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航空機搭載潜水艦伊400最後の出撃  作者: 飛龍 信濃
潜水艦隊の意地 重巡インディアナポリスとの戦い
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第82話潜水艦隊の意地⑥

前回は、暴走してました

一撃で重巡級の艦を沈めえる魚雷に狙われてるとは、思いもよっていない重巡インディアナポリス艦上は、戦場の緊張感というものが無かった。

まあ、仕方ないだろう。彼らにはレーダーというエレクトロニクス技術の結晶があった。

だが、今の季節は夏でありなおかつ間の現在位置は赤道に近い位置にあったため、夜とはいえども暑かった。

運が悪いことにインディアナポリスには、クーラーが設置されておらず扇風機もレーダー作動中は、ノイズの原因になるため、止めなければいけなかった。

今インディアナポリスでは、扇風機を回しておりレーダーはノイズが出てしまうため、付けられてはいたが、そのノイズのなかに伊58の潜望鏡の反射波が、紛れてしまっていたのだ。

またレーダー員も暑さで参っており、集中力が切れていた。そのため注意深く見ていれば分かったであろう、ノイズと潜望鏡の反射波の違いが分からなかったのだ。

確かに今までは、レーダーを使用するときは静電気によって、ノイズが入る為に扇風機の使用を止めていた。しかし今日はいや、この頃は敵である日本海軍が弱体化したために接敵する機会がなく、誰も気にしなくなっていたのだ。

やはり人間、居心地のいい場所がいいに決まってるのである。 しかも危険がないと思っているのなら尚更だった。

この判断が、戦時中だというのに敵はいないと判断したツケが、この後インディアナポリスに襲ってくるとは、誰も思っていない。

いや、一面では、彼らの考えもあっている。日本海軍の水上部隊は確かに壊滅していたからだ。しかし、未だに特攻を仕掛けている航空隊、そして回天や九五式魚雷を駆使して戦う潜水艦隊は未だに、戦力を保持していたのだ。

そして彼らは、潜水艦の脅威がここまで来るとは思っていなかったのである。

だから、乙字航行も行っていなかった。

「沖縄ではまだ、特攻機による被害が出てるそうですね。」

「ああ、特攻機との死闘が毎日と言っていいほど繰り広げられてるらしいからな。それがどうした?」

「ただ、そこと比べて我が艦は平和だなと思っただけです。」

「確かにそうだが、今はジャップの本土とチャイナでしか戦いは起こってないぞ。ナチの奴らも5月に降伏したしな。

我が軍はインペリアルネイビィを本土近海に閉じ込めてるんだ。平和じゃないはずがないだろう。」

「平和と言うより、平穏とでもいいましょうか。最近までここが激戦区だったとは思えませんよ。」

「レイテ沖海戦か?」

彼らはちょうどレイテ島に向かっているのだ。

「はい。我々が勝利を確定させた海戦です。」

「そうだな。もう我々を遮るものはない。」

「その通りですよ。」

彼らは、敵は壊滅したものだと確信し、慢心してしまっていた。

艦長が、この調子で話しているのだから、空気が緩んでしまうのも仕方ないだろう。

これが、いい感じに緊張を持たせるのなら効果があるが、逆効果だった。


「あれは、完全に油断してるか、戦場ボケしてるな。」

伊58艦長橋本中佐が、潜望鏡を覗き込みながら言った。もちろん電探で探知される恐れもあったが、対潜水艦運動を行っていないのだから、レーダー員も油断しており、見逃すだろうという期待と距離がまだあることから、そこまで神経質にはなっていなかった。

その事は、伊58にとっては好都合だった。なんせ、いくら潜望鏡で索敵しても発見される恐れが少ないのである。

だからしっかりと敵艦の方位や速力を計ることが出来たのである。

「 潜望鏡おろせ。聴音、怪しい動きがあればすぐ報告しろ。」

「了解しました艦長。」

「乗員に次ぐ、本艦はこれより敵アイダホ級戦艦とみられる敵艦を雷撃する。くれぐれも静粛にな。」

橋本中佐は、乗員の士気を高めると同時に、敵艦に察知されない様に大声を出さないよう、釘を刺していた。

そうしなければ、大声を出す危険があるのもどうかと思うが、危険は確実に無くすに越したことはないから、艦長は正しいと言える。

特に音を立てるだけでも沈められる危険がある、潜水艦なら尚更だった。

「艦長、敵艦は以前変わらず航行してます。」

聴音手が伝える。

「分かった。あとは必要最低限の報告に止めよ。」

「分かりました。」

伊58には当然というべきだが、気を抜いている者はなく、空気もいい感じにピリッとしていた。

やはり艦長の態度次第で、乗員の態度も変わるのである。

特に艦長と乗員の距離が近い、駆逐艦や潜水艦ではそれが顕著であった。

だからこそ、うまく乗員に信頼された艦長が率いる艦は、士気も高く戦果を上げるものだった。

それが、乗員の信頼を勝ち取れなければ、艦の持つ性能を生かせずに沈んでしまうことが多かった。

いかに、艦長と乗員の関係性が重要か分かるだろう。

結局艦の性能を生かすも、殺すも人次第なのである。

その頃艦首部の発射管室では、伊58の主武装である、九五式魚雷の点検が入念にかつ丁寧に行われていた。

いくら良いところから、魚雷を放っても、魚雷が炸裂しなければ意味がないのである。

第82話完

まだこれ続きます

まだまだ終わらん!

まあこれは、伊400に関係ない話を入れまくってるからなんだが・・

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