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航空機搭載潜水艦伊400最後の出撃  作者: 飛龍 信濃
オーストラリア通商破壊作戦
24/112

第23話大統領の誤算

タイトルと若干ずれてるかもしれません

今は、5月21日夜7時である。

「まさか、ジャップの連中がここまで粘るとはな。」

アメリカ合衆国ハリーSトルーマンがため息をつきながら言った。

「全く、マンハッタン計画がなければ、終えることがより難しくなっていたでしょうな。」

言ったのは、合衆国陸軍参謀総長のジョージマーシャル大将である。

「だがあれは、実践での威力は未知数ではないのかね?」

「確かに、炸裂すれば軽く都市を消滅させうる力があるらしいのですが、詳しくはやって見ないとわからないとのことです。」

「出来るだけ、未知の兵器は使わずに置きたい。」

「しかし、ソ連へのデモストレーションは必要なのではないのですか?」

「確かにそうだが、合衆国艦隊司令長官のキング大将を呼んでくれないか。」

部屋には2人の他は誰もいないため、電話をマーシャル大将自ら掛けた。電話先は、勿論キング大将である。

「大統領がお呼びだ。」

「その声は、マーシャルか?」

「ああそうだ。できるだけ早く来て欲しい。こちらも時間が余ってるわけでは無いからな。」

「分かった。30分で行く。」

「大統領、30分で来れるそうです。」

「分かった。パナマ運河についての詳細は、キング大将に聞くとしてだ、沖縄戦はどうなっている?」

「その事なら、順調です。多少苦戦してますが。」

「特攻機にか?」

「ええ、かなりの被害が出てるみたいで、輸送が若干遅れ気味ですね。しかし陸上戦は、シュガーローフの戦い以降は順調に推移してますよ。」

「そうか、では沖縄戦はで逆転される恐れはないということだな?」

「ええ、少なくとも沖縄から追い落とされることはないでしょう。」

「しっかり頼むぞ。イギリスがやった、ダンケルク撤退戦ごとき事が、成功するとも限らないからな。」

「それは、キング大将に聞かれたほうがいいのではないですか?」

「何故だ?」

「全ては、海軍の兵站線維持にかかってますから。」

「ロジスティックスが左右すると言うことだな。」

「そういう事です。」

「大統領キング大将がお見えです。」

秘書が言った。

「入ってくれ。」

「どうしましたか?大統領。」

「ああ、とりあえずパナマ運河の状況について知りたい。」

「およそ1月が立ちましたが、恐らく復旧は速くて10月頃になるでしょう。」

パナマ運河が攻撃されたのが、4月25日である。

「海軍にとって影響は?」

「あまりありませんが、回天の被害が、多くなってきてます。」

「人間魚雷か・・」

回天とは、九三式酸素魚雷を改造し、乗員が誘導命中させるという兵器である。しかし乗員が確実に死ぬ特攻兵器であったが。

「それに小破が多いですが、特攻機による損害もそれなりにでいます。確かに敵を圧倒していますが、乗員にストレスがたまっていると考えられます。」

「それは仕方ないだろう。合衆国は、東海岸に造船所が固まっているのだからな。」

「それはそうですが、如何致しましょう。」

「乗員のストレスケアを行うべきだろうな。もう一つ聞きたいが、沖縄までの兵站線は大丈夫なんだろうな。」

「キング大将、あまり楽観論は言わないでほしい。」

「言うつもりはないが、何故だ?マーシャル大将」

「私も本当の所を知りたいからだ。」

「分かった。」

「では始めてくれ。」

「今の所は大丈夫ですな。と言うより、輸送船数的には、まだ余裕と言ってもいいでしょう。」

「兵站線は大丈夫という事だな。」

「いえ、そうとは言ってません。」

「どういう事だ?」

「簡単に言えば、特攻機にやられてるんですよ。」

「しかし、被害は少ないのでは無いかね?」

「確かに船は無事でも、火災が起きれば船荷は燃えてしまうんですよ。」

「だから、輸送船数的には大丈夫ということか。では兵站線維持は問題ないということでいいな?」

「いえ、たしかに切れはしませんが予定より、減少してることは否めません。前線で影響は出ていないようですが、このままだと膨大な人数を賄う兵糧が足りなくなる恐れもあります。」

「弾薬類は?」

「こちらは、弾薬補給線を多めに配備していたおかげで、問題はありません。」

「ではあくまで、兵糧が、多少足りないくらいということだな。」

「ただ、陸についてはマーシャル大将に聞かれた方が良いのでは?」

「そうだな。影響は出ているのか?」

「前線からは、兵糧が足りないという報告はありません。恐らく上陸時のものが効いているのでしょう。しかし、1人あたりの配給を減らしらほうがいいかもしれません。」

「では、そうしてくれ。念を押すようだが、ダンケルクのごとき真似はしたく無い。それに日本軍が黙っておくとは思えないからな。」

「その恐れはありません。安心してください。」

「大丈夫と言い切れるのか?」

「言い切れます。」

「分かったマーシャル大将。」

「では失礼させていただきます。」

「私も、失礼させてもらいます。」

「ああ、分かった。」

「2人とも、無理をして倒れないでくれよ。」

そういったのと同時に、扉が閉められた。

そして1人、ホワイトハウスに残されることになったトルーマン大統領であった。

第23話完


ただいま第25話執筆中です

遂に時系列が5月21日から動きます!

次の話はまだ動きませんが

どこまで続くんだろうこの話

終わりが見えない•・・

感想待ってます

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