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航空機搭載潜水艦伊400最後の出撃  作者: 飛龍 信濃
潜水艦隊の意地 重巡インディアナポリスとの戦い
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79/112

第78話潜水艦隊の意地②

インディアナポリスの話です

「見張り、油断するなよ。」

そう言いつつもかれは、まあ敵は来ないだろうな、と思っていた。

そのため、インディアナポリスはジグザグ航行を行っていなかった。

「艦長、この任務も終わりますね。」

「そうだな。まあ、無事に帰れるし、最前線にいるは出ていないしな。」

「そうですね。輸送船ならともかくインディアナポリスが潜水艦にやられるとは思えません。」

「それにもうここは、奴らの海じゃ無い。潜水艦だとしても、やって来れんよ。」

「こんな楽な任務があるとは、思いませんでしたよ。」

「ただ、運んだのは軍の機密兵器だったから、責任という面では大きいぞ。」

「そうかもしれませんが、荷物を運ぶただそれだけだったじゃないですか。」

彼らは今が戦時だということを忘れているかのような、雰囲気だった。

「この任務も、さっき貴官が言ったようにもう終わるよ。愚痴を履く必要は無いのではないか?」

「別にはいたっていいじゃないですか。それに、戦争ももう終わる、じゃないですか?あの兵器は戦争を終わらせる威力があると、聞いたじゃないですか。」

「そうだったな。どの道、危険な任務ではないぞ?」

「そうですが、敵艦と戦わずして終わってしまうのも、何か嫌なんですよ。」

「言いたいことはわかるが、下手したら死ぬぞ?だっったら、地味でも安全な作戦の方が良いではないか。確かに、最近ないからわからなくも無いが、終戦直前のこの時期に死ぬのは、無駄死にではないか。」

「艦長の言う通りかもしれませんが、それでも砲撃戦をやりたいじゃないですか。今までやったのは、輸送船を砲撃した程度じゃないですか?後は防空戦闘だけではないですか。」

「確かにそうかもしれんが、今更死地に飛び込む気はないよ。第1もう敵の水上艦艇はほとんど機動部隊が、沈めてしまったではないか 。」

「ですが、駆逐艦はまだ残ってますし、巡洋艦だってまだ何隻かいるみたいじゃないですか。」

マクベイ大佐は、ここで副長がヨコスカに居るという敵の象徴である、ナガトを出さなかったことら、勝ち目が無い敵には突っ込む気はないということか。

強大な敵に突っ込むほど、そこまで愚かではないという事か。

と副長の事を評価していた。

だが所詮は重巡だそこまで圧倒的な戦いは挑めないだろうな。敵は空母と戦艦以外の主要な戦闘艦艇には、魚雷を積んでいるからな。

しかも敵の魚雷の性能は、我が方の物を大きく上回っているというではないか。

これでは、いくら重巡の方が主砲の射程距離が長いとはいえ、相討ちにされる可能性もあるではないか。

「今は、無事に生き残ることを考えるべきではないかね?死に急ぐ必要はあるまい。」

「誰も死に急ぐとは言ってません。ただ、砲撃戦をやってみたいと言っただけですよ。まあ駆逐艦程度なら、無傷で退けられると思いますが。」

「だが敵は、見えない魚雷を撃ってくるぞ?炸薬量も多いらしいから、下手したらこちらがやられるぞ。」

「いや、敵の魚雷が届かないところから、アウトレンジすればいいんですよ。そうすればこちらの砲撃精度は落ちますが、敵の主砲も当たらなくなります。」

「そうとは言っても、敵の魚雷は戦艦の主砲並みの射程を持ってるんだ。そこまで離れてしまったら、敵艦を見つけられないではないか。」

レーダーがあるためそんな事はないが、砲弾を当てられないことに変わりは無い。

重巡の主砲にそんな射程距離は、無いからだ。

その距離だと、戦艦の主砲でも当てるのは難しいだろう。

そも分魚雷の命中精度も落ちるから、条件は変わらないが。

「ならば、敵に魚雷を打たせる間も無く撃沈してしまえば良いのです。」

「それができれば、そんなに苦労しないだろう。確かに、10000とか8000まで近づいてきたら、命中精度は上がるが、敵は魚雷を放ってしまうだろう?」

「その魚雷を避けてしまえば、良いのではないですか?」

「そうかもしれんが、100&の保証はない。あくまで確率論に過ぎんよ。相手が魚雷を持っている限り、勝率は3割といったところだろう。」

「何でこんなに低いんですか?」

「相打ちもしくは、引き分けが4割だ。」

「こちらは、重巡ですよ?」

「だとしても、敵の魚雷をあなどるわけにもいかんし、あくまで昼間の場合だ。夜間なら、ほとんど負けないと思うぞ。」

「ですが相手は、夜戦を好んでやる奴らですよ?ソロモン海では、何度も苦渋を舐めさせられているんですよ?」

「あくまで、1対1の場合の話だ。夜間なら、奴らも接近するしかない。だが所詮はこちらには射撃管制レーダーがあるからな、敵をアウトレンジ出来るだろう?」

そう、日本とアメリカには、エレクトロ技術で大きな差があった。

その代表例が、アメリカが実用化した射撃管制レーダーだろう。

この装置の開発により、アメリカは最初から主砲を全門斉射でぶっ放すようになり、命中精度もかなり上がった。

その装置が威力を発揮したのが、扶桑、山城が沈んだスガリオ海峡沖海戦だろう。

第78話完

たとえ重巡でも、日本の水雷部隊と戦えばやられます

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