ロボット兵器等は作れず、最終的には知的種族が直に攻撃の指示を出す必要があった――なのだ。

 戦闘服(宇宙服)を着込んで船舷の銃座に座って銃把を操作し、指示された目標に向かって照準を合わせて引き金を引く。

 化学反応によってプラズマと電気を発生させて弾体を発射する電磁加速砲(サーマルガン)であるから、射撃時の反動はかなり大きい。

 引き金を引く度に各銃座に四本、四連装砲塔の一本一本が凄まじい勢いで後退しながら宇宙空間にプラズマの閃光を閃かせ、全長二〇センチメートル近い薬莢を吐き出して撃殻受け(カートキャッチャー)の中に転がる。

 音は聞こえないが銃座を震わすその振動は、そんな実弾射撃でしか味わえないものなのだ。

 しかも赤く着色された着弾観測用のレーザー光で弾体の飛翔経路――プラズマ化した物質が照らし出される――が浮かび上がり、命中すれば数秒遅れで小さな閃光が発生する。

 誰かの命を奪う訳でも無ければ反撃の危険も無い、まるでゲームの様な訓練だった。

 しかもストレス発散の意味もあったのだろう、砲術以外の者達まで参加してのお祭り騒ぎであったのだ。

 晶が少々興奮気味であったのも無理は無い。


「鈴木少尉、昨夜はお楽しみでしたね?」

「ぶっ飛ばすぞコノヤロウ」


 だがこれは少々失敗だったといえる。

 眼の下に隈を作った鈴木少尉に小突かれる晶。

 鈴木少尉は射撃訓練には参加していなかったし、護衛艦(フリゲート)と言えども男女比は四対一程度であるから、そうした部分で「お楽しみ」になれる士官(個室があるのは士官以上。個室無しで頑張る強者が存在しない訳ではない)も存在しているが、鈴木少尉が眼の下に隈を作った原因は不審船である。

 件の不審船、なんと移乗攻撃用の強襲連結器(チューブ)だの与圧可能な予備格納庫だのといった重量物を切り捨てて、燃料タンクが空になる勢い――実際に空になったタンクまで切り捨てている――で断続的に加速し続けていたのだ。

 高々六〇〇トン程の小型船とは言え、質量が小さい分だけ推重比は大きくなる。

 突然の形振り構わぬ加速であったが民間船と軍用艦艇(「軍艦」と呼ばれるのは駆逐艦以上)では機関の出力(比推力)が違い過ぎる為、中里少佐(艦長)も最初は鷹揚に構えていたのだ。

 が、件の不審船が切り離し可能なほぼ全ての重量物を切り捨てた上、加速の状況から予想よりも遥かに大きな出力の機関を搭載している事が判明してから様子が変わっていたのである。

 確かに海賊行為は縛り首であるが、指名手配がある船でも無ければ実際に海賊行為を行ったわけでも無い現状で、高価な強襲連結器(チューブ)だの与圧格納庫だのまで投棄して逃げる意味がわからなかったのだ。

 貧乏だから武力をもって財貨を奪う、という通常の海賊とは思えなかったのである。

 海賊と言えば連結器すら通常はお手製の簡素な物であったし、与圧可能な格納庫など一般商船でも珍しい。

 向かっているのが第五惑星(※3)のL1、通称「サルガッソー」――地球人が技術レベルを落す以前、小さめの惑星サイズはある巨大な星系防衛施設(銀河文明の技術が使えなくなった事で放棄された)で、公表された概念図から通称「イゼルローン要塞」と呼ばれたそれを建設する為、銀河文明の技術を存分に利用してかき集めた膨大な量の小惑星が密集している(当然現在は徐々に拡散しつつある)――の無法地帯で間違いなかったが、どうやって停船するつもりなのかはわからない。

 六日前までの加速と軌道を想定して出発した海兵隊の警備艦(コルベット)も予想が完全に外れてしまった為、さっさと加速して第三惑星経由のボーマン軌道に移ってしまっている。

 そして追跡中の竹としても、同じ加速があと二日続けばサルガッソーに接近し過ぎる事になる。

 そうなったら余程に上手く燃料を使っても、護衛艦(フリゲート)竹ではどこぞの重力圏なり浮標識(ブイ)を利用したとしても、帰還まで年単位の軌道を取らざるを得ないのだ。

