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航空機搭載潜水艦伊400最後の出撃  作者: 飛龍 信濃
オーストラリア通商破壊作戦
39/112

第38話作戦&惨劇2日目

前回の続きです


「艦長昨日は、やりましたね。」

眠たそうに言ったのは、副長の渡辺大尉である。

彼は、昨日の攻撃後、夜10時頃に寝たのだ。

今は、6月7日朝4時である。そう彼は、ほとんど寝てないのだ。

「ああ、上手くいったが今日はこの海域に留まり、様子を見るぞ。」

「分かりました。我らの存在を察知されないためですよね。」

「分かってんじゃねえか。副長、昨日はあんなに駄々こねてたというのによ。」

「私も反省したんですよ。それにしても、彼らの反応速かったですね。」

「だから、さっさととんずらしてよかったじゃねえか。もしいたら、多分殺られていたぞ。」

「そうならなくて、良かったです。まあ、敵さんは多分機雷が原因だと思ってるでしょうね。」

「ああ、証拠が何も残ってないからな。無線を発信しない限り、悟られる事もないだろうからな。」

「その通りだと、思います。」

「ところで艦長。今日は何故様子見なのですか?」

航海長の真鍋中尉が聞いた。

「それはだな、2日も続けて流れて来た機雷に触れて沈んだ。何て誰も思わないだろう。そうしたら、潜水艦にやられた、と思うだろう。」

「まともな人間ならそう思いますね。と言うより、よっぽどな間抜けじゃない限りは。」

「だから、今日は様子見なんだ。分かったか?」

「分かりました。それにしても、潜水艦まで来たらしいじゃないですか?」

「まあ、ここは完全に奴らが制空権を握っているからそんな芸当も、出来るんだろうな。」

「確かに、我が軍でも制海権内では浮上航行してましたものね。」

「しかし、電池室の事故は痛かったですね艦長。」

話を変えたのは渡辺大尉である。

「幸い死人も出なかったからな。そこは良かったと言えるだろう。」

「確かにそう思いますが、最大出力の発揮に大きな制限が出てしまったじゃ無いですか。」

「そこは、無念だがそれ以上の事になっていないのだから、良かったと言えるのではないか?」

「確かに、塩素ガスが艦内に充満していたら、今頃どうなっていたことでしょうね。」

その通りで有る。もし塩素ガスが充満していたら、作戦の実施どころでは無かったであろうからだ。

それにしても、何度も繰り返しになってしまうが、伊400は今の所ついている艦だと言えるだろう。

その原動力となって居るのが、熟練乗員達にあるのは、紛れも無い事実だろう。彼等の迅速な判断によって、危ない所を避けてきたのだ。

しかし、アメリカ軍が余りに間抜けかと思われるかもしれないが、この勝ち負けがもう決まった頃になると、前線はともかく後方では、気の緩みが生じてしまうのだ。

即ち、沖縄では未だに日本守備隊との死闘が続いており、アメリカ軍が優勢なものの損害は未だにで続けていたのだ。だから、緊張が途切れるなどということはなかったが、オーストラリアは対戦中若干の爆撃や、甲標的による攻撃を受けただけであるために、既に集中力が切れていたのだ。だから、マンハッタン号がやられた時も、機雷にやられたと間違った結論を出してしまったのである。

それに対し、日本軍は本土が攻撃を受け続けているために、常に緊張状態で事に当たっていた。

それが、今回の運命の分かれ目になったのだろう。


「揺れすごかったですね、大井上等飛行兵長。」

「確かに、あの揺れには驚いたもんだな、同感だよ。」

「大井上等飛行兵長と江草飛行兵曹じゃ無いか?何を話してたんだ?」

「生野中尉じゃないですか!如何したんですか?」

「とりあえず、質問に答えろ。何を話してたんだ?」

「昨日の攻撃後の誘爆の揺れが凄かったという話ですよ。」

「確かに、凄かったな。しっかし、あんなに誘爆の衝撃波が来るもんなんだな。びっくりしたぞ。」

「でもみんな無事だったんですから、良かったじゃないですか。」

言ったのは吉川飛行兵曹である。

「だが、水雷科では負傷者が出たみたいだぞ。」

「そうなんですか?知りませんでしたよ。」

「確かに聞いたときには驚いたが、運が悪かったみたいだからな。」


「やっぱりいないか・・」

言ったのは、マンハッタン号の生存者捜索を行っていた駆逐艦の艦長である。

「残念ですが、そう判断するしかないかと・・・」

副長が、仕方ないと言うように言った。

「畜生めが!なんで機雷ごときで乗員が全滅しなきゃいけないんだ!」

艦長が半分泣きながら、さけんだ。

「運が悪かったんですよ。落ち着いてください、艦長。あなたが取り乱してどうするんですか!」

「ああ、艦長であるもの常に冷静であれ、だったな。しかし、味方の悲劇に落ち着いていられるのか。貴様は?」

副長に言われ、落ち着いたかに見えたが、興奮は止んでなかった。

「私だって、悔しいですよ!ですが、艦を預かる身としては、落ち着いていなければいけないんです。!」

そう副長が、強く言った。

「悪かった。そうだったな。乗員に見本を見せなければ、いけなかったな。」

そう言って、再び海面を見つめた。

「なんで、生存者が居ないんだ・・これでは原因究明が出来ないじゃないか・・」

そう艦長は、呟いた。

第38話完

と言うわけでした

しっかしこの話も長くなってきましたな

ほんとは、10話程度で完結の予定が・・終わらない。

40話上がりましたが、まだ終わりません

いつ次回作に入れるのやら・・・

感想待ってます

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