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069 ちょっとがんばれぱ普通になれろかもしれない

 ルーが王立学園に戻ってきた。

 解放区への出入りが問題になり、自動的に停学処分となった寮で謹慎。

 解放区で痛い目にあわされて肉体的に本調子でなかったルーにとってすれば量の中でぶっ倒れていることはお安い御用だった。

 どのみち回復期間は欲しかった。

 気づいたことは、レイのような個人的な友人をのぞいては、寮にルーが戻ってきても、それどころではないといった様子だった。

ルーを探しに行ったヨーキャンら上級生が解放区でからまれて、ディアナが一日だけ解放区において囚われ、ヒーナックとルイの活動によって、ディアナはすぐ無傷に戻ってきた。

 無傷だったらそれでいいのではないか、とルーはひがみっぽく思うところもあったが、ディアナは自分を置き去りにして逃走したヨーキャンたちを許さず王立学園校に処分を訴え出た。

 ヨーキャンはライト侯爵家。

 ディアナはツースリー侯爵家。

 関係者の多くが貴族の子女である。

 寮内はその事件がらみの話でもちきりであり、平民の娘であるルーのことはかまつていられないという具合だった。

ふうがいたじ


「ちくしょう・・」


 ルーは何か悔しかった。

 王立学園の生徒は生徒同士は平等と言う。

 実際には、みんな、カーストやヒエラルキーが大好きだ。

 どんな家に生まれたのかが大切。

 解放区で【いぬずきん】として聖犬使になって在学中に爵位までもらったマトリ先輩みたいな存在は例外中の例外なのだ。

 大抵の者が【カタチを守って見せることで周囲を安心させる】ということが求められる。

 いくらでも人には替えのあるとする文化。

 信頼と信頼と誇りを食い潰し、いざというときは裏切りの連続で収拾がつかなくなる。

 ヒトとの心の安定のために決められたカタチが大切なことはわかる。

 しかし、そのカタチにしばられることで、どうしようもない死角がうまれ、の死角を突く相手が現れたとときにはなすすべもなく滅ぶ。

 それが生命の歴史。

 状況ほ自由にみて考えて自分のカタチを変えるということも正解と限らない。

 それもカタチ・・・・(欠点は明白)

 何も考えずやってみるということが生きるために正解であったという例も多い。

 世のカタチにしばられて何も自分の意思で選ばなかった多というのなら何のために生きてきた?

 砂や石と変わらなではないか?

 ルーは口惜しかった。

 この時期に多くの者がルーにかまっている余裕はない。

 すべては平民の娘にうまれたからだ。

 ぜいたく?

 王立学園に行けない者も多くいるだろう。

 階級社会のカタチの残酷さから遠いス場所にいきて死ぬ者もいるだろう。

 ただ生きるため鈍感力など言いながら都合の悪いことはリラックスで忘れる。

 アルファ・シヌクレインの過剰放出でバセドー氏病にかかったとしても、それは大自然の摂理。

 明白な悪意や殺意はない。目につく邪魔なものは効率よくそうじして目の前から消そうというカタチに縛られた意思だけがあふれる。

 普通が一番と言うのは一理ある。

 目立ってしまってよけいなてきをつくらないことだ。

 不安や恐怖の原因である未知や異質つに格闘してその奥にある希望という可能性を信じろというパンドラの箱の神話

 誰ののために実行すろ?

 たいてい文化において、それは自らの生命をちぢめる悪でしかない。

 人が集まれば利口になれない者も混ざる。

 ルーと同じく尞ふれょうでね貧でで停学処分を受けていたレイ・ハツネテイク団淑令嬢はべッドで体調不良でねこんでいるルーのことをまめまめしく世話した。


ごめん、とルーは言う。

「あなたは貴族お姫様なのに」


 遠慮は無用、トレイは笑った。


「ハツネテイク男爵家は地方の小さな貴族。拭けば飛ぶような存在で平民と大して変わらないの」


 ルーはたままりかねて言った。


「あなたはちょっとがんばれば、この王立学園でも、もっと普通になれる」

「ちょっとって?」

「がんばりたくても、うまれつきそれができないひともいる」

「だからかんばれっていうの?」

「うん」

「つまらない」

「レイ?」

「簡単にちょっとがんぱれっていうけど絶対ちょっとじゃない。あたしはあたしだよ。わかっっている。何かさ、ルーの友達になれる今のあたしがいい」

「レイ・・・、ありがとう」


 彼女が自分のことを友人と呼んでくれるなら自分はもんくく彼女には幸せになってもらいたい。

 そんなことをル―は思う。

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