日の当たる窓辺
私は、日の当たる窓辺の喫茶店の席がすきだ。
日向ぼっこしている猫の気分になれる。
ぼーっとアールグレイの香りにつつまれて。
私の周りの席は賑やかで楽しそう。
だけど。
一人でぼーっと何も考えず、
大好きな香りに囲まれている時間が何より贅沢。
無駄な時間だと言われれば確かにそう。
でも、
心から幸せと思える。
とっても贅沢な時間。
窓から見える太陽の光は、
店に入った時にはキラキラ輝いていたのに。
もうすっかり、夕暮れ。
優しいオレンジ色の光が当たりを照らしている。
さあ、帰ろう。
命がけで生きている日々に。
少しでも、気を抜くと命を奪われる日々に。