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続く?
……翌日。
「おはよう、まおちん」
陽気な仁奈の声が、朝の教室に響き渡る。
「ああ」
魔緒は、静かにそれに答える。
「ところでまおちん、数学の宿題写させて」
ウィンクしながら頼む仁奈。
「断る」
「え~? いいじゃん別に」
「自分でやれと言っている」
このやり取りも最早定番と化している。
「そうよ仁奈」
「あっ、お姉ちゃん」
ここで七海のご登場。
「それじゃあお姉ちゃんに」
「駄目」
仲の宜しいことで。
「陰陽魔緒。くれぐれもこの子を甘やかさないで頂戴」
「承知している」
「そう」
こちらも仲が宜しいようで。
「私達、結構気が合うと思うんだけど」
「同じネタはやめろ」
いや、宜しくないのか?
◇◆◇
姉妹の道は、この時交差した。次は、誰の道が交差するのか。
~THE END OF ROAD 1~