 宇宙船の生命維持装置は船内の有機物の全てをほぼ一〇〇パーセントの効率でリサイクル可能であったから、壊れさえしなければ年単位の航海も余裕で熟す実力があったが、誰も好き好んでリサイクル食品一辺倒の食事など食べたいとは思わない。

 鈴木少尉が徹夜したのも、あと二日加速が続いた場合の生鮮食料品その他の消費と生産計画の見直しが必要だったからである。


「吉田(晶)。お前には今後三年間ブロッコリーもレタスも無しだ」

「は?! なぜ?! っていうか三年ってどういう事?!」


 あと二日どころか、仮にあと四日加速が続いて、且つ司令部から不審船の追跡続行命令が出された場合、最長三年の長大なボーマン軌道を利用する羽目になるのだ。


「――鈴木少尉、それじゃ追跡続行なんですか?」

「未だわからんらしい。副長も頭を抱えてた」

「どういう事?」

「不審船があり得ないくらい加速を続けてるだろう?」

「そう言えば木下少尉も言ってた。こっそり銀河文明の機関でも載せてるんじゃないかって」


 木下特務少尉は護衛艦(フリゲート)乗り数十年の超々ベテラン船員で、昇給や手当てやその他色々合わせると、恐らく中里艦長よりも高給取りになるのではないかと言う竹の名物甲板長である。

 なぜか晶を気に入って、孫の様に(見た目は三十代前半だが地球時代を知っている世代であり、夜叉孫が数十人もいる)可愛がっている。


「……その可能性は検討済みだ。もしそうなったら、俺達は当分の間は海の上(宇宙空間)だ。覚悟しておくんだな?」

「マジっすか……!」

「マジだ」

「――畜生! 華の十七歳が丸々護衛艦(フリゲート)の中で終わるのかよ?!」

「煩いよ! 騒ぐなよ晶! まだ決まったわけじゃないだろ?!」


 その通り。

 未だ決まった訳では無かったし、実際この会話をしている時点で件の不審船は加速を停止している。

 船体を取り巻く様に数本あった燃料タンクは既に残り二つしか無い。

 尚、これで減速したところで停船は不可能である。

 最低限の生命維持関連設備や蓄電系に武装まで切り捨てて、タンクの燃料が尽きるまで数時間に及ぶ数G環境に耐えながら操船し、漸く小型の脱出艇でなんとかサルガッソーの何れかの小惑星に辿り着ければ良いというレベルだ。

 要するに不審船には、六〇〇トン級の武装商船よりも貴重で価値が高くて失う訳にはいかない、日本海軍、いや、日本国政府に知られてはならない「誰か(或いは「何か」)」が乗っているのだろう。

 艦長の中里と副長の古屋はそう判断していた。

 そしてこの結果が星系司令部に伝われば、恐らく中里と古屋の予想と同じ判断を下すはずであった。

 つまり何がどうあろうと必ず拿捕する様に指示されるであろう、という事である。

 その能力は十分過ぎる程にあったが、問題はその結果である。

 三年以上の長期航海という最悪の一歩手前で踏みとどまる事が出来たのは良かったが、現在の燃料と軌道――第五惑星とその衛星を利用したスイング・バイで減速と方向転換の予定――でも、やはり六ヶ月から七ヶ月程の航海になる。

 

