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鴉と砂と少女(仮)  作者: コロッケ
こんにちは異世界
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異世界の狩り

「見てたな?

 じゃ、やってみろ」


「いや無理ッスよ!?

 先輩じゃあるまいし、あんな超人的な動きなんて出来るはずが…」


拒否の姿勢を見せる奏弥。

だが、美空の方は………


「私が活かせるのは魔法……高レベルのスキルは鞭術もあるけど、そもそも鞭を持ってない状態だから除外、最高レベルは召喚と融合、だけどこれはまだどんなものか把握出来ていないから、使用は危険、これも除外…となると使えるのは基本魔法、これは多分基本的な属性の魔法を扱えるもの、魔法はイメージ、その形は今先輩が見せてくれたからある程度は再現可能として、使える魔法、ここは森の中、延焼の危険を考慮して火と雷は除外、使えるのは水、土、風……光と闇も使えそうね、じゃあこれらを使って……そういえば融合……魔法同士の融合なんて出来そうね、これは余裕があるときに試すとして、とりあえず保留、攻撃……攻撃……イメージは剣や槍?でも明確に飛ばすイメージが難しい、遠距離……銃弾……風や水、土を圧縮して銃のように射出する……良さそうね、これは使って、今度は属性別に……風、イメージは風で吹き飛ばす他に…台風……竜巻?なら巻き上げて叩き落として……下から何か叩きつける……土を使ってハンマー…これを遠隔で操れれば…?ならこれを応用して剣や槍も同様に使えるはずだから………」


うわぁ………スイッチ入ってるな、美空………まぁ、今は周りに魔物も居ないし大丈夫か。


「とりあえず奏弥、お前は少し美空を見習え

 自分の力については、一回使ってる分お前の方が慣れてるだろうが」


「う、いや、まぁ………」


「多分、大丈夫です、私が先にやります」


名乗りを上げる美空。

あれだけしっかり考えてたし、身体さえ動けば問題ないだろう。


「わかった、イノシシを見つけるところからやるんだぞ」


「はい」


返事をして、地面に手を置く美空。

さて、何をする気なのやら…………


――美空side


さて、これはこの世界で生きていくには大切な事。

この世界では魔物と人間の戦いが常、なら私にある力を伸ばす、使いこなすのは急務となる………

これは、先輩が私達の為に考えてくれたこと。

いきなり人型はハードルが高いからとイノシシの討伐を選んでくれた。

なら、出来るだけやってみせるしかない。


私は、地面に手を付く。

イノシシなら地面を走るはず、ならその振動を感知すればいい。

土属性の魔力を用いてソナーを張るように感知範囲を広げていく。


大地探査(アースソナー)


感知範囲に……一匹、二匹………大体半径50m内に……八匹かぁ……

なら、まずは小手調べに………


岩杭(ロックスパイク)!」


多分、簡単にイメージを魔法に変えられるのはレベルが高いからだと思う。

私の体から少し力が抜けて、周囲の八匹のイノシシの足元から岩で出来た杭が突き出し……それ以降、イノシシの動きの振動が感知できなくなった。

あれ、もしかして………?


「多分……倒せました…?」


「は…?」


「………わかった、確認してこよう」


奏弥が呆けた顔をしている中、先輩がこの場を離れて、さっきのイノシシの所まで確認しに行く。


「おいおい、マジで倒したのか? どうやって?」


「どうやってって、遠くのイノシシの足元から岩の杭を突き出してグサッと…?」


「なんで疑問形なんだよ……」


「それは、見えてたわけじゃないし……」


そんな問答を奏弥としていると、先輩が戻ってくる。

……………積み重ねた八匹のイノシシを担いだ状態で。


「確かにイノシシを倒したようだな

 全部腹を岩の杭で貫かれて一発だ」


そう言って、イノシシから鼻を切り取る先輩。

そう言えば、このイノシシはどうすれば良いんだろ……?


「さて、あとは奏弥だな

 美空が簡単にやって見せたんだ、できないとは言わせないぞ?」


「うぐ……わかったわかったわかりましたよ!

 やれば良いんスよねやれば!」


……大丈夫かな?


美空side end――


――奏弥side


なんでこんな事に……いや、まぁ剣と魔法の異世界だ、むしろこれくらいは出来ないと不味いんだろうな…

もう一度自分のスキルを確認する。


使えそうなのは砂創成に……確か格闘術がLv5だったか、あとは成形で細かな形を……決める必要はないんだよなぁ……というか、どう見ても二人に比べて俺のスキルが戦闘向きじゃない件について。

こんなんでどうしろと……

まぁ、まずはイノシシを探さないとな。

砂を限界まで細かくして広範囲に広げる。

大体100mくらいには広がったはず……イノシシの形は見たし、砂を避ける空間の形を感じ取ればイノシシは見つかる………いや多くね?

見つけたけど、半径50m以内に7匹、そこから100mの範囲に12匹。

こんなんまともにやってられねぇよ………倒すのは7匹で良いか。


さて、砂をつかって出来ることは、某漫画の忍者をモチーフに考えれば良いだろう。

なら、押し潰………いや、そしたら肉がダメになるしな……

なら…まずは礫をぶつけて釣り上げるとするか!

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