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航空機搭載潜水艦伊400最後の出撃  作者: 飛龍 信濃
オーストラリア通商破壊作戦
21/112

第20話偵察報告

ついに20話達成しました

予定では完結してる予定だったが

終わらない

なぜだ

「敵に見つかりましたが、味方と勘違いしたのか、バンクしてきたので、バンクを返したところそのまま去って行きました。完全に油断をしていたと、思われます。」

「なるほど、生野中尉それでそれ以外に接敵はあったか?」

「いえ、居ませんでした。恐らく敵が来ないと思って、索敵機の機数を減らしていたのではないでしょうか?」

「それは有り得るな。なんせ我が軍も、ミッドウェー海戦の時、偵察を敵が来ないだろうという慢心から十分に行わなかった。それで我が軍の空母「赤城」「加賀」「蒼龍」「飛龍」の4隻を沈められたからな。」

ちなみにその時は、重巡三隈もミッドウェー砲撃が中止になり引き返す途中で、空襲により沈められている。引き返した時、ミッドウェー島まで90浬まで接近していたのだ。実に惜しいことをしたと思われる。

何故なら、三隈が沈められたのには、敵潜水艦タンバーを発見一斉会頭した際に、3番艦の三隈と4番艦の最上が衝突した。そのため最上は、艦首を切断し10ノットしか出せなくなった。

そのため栗田長官は、三隈、荒潮、朝潮を護衛につけ、先に帰還するように命じた。

しかし帰還の最中に米軍機による空襲を受けた。

その時、損害の軽かった三隈が積極的に応戦したため、米軍機の攻撃が集中し、同艦は沈められたのだ。しかし、僅か10ノットしか出せなかった最上はあまり攻撃を受けなかったため、生還している。

その時栗田長官率いる鈴谷、熊野と通信が取れず如何したものかと心配していたら、一足先にトラック泊地に帰還しており、連合艦隊司令部を唖然とさせたという話が、あったらしい。らしいと言うのは、情報が確実でないためである。

それ以後、日本海軍は基本的に偵察を行わないという事はなくなったと思われる。

また、暗号が解読されているのではという話が出たが、暗号部の破られるはずがないという一言?で片付けられてしまった。それがのちにブーゲンビル島での山本長官機撃墜の悲劇を招くことになるが、別の話である。

「ええ、あの時まで油断してるとは限りませんが、少なくとも兵の間に慢心や、油断が出ている事は、事実だと思われます。」

「ミッドウェーの時と状況が違うが、この辺の海域は、ここしばらく平穏だったから油断が生まれても仕方がないのだろう。」

「そうですね。しかし一応、索敵機は出しているようなので、見つからないという保証はないと思います。」

生野中尉が、注意を促すように言った。

「それは当然だ。相手は油断しているかもしれないが、ここは敵地なのだからな。次は、鳥野上等飛行兵曹頼む。」

次は、鳥野上等飛行兵曹が報告する番である。

「特に、何も見ませんでした。」

「偵察機もか?」

「はい。特に異常は見られませんでした。」

「そうか・・・どう思う?」

「さっきの生野中尉と同じように敵は油断してると思われます。」

これは、何も発見していないから当然だろう。

「やはり油断してると思うか。」

「たまたま、索敵機が帰還した後だっただけかもしれませんが。」

「そこまで考えなくてもいい。むしろ発見されなかったんだから、狙い通りだろう。」

「それは、そう思います。」

今回の偵察では、敵を見つけることもそうだが、見つからないということも重要であった。何故なら、見つかったのならば、この海域に敵の船か何かがいると疑われてしまうのだ。

もしここから、オーストラリアに向かっていると推測されたならば、通商破壊作戦をしに行ったはずが、敵の罠にのこのこ入って行くということになりかねないのだ。

それを防ぐためにも、敵に見つからないことは重要なのである。

確かに生野中尉機は見つけられたが、敵の勘違いによって事なきを得たのだ。

「なるほどここまでは順調だな。じゃあ最後の報告を、大井上等飛行兵曹頼むぞ。」

「はっ、私は遠距離に敵機を発見しました。」

「それでどうした?」

「落とすことも考えましたが、前方機銃が無かった為と、今回の目的から交戦は断念し迂回航路をとり、発見されないよう努めました。」

「それは良いぞ。もし攻撃していても、一撃では落とせないから、無線発信の時間を与えてしまう。それに、もし偵察機が帰還しなかったら、捜索が始まってしまうだろうからな。どのみち、本艦が発見される恐れが、増える事には変わりないからな。」

「私も、自分のミスで死にたくないですから。それに他人を巻き込みたくないですし。」

「ああ。その気持ち良くわかるぞ。よしっ皆休んで良いぞ。」

「了解しました!」


「機関長ちょっと来てくれないか?」

日下艦長が機関長の中川中尉を発令所に伝声管越しに呼んだ。

「どうしました?」

「ああ。機関の調子がどうか聞きたくてね。」

「特に問題はありませんが・・・どうされました?」

「今回の航海かなり速い調子で飛ばしてるからな。ガタが出てないか気になったんだ。」

「そういう事ですか。なら新造艦と言うのもあるでしょうが、今の所は特にありませんし調子もいいですよ。」

「そうか分かった。下がって良いぞ。」

「分かりました。失礼します。」

「まだ、大丈夫だな。」

艦長が独り言った。

第20話完


と言うわけで どういう訳だ?

報告だけで話が終わりました

時系列が全く進まない・・・

次の話は、書き終わってるので夜10時頃アップの予定です

感想待ってます

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