「ほんの半年、の予定がどんどん伸びて、今度は三年って、ホント、一体なんなんだよコレ……」

「諦めろ」

「晶だけに」

「諦めきれねーの! つーか鈴木少尉もそれ全然上手いこと言って無いし! 全然つまんねーし! 座布団貰うし!」


 と、そんなどうでもいい朝食の一時(ひととき)ももう直ぐ終わりである。

 士官候補生たるもの五分前行動の更に三分前行動は当然なのだ。

 食後のデザートと飲み物を取りに立つ為のジャンケンをしようとした崇だったが、いつもなら何が見えるのか手の甲を指で押して出す手を考えるはずの晶がそのまま席を立つ。


「――晶が行ってくれるのか?」

「なんとなく。今日は嫌な予感がするんだよ。それに崇に取りに行かせると悪運まで持って来そうだからな」


 晶の言い草には少々苛つかせられた崇であったが、この所負け続きだったので何も言わない。


「わかった。じゃあ――」

「アールグレイ、ホット、だろ?」

「いや、コーヒーでいい」

「なんでだよ?!」

「アレは自分で言うから良いんだよ」

「相変わらず意味がわかんねーんだよっ?!」

「知りたいか?」

「うっせっ! コーヒーな?! 鈴木少尉はどうしますか? ――鈴木少尉?」


 ついでだから、と、鈴木少尉の分も聞いた晶であったが、どうやら何処かから指令が飛んで来ているらしい。

 右手で耳を抑えている。

 視線を動かさない様に中空を見つめている様子からして、網膜に展開された映像――眼球内に常駐している微小機械機械で表示する――情報を見ているのだ。


「――吉田ぁ、お前の嫌な予感は当たったぞ」


 通信を終えた鈴木少尉が立ち上がる。


「追跡続行だ。しかも全力で――」

「はぁっ?!」

「げぇ……」

「――ただし総司令部が補給船を出し(インターセプト)てくれるらしい」


 そう言ってニヤリと笑う鈴木少尉。


「どうやら海軍の上の連中はコイツを相当の厄介事だと判断してるらしいぞ?」


 それは鈴木少尉の予想に過ぎなかったが事実でもあった。

 実は不審船の出没が頻発していたのだ。

 何処かの誰かがサルガッソーで造船所を始めたらしく、しかも不審船の大半は初期加速と減速にレーザー推進を利用していたのである。

 恐らく攻撃にも使用可能であろうレーザー推進装置が使えるのは脅威であったし、なにより自前の造船施設、特に核融合炉や核融合推進装置の建造に必要な技術が無いからこそ放置されていたサルガッソーの無法地帯が、一気に星系全体の安全保障問題になってしまったのだから。

 ついでに第四惑星系(※3)のL4植民衛星群から姿を消した警備艦(コルベット)もサルガッソーにいるらしい事が判明していた。


「厄介事?」

「たぶんサルガッソーの中華系、恐らく漢民族が独立を計画しているんだろう」

「またですか……だからここは第一日系植民星系(・・・・・)だっての……なんでそれくらいの事がわからないんでしょうねぇ……?」

「馬鹿じゃねーの? 独立したけりゃ自前の植民星系を手に入れろよなぁ?」

「奴隷階級を復活させた連中(※4)に何を言っても無駄だろうさ」


 鈴木少尉の台詞に溜息が漏れた。


「あ、でも、補給船とランデブーが出来るなら――」

「帰還は早まる?」

「おお、そうそう。燃料を気にしないで良いからな。明日から食料制限が必要になるはずだったのに、生鮮食料品まで補給出来るらしいから俺チョーラッキー」

「す、鈴木主計長殿、それは、もしかして甘味についてでもありますか……?」

「うむ。吉田候補生。その通りである!」 


 鈴木少尉の大仰な台詞に「おおっ!」と喜びの声を上げる晶。


「俺はそろそろサラダが食いたい」

「へっ、草食動物め、そんなに草が食いたきゃ葦原高原にでも行きやがれ!」


 葦原高原は日本国――この時代、一般的に日本国といえば第一日系植民星系の第三惑星「瑞穂」の事だ――の有名な観光地である。

 なんでも地球のモンゴルかシベリアの様な、広大な草原地帯が広がっているらしい。


「お前はもっと草を食えよ肉食動物」

「レバー食えば良いの! 時代はレバーだよレバー!」

「……草食でも肉食でも良いけどな? 生鮮食料品以外は肉も野菜もレプリケーターで作ってるのは知ってるんだよな?」


 流石は主計長である。


「え? 当たり前じゃないですか?」

「生鮮食料品ってレプリケーターで作らずにどうやって作るんですか?」


 答えた士官候補生達も流石であった。


「……これだから宇宙育ちは……」




注 「第一日系植民星系」の名称について

 正式な名称を決定する前にグダグダになってしまった上に、別の名称を付けようとすると中華系(中華市民連合共和国)や朝鮮系(大韓民主共和国)が「日系の名称は許せない!(意訳)」と文句を付けてくる上、他の地球系国家が便乗して茶々を入れてくる為、結局なし崩し的に「第一日系植民星系」のままとなっている。

