プロローグ4:『エルドラド』探求記 第5巻 (一部抜粋)
・・・よって、この世界で起こっている災厄はとある存在の意思によるものである。ここではその存在を『神』と呼ぶ事にしよう。神にどんな目的があるかは分からない。ただひとつだけ確かなのは、神には世界の運命を左右するほどの力があり、その力によって今の混乱が生まれているということである。この執筆時点で、既に世界の混乱は数百年に渡って続いているが、恐らくそれはこれから先も変わらず続いていくだろう。それから●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●(紙が汚れていて読むことができない)
・・・この本を読んだ者へ。私の研究は完成した。世界の混乱の謎を研究していた私は神の存在を知った。つまり、その存在がある限り我々の努力では何も変えることはできないのだ。しかし、同時に解決策も見つかった。即ち、神を殺すことである。そして私はそのために研究を重ね、ついにある魔法の開発に成功した。『神を降ろす魔法』である。神とは特殊な存在だ。この世界と最も密接な関係を有しておきながら、ほかの誰よりも遠い場所にいる。それは、そんな異なる世界に存在する神を、この世界に引きずり下ろすための魔法である。これを開発するにあたって●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●(ページが破れて読むことができない)
・・・発動条件は、竜王達が持つとされる7つの宝玉。それから2000億マージアの魔力。更に発動者には『屍の山を築く者』の称号が必要とされる。そもそも称号とは一定の行動を実行した時に獲得できるものだが・・・・・・
・・・私には実行する勇気がない。何度も言うが、神という存在は一切が謎に包まれている。私の予想では、その存在自体が、世界の重要な部分に関わってくるのだ。そのため、仮に神を殺した時どんな恐ろしいことが起こるか分からない。私にはできない。勇気がないのだ。この事実も公表しない。もしこの本を読む者がいたなら、私の言いたいことはただ一つ。
判断は君に任せる。
それから●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
(赤黒いシミで汚れていて読むことができない)