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航空機搭載潜水艦伊400最後の出撃  作者: 飛龍 信濃
パナマ運河攻撃作戦
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第3話マーレノストラ(内海)への侵入

なんか書けたんで、今日2話目投稿します。

「敵機発見」

電測員の声がこだまする。

現在伊400は、ハワイ南方で最後の浮上航行をしていた。何故ならここからは、米軍カタリナ飛行艇の哨戒圏内にはいるからである。

今日は1945年4月3日南に変針してから1日が経っていた。

なぜここまで浮上航行していたのかと言うと、出来るだけ乗員にいい空気を吸わせるという、日下艦長の気遣いであった。また乗員の士気を保つと言う面もあった。

その為、ここまでは危険を冒してまでも浮上航行を続けていたのである。

しかしそれもここまでだった。十三号電探が敵機を発見したのだ。

「急速潜行!」艦長日下中佐の声が発令所に響く。

「急速潜行よーそろー」航海長真鍋中尉が発令を復唱する。

艦が急速潜行を開始する。

しかし、カタリナ飛行艇のクルーは伊400を発見しては居なかった。

何故なら彼らは既に、太平洋のほとんどを米軍がマーレノストラ化(内海化)しており、日本海軍の潜水艦が航行しているとは思っていなかったのである。

「ははっ どうせジャップ何てきませんよ。」

「油断するな、なんせ真珠湾を攻撃した連中なんだからな。」

カタリナ飛行艇の機長が、相手を侮るような発言をした、副機長をたしなめるように言った。

しかし、時すでに遅く、ぎりぎりのタイミングで発見したする事は出来なかった。

「危機一髪でしたね。」吉川 泝飛行兵曹が、怯えたような声で、飛行長である生野 長蔵中尉に話しかけた。

「ああ確かに危機一髪だったな。でもな吉川、本艦が搭載している十三号電探の調子は良いらしいからな、大丈夫だろう。」

確かにその通りであった。

「ではここから先は、潜水航行とシュノーケリング航行になるな。」

日下艦長が、言った。

「ここから先は、彼等の懐ですからね。」

航海長真鍋中尉が応じた。

「ああ、此処から本当の苦労が始まる・・・」

第3話完

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