表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
33/42

演出ではなく素です

 ……明くる日。



「……」

 仁奈は覚束ない足取りで廊下を歩く。すれ違う生徒とぶつかりそうになりながらも、仁奈は教室へと向かう。

「……はぁ」

 そして、ため息。

「どうしたのよ、一体?」

「……あんたは」

 仁奈の前に、七海が現れた。

「ふぅん? 確かにこれじゃあ、陰陽魔緒が心配するのも無理ないわね」

「まお……、ちん?」

 殆ど虚ろだった仁奈の目に、僅かな光が灯った。

「この分だと、かなり重症ね」

「……何が?」

 仁奈は、低い声で呟く。

「へぇ、自覚してないのね。貴女が、陰陽魔緒に依存しきってるってことを」

 七海の小馬鹿にしたような含み笑い。それが、仁奈を苛立たせる。

「言いたいことがあるなら、はっきり言って」

「そう? それじゃあそうしようかしら」

 七海は、表情を引き締める。

「陰陽魔緒は、私達のことを調べてるわ」

 重々しく放たれた言葉。それは、仁奈の心に強い衝撃を与えた。

「しかも、貴女の両親のことも調べてるみたいよ」

 仁奈はもう、返す言葉も気力もないようだ。

「このままだと、彼に何もかも知られるわよ」

 そう言い残し、七海は立ち去った。

「……」

 仁奈は暫しその場に佇んでいたが、やがてどこかへと歩いていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