第4話惨劇の予兆
まさか、書いてる途中で消えるとは・・・
タブ動かして戻ったら消えてました。
一から書き直す羽目に・・
「浮上 深度5メートル。シュノーケリング航行準備。」
「浮上深度5メートル。よーそろー」
艦が浮上を開始する。しかし海面に浮上することは無い。彼らは今敵地のど真ん中にいるからだ。
昨日カタリナ飛行艇に発見されてから、艦は潜行標準速力である、常時3ノットという低速で進撃を続けていた。
「シュノーケリング装置程度のものは彼らでも探知出来ないでしょうね。」富田少尉が軽口をたたいた。
「ああ、それはそうだろうな。幾ら何でもシュノーケリング程度のものは探知出来ないだろうが、艦長どう思いますか?」
「ああ、探知できると考えたほうがいいだろうな。それに副長君が油断してはいけんよ。」
「すいませんでした。」
「ですが艦長、本艦には逆探知器が装備されているので大丈夫だと思いますが。」
彼らは今、1日に72浬と言う低速で進撃している。
この艦には、シュノーケリング装置に貼り付けるように、逆探知器が装備されている。逆探とは、敵の電波を探知して方位とだいたいの距離を測ると言う装置である。利点としては、自ら電波を出さずに敵の接近を探知出来るとと言うことだが、欠点としては、今のような場合では、電波を出さずに接近されると探知出来ないということである。
「それに今は夜間ですし敵は我らほど夜目が聞くとは思えませんし、もし電探で探知しようとしても、その電波を探知すれば、逃げられるんですから。」
「まあそれもそうだが、警戒しておくに越したことは無いだろう。」
「ん?なんか映ったかな?」
米駆逐艦アレンMサムナーの電測員が、Aスコープに光点を見つけた。
「逆探に感あり!」富田少尉の声が響く
「急速潜行深度90メートル」艦長日下中佐の命令が艦を走り抜ける。
「急速潜行よーそろー」
航海長真鍋中尉の復唱ののち、艦が潜行を始める。
「やっぱ気のせいかな?」アレンMサムナー電測員ヘッケラー大尉が入った。
この艦は、日本の特攻機によって、受けた被害を修復しちょうど、完熟訓練中であったのだ。
本来この艦は4月10日に修理を完了する予定だったのだが、思ったよ修理が捗ったために3月20日にカルフォルニア州のハンターポイントを出港、前述の通り、完熟訓練中であった。
「いや気のせいだろう。それにジャップの艦では、無いだろうしな。」
彼の上官が言った。しかしそれは大きな間違いであったのだ。
何故なら光点の位置には紛れもなく、伊400が居たのだから。
こうして、米軍はのちに起こる大惨事の予兆を捉えながらも、きずくことなく過ごしていた。
その惨劇は、戦局にこそ影響を与えるものではないが、戦後のアメリカ経済を疲弊させることになるのだった。
第4話完
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