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第三十三陣

信侍は総羅を担ぎながら歩き続けた、僅かに反応がある謙恋と歳那の元へ。

謙恋と歳那の反応が薄いという事は、謙恋は勝ったのだと信侍は確信していた。

信侍と謙恋は無闇やたらに適合者を殺さない、ただし圧倒的力を見せて、今後の戦闘意欲を削ぐ、今までずっとそういう戦い方をしてきた。


信侍が謙恋を見た時、驚きの次に恥じらいが襲ってきた、下着姿と差ほど変わらない謙恋が歳那の隣で座っている。

信侍は総羅を歳那の隣に寝かせ、自分の上着を謙恋に渡した。


「お疲れ」


「信侍さん、肩の傷は大丈夫?」


「謙恋ちゃんよりはね」


謙恋は笑いながら信侍の上着を着た、信侍は謙恋の傷を見て悲しみがこみ上げてきた。

しかし一つの巨大な反応が二人の感慨を払拭した。


「この反応は!?」


「信玄!魂玉段階弐式!嵐森炎岩!」


信侍は魂玉を開放して軍配を構えた、その先からは凄まじい勢いで走って来る麒麟、もとい勇治。


「炎のご……」

「ちょっと待てぇ!」


勇治は寸前で横になりながら止まると、勇治の背中から次郎と龍奴が降りて来た、信侍と謙恋はその光景が理解出来ずにいた。


「おい二人!説明してる時間はねぇ!風林火山は俺と来い、朱雀はその二人とそこでへばってる二人を回復させろ!」


「いやぁ、僕にはいまいちこの状況が理解出来ないんだけど」


「とりあえずクソヤバいんだよ!百聞は一見にしかずだ、見てこい!」


龍奴が怒鳴るように後ろを指すと信侍は嫌々走って行った。

それを確認した途端、次郎と龍奴は緊張の糸が切れ、その場に倒れた。


「大丈夫!?」


「いや、軽く限界かも」


「俺も焼いたは良いが、死にはしないけど意識がヤバい」


「謙信!状態鳳凰!」


謙恋は鳳凰になって4人の上に飛び上がった。


聖炎慰癒せいえんいゆ


謙恋が羽ばたくと、虹色の火の粉が舞い散る、それが体に当たるとジュウという音と共に傷が消えていく。

全員の傷が完治すると、総羅と歳那が起き上がった、総羅と歳那は3人を見た瞬間、距離を取り魂脈の流れを早めた。


「おい、ちょっと待て!今は休戦だ!」


「そんなの信じられると思ってるんですか?」


「なら何でお前らを回復した?それにコレを見ろ、勇治から預かった」


龍奴はポケットから黒い玉を取り出した、それは取り付かれた適合者達を操る玉、総羅や歳那も同じ物を持っている。


「もしかして勇治を?」


「馬鹿か、あんな化け物倒せるわけないだろ。反応を探れ」


歳那と総羅は集中して勇治の反応を捜す、勇治の反応は強弱してる事から戦ってる事が分かる。


「どういう事ですか?」


「お前の傭兵が暴走しはじめた、恐らく信征が操作を放棄したらしい、このままだと俺らもお前らも全滅だ、だからそれをお前らに食い止めて欲しい」


「君達は?」


「「大事な人を守る」」


歳那と総羅は笑いながら歩きだした、そして龍奴と次郎とすれ違う時に拳を合わして消えた。


「謙恋さんも行って下さい、流石にあの量はキツそうですから」


「無事に帰って来るのよ」


「当然だろ」


3人はその瞬間別々の場所に消えた。










信侍は勇治に先導されて走り続けた、そして信侍の目に入ったのは大量の暴走した適合者達、これらが全て取り付かれてるとなると信侍と勇治でもキツイ。


「信征様が操作を放棄しやがった、コイツらを放っておくとお前の息子もその仲間も、俺らの仲間も全員殺されちまう」


「それならしょうがない。でも他の奴らには誰が説明する?説明しないと普通に殺し合うぞ。もし説明出来ても言うこと聞くか?」


「恐らく殺し合いしか道は無いだろうな、俺や歳、総羅は戦う事だけを目的に信征様……、信征にヘイコラしてた、でも下にいる奴らは信征崇拝者だけだ、寝返りは無いだろ」


二人は話ながらも凄まじい勢いで傭兵を倒し続ける、二人の力ではこれくらいの敵を倒すのは息をするより容易い事、しかし無限となると話は別だ、時間との勝負になる。


「ねぇ、これどうなかならないのかな?」


「無理だな、取り付かれた者を救えるのは王のみ、他力本願だが経に任せるしかない」


「息子に頼る親ってのも情けないね」


かなりの時間戦い、二人共息があがってきた。

二人の反応スピードが落ち始めた時だった、適合者の群れに氷の雨が降る、適合者は串刺しになり一瞬動きが止まった、その瞬間に地面に炎が走り適合者が燃え上がる。


「勇治さん、助けに来ましたよ」


「お助け隊」


「歳!総羅!丁度良かった、さすがに疲れた」


「僕も、バトンタッチだね」


「お二人共休んでて下さい」


勇治と信侍が下がると総羅が群れの中に飛込んだ、総羅は凄まじい勢いで適合者を斬り落としていく、それを後ろから援護する歳那、力は勇治と信侍には劣るが連携がそれを上回る。



歳那と総羅が戦っている時は、勇治と信侍は謙恋の回復で休憩、逆に勇治と信侍が戦っている時は、歳那と総羅が回復、これで無限の敵に無限の連鎖で対抗し続けた。










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