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航空機搭載潜水艦伊400最後の出撃  作者: 飛龍 信濃
オーストラリア通商破壊作戦
46/112

第45話死闘の果て

続きです

「損害を報告せよ!」

伊400艦長日下中佐の声が響く。

伊400は、ノース号の激しい爆雷攻撃をくぐり抜け、プリスベーン沖から、3ノットの速力で離脱していた。

「鋲が外れ、浸水あり!」

「備品破損。」

報告をまとめていくと、かなり危なかったことが分かってきた。まず、鋲が飛んでいた箇所が15箇所あり、全てから浸水していた。しかし、浸水が激しくなかった為、沈没の危険は無かった。

「修理急げ、いいかどんな損害も見落とすなよ。そのせいで沈没したら、意味がないからな。」

「その通りだ、総員損害調査に全力を注げ!」

副長がさらに言った。


「排水急げ、それと救難信号放て!」

「了解!」

ノース号はノース号で被害の修理と救難信号の発信に追われていた。

「艦長、まさか敵艦がいたとは・・・」

副長が呆然としながら言った。

「消火急げ!弾薬庫に火が回るぞ!」

艦長が怒鳴った。

ノース号は、飛来した際に配線がショートし火災が発生していた。しかし、その後の戦闘により消火が行われず、下手をすると誘爆する危険に晒されていた。

しかも、それと並行して排水作業もしなければならないのである。

もはや、手空き乗員などはおらず総員でかかっていた。

「急げ、もっとバケツ持ってこい!ホースもだ!」

「あと鉄板とベニヤ板も持ってこい!」

「バケツがもうありません!」

「なにっ」

「消火作業の方に持っていかれました!」

「なら仕方ないか・・」

「消火急げ!」

ダメージコントロールの班長が叫ぶ。浸水の方は、もう排水作業さえ終われば、良いだけのため船の沈没にか関わることはない。しかし、火災の方はそうは行かない、なんせ弾薬庫に火が回る寸前なのである。

「応援をよこしてください!」

船長に伝声管を通して、伝える。

「待ってくれ、今よこせる余剰人員はいないんだ。」

「しかし、このままでは船が沈んでしまいますよ!?」

「だがな、排水班から引き抜くわけにも行かないからな。」

「しかし、浸水は拡大して無いんですよね?!」

「確かに拡大はしていないが、このままにしておくと、転覆する恐れがあるんだ。」

「では、ホースだけでもよこしてください!」

「分かった、排水班ホースを消火班に渡せ!」

「しかし!・・排水を実行しなければ行けないのでは・・」

「弾薬庫に火が回りそうなんだ。下手をすると、そっちが原因で沈むぞ。分かったか?」

「分かりました・・・」

いかにも渋々そうに言った。

「いいか、火を絶対に弾薬庫に入れるな!ちょっとでも入ったら、終わりだぞ!」

「分かってます。」

船は、火災煙を出し傾斜しながらも、プリスベーンに向かっている。

それにしても、被雷よりショートによって起こった火災の方がヤバいとは、なかなか起こらない状況である。何故こうなったのか、それは伊400を爆雷で激しく攻撃したために、対処が遅れたためである。


「いいか、浸水のある所はしっかりと覆って止めるんだ。あとは、現場の先任士官に任せる。くれぐれも、見落としの内容に気をつけろ。いいな。」

「わかりました!」

「水雷長。魚雷に被害は無いですよね?」

「それを今から確かめるんだ。分かったか?」

「分かってますよ、横川水雷長。」

「分かってるならいいが、よしっ始めるぞ!」

「了解!」

「それにしてもさっきの爆雷攻撃は凄かったですね。」

「ああ、正直生きた心地がし無かったな。」

「もう終わりだと、何度も思いましたよ。」

「だが、今生きているぞ。」

「そうですね。でも、艦の被害が、思ったよりも無かった見たいですよ?」

「さっき、艦長が言っていたんだが、爆雷は全て艦の直上で炸裂していたそうだ。だから、揺れの割に被害がなかったそうだ。」

そう、水中で衝撃波は水圧の低い上に行くため、炸裂震度より下にいればよっぽどの事がない限り、沈みはしないのだ。

「なるほど、だから沈まなかったんですね?」

「そうだな。あとは本艦の図体がでかかったと言うのもあるだろうな。」

「確かに、軽巡並みに大きいですからね。」

この、伊400排水量が水中で6560トンもあるのだ。もはやこの艦が本当に潜水艦なのか?と思うほどの大きさである。

「よしっ、ちゃんと16本あるな。点検するぞ。」

「まあ、大丈夫だとは思いますけどね。」

「もしも、今見ないで後で破損してるのが分かったら、どうなると思う?」

「まあ、最悪艦が沈みますね。」

「そうなっては嫌だろう?だから今きちんと確認するんだ。」

カチャカチャと機械をいじる音が響く。


「鎮火しました!」

消火班から、喜びの報告が入る。

「やったか!これで、あとは無事に帰ることを考えればいいというわけだな。」

「そういうことですね船長。」

ノース号はこの後、無事にプリスベーンに入港し修理を受けることになる。

そこで船長は、対戦兵器の増備を要求したという。

もっとも、海軍工廠ではなく何より在庫が無かったため、出来無かったのであるが。

「畜生!あの艦に復讐してやろうと思っていたのに!」

船長の悔しさは、相当なものがあったとのちに、副長は証言している。


「特に異常ありませんでしたね。」

「なくて良かったな。」

「これでまた魚雷が撃てますよ。」

「だな。」

第45話完

もうすこしで終わるのかな?・・・

今日は用事で2話目が書ききれなかった・・・

感想待ってます

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