 恐らく次の植民星系を手に入れても同じ命名基準になると思われる。

 尚、第一日系植民星系のハビタブルゾーンに存在する第三惑星は、惑星「瑞穂」である。

 ただし現状では基本的に恒星は「太陽」と呼ばれ、各惑星は第一惑星とか第二惑星とか呼ばれているし、惑星瑞穂以外は割拠している各国の名前で呼ばれる事が多い。

 日本以外の国では「N1‐3(エヌワン・スリー)(「N」は「日系」のN。第一日系植民星系の意味。「スリー」は第三惑星)」や「N1‐5‐8エヌワン・ファイブ・エイト(第一日系植民星系の第五惑星の八番目の衛星の意)」などと呼ばれる。



※1 宇宙では「月」の単位は使われておらず(月が無いから)一日から三六五日までの単位で利用されている。

地上においては各惑星の公転周期に合わせた「月」が使用されている場合もある。

植民用人工衛星では通常地球の歴が使われている。


※2 新暦にはうるう年もうるう月も無い為、新暦元年とされた西暦2016年以降は全て三六五日。

西暦には殆ど意味が無くなってしまった為、日本では皇紀が復活している。



※3 「第一日系植民星系」の第一から第四、第九から第十一惑星が岩石惑星。第五から第八と第十二惑星がガスジャイアントになり、第四惑星と第五惑星の間に小惑星帯が存在している。

 恒星が天照、岩石惑星は日本の異称、五つのガスジャイアントは天孫降臨で天照が遣わした五神。

 小惑星帯の玉垣は神域を囲う柵。

 以下、「惑星」と「惑星系」の違いは衛星の有無になります。


 恒星 天照

 第一惑星 日ノ本

 第一惑星は資源地帯として共有化。衛星は無い。

 第二惑星 秋津

 第二惑星系には地球には存在しなかった国家や集団の地下都市やドーム都市と、そこから発展した植民衛星群が存在している。大気が殆ど無く、テラフォーミングには適さない。

 第三惑星 瑞穂

 第三惑星系は日本国。テラフォーミング済み。

 第四惑星 大八洲

 第三惑星と第四惑星は、この星系のハビタブルゾーンに存在している。また第四惑星系には地球に存在した国家の後継国が割拠している。テラフォーミング中。現状は地下都市やドーム都市、更には無数の植民衛星群から成る。一部の国家はクローン技術を用いてまで人口を増加させている。

 小惑星帯 玉垣

 第四惑星系と第五惑星系の間には小惑星帯が存在しており、資源地帯として共有化している。

 第五惑星 天児屋命(あめのこやね)

 第五惑星系。二〇近い大小の衛星に、無数の小惑星から成る。資源地帯として共有化。

 第六惑星 太玉命(ふとだま)

 第六惑星系以遠の惑星及び惑星系については、学術目的の利用と探査以外は許可されていない。

 第七惑星系 天鈿女命(あめのうずめ)

 第八惑星系 石凝姥命(いしこりどめ)

 第九惑星 扶桑

 第十惑星 大和

 第十一惑星 豊葦原

 第十二惑星系 玉屋命(たまのや)


 因みに「共有化」と言っても所有権が日本国にある上採掘権は入札であるから、日本国と日系企業の寡占状態になっている。

 なお、加速と減速で無料のガスジャイアントという巨大重力圏を利用可能な為、小惑星帯よりも遠い第五惑星系の方が発展している。

 また第五惑星系のL1は事実上小惑星帯に属している事から、接近して減速する為の燃料に加えて、L1から離れる為の燃料も最初から持っていくか、帆船を利用する事になる。

 浅い海(重力圏として弱い)である小惑星帯には、マスドライバーが設置された鉱山衛星が多い。


 ※4 第四惑星系のL4には中華系、漢民族系の植民衛星群が存在しており、クローン技術と人工知能を利用した奴隷階級が存在している。

 肉体的には人類であるため子供も産めるし子供を作る事も可能だが、事実上の二級市民扱いとなっている。

 独立騒ぎを起こしたのは彼らであるが、あっさりと鎮圧されている。

 各国からの批難を受けているが、「協約違反ではない」事を理由に突っぱねている。

 何故か韓国、朝鮮民族系の植民衛星群も中華系に追従している。

 他国を遥かに超える爆発的な人口増加率を誇っているが、利用可能であるのが安価な小惑星帯の資源衛星ばかりである為、植民衛星の建造が追いついておらず年々環境が悪化している。

 ただし体内常駐型の微小機械によって健康被害は発生しないし、人口が増加してもリサイクル技術が高い為に食料問題は大きくならない。

 






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