表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/42

プロローグ的なもの

 「人生は旅だ」と、何処かの誰かが言っていたような気がする。

 「旅」。今でこそ交通手段が発達しているが、昔は「旅」をするのに、自分の足で歩いたものだ。

 「歩く」。何処を? そんなものは決まっている。「道」である。

 「道」。この場合の「道」とは、地図に書いてあるそれとは違う。それは即ち、「運命」。

 「運命」。各人は各々の「道」を、「運命」の上を歩いて生きる。そしてその「道」が平行なら、それらが交わることは無い。だが、そうでないなら、必ずどこかで他の「道」と交差する。そして、それらが複数、同じ地点で、同じ角度で交われば、それらは向きを変える。それぞれが、一つとなって。

 例えば、「道」が三つあったとしよう。そしてそれらが、同じ角度で交わったとする。そうなれば、それは三叉路のような「道」となり、そして真上へと進路を変える。

 一つの「道」は、異能の「道」。人から外れた、そして人から忌み嫌われる存在が、歩く「道」。

 一つの「道」は、孤独の「道」。自らの存在に、価値も意義も見出せず、ただ孤独な「道」。

 一つの「道」は、切望の「道」。失ってしまった大切なもの、本当は得るはずだったもの、それらを取り戻したいと強く願う「道」。

 それらが交錯するとき、果たして「運命」の向きは、「幸福」を向いているのだろうか。それとも「不幸」か。

 それは、時の神にも、幸運の女神にも、創物主にも分からない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