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001 教室にテレビ局の取材ヘリが突っ込んできて爆死する

 この作品のヒロインの転生前の名前は、月下カオリと言う。

 まるで執筆補助AIにつけてもらったような適当な名前である。

 だいたい転生モノの主人公の転生前の設定みたいなものは考えるだけ時間の無駄に終わるのでは?

 悩んだ時に頼りになるのが執筆補助AI。

 執筆補助AIの言によれば「その甘い香りは、ヒロインの可愛らしさや魅力を表現しているようでした。さらに、月下香の花言葉には【謙虚】や【純潔】という意味合いもあります。謙虚で純粋無垢なヒロインの性格とマッチしていると思い、月下香という名前に決めました。私は、この名前を考えた後、ヒロインの名前として『月下カオリ』を登録しました」とのこと。

 花言葉なんて知らん・・・(困惑)

 死に設定にならないように、せいぜい作者の頭の中にとどめよう。

 都合の悪いことが起きれば、「全ては補助執筆AIが勝手にやらかしたのであり、作者には何の責任がないみたいダナ」と読者諸君に思っていただければ幸い至極である。


 月下カオリの通う学校の名前は、私立桜ヶ丘女学園と言う(と執筆補助AIが指定した)。

 その付近に綱吉高校という犬好きの集う学校があった。

 犬食いの文化のある外国籍の御方が、綱吉高校の生徒の一人の愛犬を、


「おいしそう」


゜と盗んで食べてしまったのが、事の発端である。 


「お犬様を拉致して殺して食べるとは許せない」


 憤激した綱吉高校の生徒たちは愛犬を盗んだ相手の家に押し込んだ。

 家族もご近所の住民もまとめて景気よくボコり倒して犯人を捕らえて警察署へ送りこんだ。

 お犬様仇討ち騒動。

 そして、騒動に参加した綱吉高校の生徒たちも大量に警察署にまとめてドナドナされた。


   *  *


 お犬様仇討ち騒動は、ヒロイン月下カオリの通う私立桜ヶ丘女学園の生徒に関係した。

 綱吉高校の生徒の愛犬が哀れにも拉致られ、近所の河原でバットで殴り殺されたとき(犯人は、犬を苦しめながら棒で殴り殺すとおいしく食べられると説く文化に属していた)、私立桜ヶ丘女学園の一人の生徒が目撃してしまい、びっくりして走って道に飛び出してしまった。

 そして、彼女は大型トラックに跳ね飛ばされて若い生命を閉じたのである。


 私立桜ヶ丘女学園のカオリが通う教室では、中年男性教師が朝から熱弁を振るった。


「 犬が大切とかいう動物愛護思想に汚染されてはいけない。上級民族は目下をオモチャにしてストレスを発散するのは当然だ。自分を甘やかすからこそ人生は全てうまくいく。SNSで遠くの知らん奴に放題やって、動物をイジメて、外人に横柄に接する。これが真っ当な生き方だ」


   *  *


 期末試験の近い時期のこと、月下カオリは、トラックの前に飛び出して死んだ同級生のことも、犬食禁止に反対する担任教師のことも気にしている余裕がなかった。

 期末試験に向けて、学校の休み時間、カオリは授業のノートを集めてまわることにした。

 カオリにはちょうど都合のよいことに、同じクラスには 二宮ヒナコといった少女がいた。

 クラスの委員長。


 ━━人が良くて何でもできるうからみんなして頼っちゃう可愛くて優しいお姉さんキャラで下級生にも人気の完璧委員長━━


 そんなふうにヒナコのことを、謙虚で純粋無垢なカオリは当時に評価していた。

 さておき、授業のノートを確保したい。

 カオリは声をかけた。


「ねえ、期末試験ちかいから、そのノート、ちょっとコピーさせて」

「しょーがないね、カオリ、はい」

「サンキュー、委員長」


 このときのカオリは今日の自分はついていると思った。

 しかし、幸運は長く続かなかった。

 お犬様の仇討ち騒動で取材に来ていたテレビ局のヘリコプターが空から降ってきたのだ。

 教室に激突。

 カオリを含む大勢の生徒が一瞬で爆死した。

  *  *



 軍用ヘリコプターにレーザーポインターを向ける市民活動家をそのテレビ局「これは平和運動」と絶賛していた。

 その報道に影響をうけた平和市民の一人が、買ったばかりのレーザーポインターの光線を練習のためにテレビ局のヘリコプターに向けたことが原因で、不幸にも事故は起きたのだ。

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